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太平洋側の東北並びに北関東のインターネット環境を、WANレベルで10Gbps標準にすることに費やしてはどうかと…
せっかくつくり直すのだから、「向こう10年は世界中のどこよりも早いインフラ」を用意して、情報検索/情報発信コストを圧倒的に下げて欲しい。そうやって、「どこにいても通信インフラは圧倒的」な状態を作った上で、オンライン教育システムを提供して欲しい。
今、元と同じレベルに戻されても、どうせそのコストを除却する頃には時代遅れだ。なら、他者の追従を許さないほど先進的な実験環境にするレベルにまで集中投資して欲しい。
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他にも「バックボーンなし、物理的に本当に「アミ」状になった、簡単には通信パスが失われない、通信網構築」という発想もあるかと。ようするにインターネットの本来のデザイン目的に戻るってことだけど。
それは『生活』という最低限レベルのインフラの上位に来るものなのだろうか?
そもそも場所によっては現地にそのまま再開発されない可能性もあるんだし。そういう先端用途は最低限地ベタが定まらないと無理だと思う。しかし、地ベタが固まった時点では既に緊急性は薄まっているというのが現実。
安全地への住民の誘引の為に、ちょっと山側に職を用意するのは悪くないとは思う。が、被災地の人間を雇う前提で先端技術云々は難しいだろう。
今の『生活』だけが全てではありません。
災害にあった子供たちは教育上のハンデを背負ってしまった。多分、ストレスとかのせいで集中できないとか、向こう数年かけてハンディキャップが徐々に広がる。
このようなロングタームの被災に対する支援には、「孫さんが引退するまでの役員報酬」のような「未来に置いて発生する収入」を当てるのが正しい。
というかだな。この案を理解できてない奴ら、「時間」って概念を思い出せよ。
「引退するまでの役員報酬」ってのは「今、渡せる義援金」じゃないぞ?!「将来発生する金を将来渡す」事を約束しているんだ。
「今必要なもの」だけを想像して行動するんじゃない。
例として「オンライン教育システム」が挙がっていましたが、目的が教育であれば、年額1億円として、年棒で300万円の先生をおよそ30人採用した方が子供にとっては良いことなのかもしれない。
規模がまるで足りない。1000倍足りない。
今回の地震で被害にあった…つまり今回の震災が原因で何らかの形で学習進捗に遅れが出る事になった(未来完了形でモノを言う必要がありますが)子供たちの数が何人になるのか、今の段階では分かりません。なのでそこを推測することから始めましょう。
岩手・宮城・福島の3県に関する数字から推測することにしましょう。それぞれの県にいる子どもの数は直接はわからないのですが、総人口は Wikipedia によると:
岩手県: 1,327,153人 [wikipedia.org]宮城県: 2,347,300人 [wikipedia.org]福島県: 2,025,461人 [wikipedia.org]合計すると大雑把に 5.6M人です。この内、高校生以下の子供はおそらく全体の 1/4 ぐらいだろう、と予測されますから 1.4M人 としましょう。実際には被害が大きくなかった子どももいるかも知れませんが、茨城県や栃木県、長野県などで被害に遭った子供たちが数えられていませんから、それでちゃらにすることにしましょう。おおよそ140万人が 救済するべき子供の数です。
これだけの数の子どもが、心理的同様や不安から集中力を欠き、落ち着きを失ったせいで、学習速度が「本来よりも」遅くなり、他県の子供たちよりも学習進捗が遅れるわけです。この手の災害の場合、3年間かけて1年分ぐらいの遅れとなって現れることが知られています。
この1年分を回復する方法を提供しなくちゃいけない。
学校を1件立てて、そこに日本最高の先生を集めても救えるのはせいぜい 600人ぐらい。小・中・高と3件立てても1200人ぐらい。それに対して必要な教師の数はだいたい学校1つに30人は必要なので、90人必要です。
はっきり言って規模が 1000倍足りません。先生の数は 9万人必要ですし、9万人も先生を集めたら「日本最高」の先生からは程遠い。それまで学校が無かったところに学校を建てるのならばこれでもいいかもしれませんが、すでに教育システムが存在するところでの学習遅延解消には、これでは全然実力不足。
だから、こういうありきたりの方法では全然役に立たないんです。
じゃぁ、どうするか。
簡単に言うと「学ぶ」と「習う」を分離する。今の学習塾がやっていることです。学校の先生方の大半を「生徒が学ぶ」ための準備から解放する。よりよい「学ぶ」ための授業そのものは「セサミストリート」方式で、生徒の反応を(機械的に収集して)フィードバックしながらつくっていく。
先生は「習う」段階に集中してもらう。ここは生徒一人ひとり、ひっかかるポイントが違う。そういうのは人間でないと対応できないし、小さなつっかかりは人間から教えてもらうほうが嬉しい。
そういうCAI [wikipedia.org]システムは、単独の独立した計算機の中には収まりません。授業コンテンツで生徒の多くが集中力を切らしたポイントはシナリオを作りなおさなくちゃいけない。練習問題で大勢が引っかかったなら、何か教え忘れがある。なにより、生徒の反応を記録し、分析し、個別の特徴に合わせられるものは合わせた内容を提供しなくちゃいけない。
だからどうしても圧倒的なネットワーク・インフラが必要になる。それがないと実装できない。
というわけで。子どもを救うにはネットワーク・インフラの圧倒的な改善が必要なんです。「現状ごときでは全然ダメ」というレベルの改善が必要。
どうかんがえても、こんなの一時的なお金では実現できない。孫さんが役員報酬を全額注ぎこむにふさわしい社会インフラだと思いますね。
規模(お金)の足りなさは、「WANレベルで10Gbpsを標準にするインフラ」でも同じような気はしますが、、、これって数兆円規模の事業ですよね?毎年数億円では誤差にもならない費用な気もします。
その意味ではそのための今回の寄付に見せかけたインフラ整備ですよ。 [srad.jp]という考え方は、NTTや国からお金をひっぱれる可能性を上げる政治的効果を期待しての寄付っていうのは額の割りには効果的な投資先なのかもとも思う。
なぜだろう……、子ども、子ども、と声高に言う人の話は、子供の将来よりも自分が老後を生きる社会を懸念してるように聞こえてならない。
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」
役員報酬は単純な寄付ではなく… (スコア:5, 興味深い)
太平洋側の東北並びに北関東のインターネット環境を、WANレベルで10Gbps標準にすることに費やしてはどうかと…
せっかくつくり直すのだから、「向こう10年は世界中のどこよりも早いインフラ」を用意して、情報検索/情報発信コストを圧倒的に下げて欲しい。そうやって、
「どこにいても通信インフラは圧倒的」
な状態を作った上で、オンライン教育システムを提供して欲しい。
今、元と同じレベルに戻されても、どうせそのコストを除却する頃には時代遅れだ。なら、他者の追従を許さないほど先進的な実験環境にするレベルにまで集中投資して欲しい。
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他にも「バックボーンなし、物理的に本当に「アミ」状になった、簡単には通信パスが失われない、通信網構築」という発想もあるかと。ようするにインターネットの本来のデザイン目的に戻るってことだけど。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
それは『生活』という最低限レベルのインフラの上位に来るものなのだろうか?
そもそも場所によっては現地にそのまま再開発されない可能性もあるんだし。
そういう先端用途は最低限地ベタが定まらないと無理だと思う。
しかし、地ベタが固まった時点では既に緊急性は薄まっているというのが現実。
安全地への住民の誘引の為に、ちょっと山側に職を用意するのは悪くないとは思う。
が、被災地の人間を雇う前提で先端技術云々は難しいだろう。
Re: (スコア:2, すばらしい洞察)
今の『生活』だけが全てではありません。
災害にあった子供たちは教育上のハンデを背負ってしまった。多分、ストレスとかのせいで集中できないとか、向こう数年かけてハンディキャップが徐々に広がる。
このようなロングタームの被災に対する支援には、「孫さんが引退するまでの役員報酬」のような「未来に置いて発生する収入」を当てるのが正しい。
.
というかだな。この案を理解できてない奴ら、「時間」って概念を思い出せよ。
「引退するまでの役員報酬」ってのは「今、渡せる義援金」じゃないぞ?!
「将来発生する金を将来渡す」事を約束しているんだ。
「今必要なもの」だけを想像して行動するんじゃない。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
ことがそんなに優先順位の高いことなのか、正直に言って私に
は判断できかねました。
例として「オンライン教育システム」が挙がっていましたが、
目的が教育であれば、年額1億円として、年棒で300万円の先生
をおよそ30人採用した方が子供にとっては良いことなのかもし
れない。
もちろん、お金の出してである孫さんのほうで、こういう分野
で使ってほしい、というのがあれば、それが最優先ですよね。
Re:役員報酬は単純な寄付ではなく… (スコア:1)
規模がまるで足りない。1000倍足りない。
.
今回の地震で被害にあった…つまり今回の震災が原因で何らかの形で学習進捗に遅れが出る事になった(未来完了形でモノを言う必要がありますが)子供たちの数が何人になるのか、今の段階では分かりません。なのでそこを推測することから始めましょう。
岩手・宮城・福島の3県に関する数字から推測することにしましょう。それぞれの県にいる子どもの数は直接はわからないのですが、総人口は Wikipedia によると:
岩手県: 1,327,153人 [wikipedia.org]
宮城県: 2,347,300人 [wikipedia.org]
福島県: 2,025,461人 [wikipedia.org]
合計すると大雑把に 5.6M人です。この内、高校生以下の子供はおそらく全体の 1/4 ぐらいだろう、と予測されますから 1.4M人 としましょう。実際には被害が大きくなかった子どももいるかも知れませんが、茨城県や栃木県、長野県などで被害に遭った子供たちが数えられていませんから、それでちゃらにすることにしましょう。おおよそ140万人が 救済するべき子供の数です。
これだけの数の子どもが、心理的同様や不安から集中力を欠き、落ち着きを失ったせいで、学習速度が「本来よりも」遅くなり、他県の子供たちよりも学習進捗が遅れるわけです。この手の災害の場合、3年間かけて1年分ぐらいの遅れとなって現れることが知られています。
この1年分を回復する方法を提供しなくちゃいけない。
.
学校を1件立てて、そこに日本最高の先生を集めても救えるのはせいぜい 600人ぐらい。小・中・高と3件立てても1200人ぐらい。それに対して必要な教師の数はだいたい学校1つに30人は必要なので、90人必要です。
はっきり言って規模が 1000倍足りません。先生の数は 9万人必要ですし、9万人も先生を集めたら「日本最高」の先生からは程遠い。それまで学校が無かったところに学校を建てるのならばこれでもいいかもしれませんが、すでに教育システムが存在するところでの学習遅延解消には、これでは全然実力不足。
だから、こういうありきたりの方法では全然役に立たないんです。
.
じゃぁ、どうするか。
簡単に言うと「学ぶ」と「習う」を分離する。今の学習塾がやっていることです。
学校の先生方の大半を「生徒が学ぶ」ための準備から解放する。よりよい「学ぶ」ための授業そのものは「セサミストリート」方式で、生徒の反応を(機械的に収集して)フィードバックしながらつくっていく。
先生は「習う」段階に集中してもらう。ここは生徒一人ひとり、ひっかかるポイントが違う。そういうのは人間でないと対応できないし、小さなつっかかりは人間から教えてもらうほうが嬉しい。
そういうCAI [wikipedia.org]システムは、単独の独立した計算機の中には収まりません。
授業コンテンツで生徒の多くが集中力を切らしたポイントはシナリオを作りなおさなくちゃいけない。練習問題で大勢が引っかかったなら、何か教え忘れがある。なにより、生徒の反応を記録し、分析し、個別の特徴に合わせられるものは合わせた内容を提供しなくちゃいけない。
だからどうしても圧倒的なネットワーク・インフラが必要になる。それがないと実装できない。
.
というわけで。
子どもを救うにはネットワーク・インフラの圧倒的な改善が必要なんです。
「現状ごときでは全然ダメ」というレベルの改善が必要。
どうかんがえても、こんなの一時的なお金では実現できない。孫さんが役員報酬を全額注ぎこむにふさわしい社会インフラだと思いますね。
fjの教祖様
Re:役員報酬は単純な寄付ではなく… (スコア:1)
規模(お金)の足りなさは、「WANレベルで10Gbpsを標準にするインフラ」でも同じような気はしますが、、、
これって数兆円規模の事業ですよね?毎年数億円では誤差にもならない費用な気もします。
その意味ではそのための今回の寄付に見せかけたインフラ整備ですよ。 [srad.jp]という考え方は、
NTTや国からお金をひっぱれる可能性を上げる政治的効果を期待しての寄付っていうのは額の割りには効果的な投資先なのかもとも思う。
Re: (スコア:0)
なぜだろう……、子ども、子ども、と声高に言う人の話は、
子供の将来よりも自分が老後を生きる社会を懸念してるように聞こえてならない。
Re: (スコア:0)
私の例えは、年額1億円という数字ありきで考えましたので、
確かに足りないかもしれません。(年額1億円というのは、前の
方のコメントにあった役員報酬の数字をそのまま使ってます。
根拠はちょっと判りませんが、金額自体は少し外れていても
かまわないでしょう)
でも、okkyさんの「オンライン教育システム」のほうだと、
何倍足りなくなるのかも大いに気になります。気が向いたら
教えてください。
> じゃぁ、どうするか。
より後ろに「オンライン教