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遠心機ってそんなにGが出せるとは知りませんでした。40万Gだと1gの試料が400kg重ってことですよね。容器込みで10gであれば4000kg重、地表での4トン相当。なにそれこわい。
機種によっては100万Gとか出るようで、これで万一、回転部分が破損したら大変なことになりそうだな、と思って検索してみたら、実際に過去に事故はあったようで。
ULTRACENTRIFUGE EXPLOSION DAMAGES LABORATORY [upenn.edu]
このケースでは、適切でない使い方を続けたことでローターが金属疲労を引き起こしたようで、飛び散った破片が天井や壁に穴を開け、直撃を受けた備品は大破、衝撃波で研究室の窓ガラスを全て割れた…とかなんとか。
生物系の研究室で古いところだと、超遠心の事故を経験しているところはそれなりに多いのではないかと思います。ここまでひどいのはあまりありませんが、朝来てみたら重い超遠心機が数十センチ動いて内部はめちゃくちゃに壊れていた、というような話。最近はプラスミドDNAの精製に超遠心を使う機会が少なくなっているので、事故も減っているかと思いますが。
ローターの金属疲労(チタン製でそれなりのお値段です。というわけでつい無理して使ってしまう)もありますが、サンプルを入れるチューブ(をローター内に固定するキャップ)の気密が失われて、内容が漏れるという事故もあります。もちろんサンプルのバランスは数mg単位で合わせるのですが、チューブの内容が一気に漏れてしまえば急激にローターがアンバランスとなり、事故につながります。
フライホイールの蓄電器もそんなふうに危険なんですかね。
>原発が危険なのも何年分もの燃料(エネルギー)を炉に最初から蓄えているから。
全然違います。放射線さえ気にしなくて良いなら、とっくに冷却設備を再構築できていますし、そもそも放置して大爆発させてもごく限られた範囲の被害で済むのです。また燃料を少しずつ供給しても、出力が同じであれば崩壊物が生成される速度に変わりはなく、それが何年にも渡って発熱し続ける本質に何も変わりはありません。
40万Gだと、ハル・クレメント『重力の使命』とロバート・L・フォワード『竜の卵』の中間どころですね。竜の卵では高重力下で生活するチーラと人間の時間感覚がかなり乖離していましたが、元が1G上の細菌ではむしろ時間経過が遅くなるだけみたいなオチになりますか。
チーラの場合は、高重力というより、化学反応ではなく核反応で物事が進行するので主観時間が100万倍違う、という設定だったので、今回の場合はたぶん主観時間的には似たようなものになるんじゃないでしょうか。
まあ、同じ「化学反応で物事が進行する世界」と言ったところで、生物としての主観時間が同じになる保証なんてそもそもないのですが。
(先日などは、ケイ素生命にpingを打ったらms単位で応答を返してきやがりまして、炭素生命としての自分のプライドが傷つきました。誰だよ、ケイ素生命が鈍間だなんて言ったのは…)
元ACの所有する洗濯機は5万Gくらいでるものかもしれませんよ。
>元ACの所有する洗濯機は5万Gくらいでるものかもしれませんよ。
いやまて、磁気ドラムタイプのHDDかもしれないぞ。#というか、HDDしか思い浮かばなかった・・・洗濯機で磁気ドラムなんてあるの?
その磁気ドラムタイプのHDDを外見から通称「洗濯機」と呼んでいたのですよ。
相当昔のはともかく、最近のターボポンプは安全性を増すために壁面がかなり分厚くなってるんであんまり飛んできません。ねじが折れると部屋の中を転げ回るのはまあ一緒だけど。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:4, 興味深い)
遠心機ってそんなにGが出せるとは知りませんでした。40万Gだと1gの試料が400kg重ってことですよね。容器込みで10gであれば4000kg重、地表での4トン相当。なにそれこわい。
機種によっては100万Gとか出るようで、これで万一、回転部分が破損したら大変なことになりそうだな、と思って検索してみたら、実際に過去に事故はあったようで。
ULTRACENTRIFUGE EXPLOSION DAMAGES LABORATORY [upenn.edu]
このケースでは、適切でない使い方を続けたことでローターが金属疲労を引き起こしたようで、飛び散った破片が天井や壁に穴を開け、直撃を受けた備品は大破、衝撃波で研究室の窓ガラスを全て割れた…とかなんとか。
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:3, 興味深い)
生物系の研究室で古いところだと、超遠心の事故を経験しているところはそれなりに多いのではないかと思います。
ここまでひどいのはあまりありませんが、朝来てみたら重い超遠心機が数十センチ動いて内部はめちゃくちゃに壊れていた、というような話。
最近はプラスミドDNAの精製に超遠心を使う機会が少なくなっているので、事故も減っているかと思いますが。
ローターの金属疲労(チタン製でそれなりのお値段です。というわけでつい無理して使ってしまう)もありますが、サンプルを入れるチューブ(をローター内に固定するキャップ)の気密が失われて、内容が漏れるという事故もあります。もちろんサンプルのバランスは数mg単位で合わせるのですが、チューブの内容が一気に漏れてしまえば急激にローターがアンバランスとなり、事故につながります。
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:2)
フライホイールの蓄電器もそんなふうに危険なんですかね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
高容量の蓄電池も結構危険。
原発が危険なのも何年分もの燃料(エネルギー)を炉に最初から蓄えているから。
(本来消費分だけ炉に供給するべきだろう?)
自然エネルギーの発電装置が比較的安全なのはエネルギー密度が低いから。
細菌も人間も物理法則は超えれない。
Re: (スコア:0)
>原発が危険なのも何年分もの燃料(エネルギー)を炉に最初から蓄えているから。
全然違います。放射線さえ気にしなくて良いなら、とっくに冷却設備を再構築できていますし、そもそも放置して大爆発させてもごく限られた範囲の被害で済むのです。
また燃料を少しずつ供給しても、出力が同じであれば崩壊物が生成される速度に変わりはなく、それが何年にも渡って発熱し続ける本質に何も変わりはありません。
Re: (スコア:0)
○原発が危険なのはエネルギー密度が極端に大きいから。
◎>自然エネルギーの発電装置が比較的安全なのはエネルギー密度が低いから。
だから原発は自然エネルギー発電より効率的(ただし廃炉費用や損害賠償を考慮しなければの話)
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:1, 興味深い)
40万Gだと、ハル・クレメント『重力の使命』とロバート・L・フォワード『竜の卵』の中間どころですね。
竜の卵では高重力下で生活するチーラと人間の時間感覚がかなり乖離していましたが、元が1G上の細菌ではむしろ時間経過が遅くなるだけみたいなオチになりますか。
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:3, おもしろおかしい)
チーラの場合は、高重力というより、化学反応ではなく核反応で物事が進行するので主観時間が100万倍違う、という設定だったので、今回の場合はたぶん主観時間的には似たようなものになるんじゃないでしょうか。
まあ、同じ「化学反応で物事が進行する世界」と言ったところで、生物としての主観時間が同じになる保証なんてそもそもないのですが。
(先日などは、ケイ素生命にpingを打ったらms単位で応答を返してきやがりまして、炭素生命としての自分のプライドが傷つきました。誰だよ、ケイ素生命が鈍間だなんて言ったのは…)
Re: (スコア:0)
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
元ACの所有する洗濯機は5万Gくらいでるものかもしれませんよ。
磁気ドラム (スコア:1)
>元ACの所有する洗濯機は5万Gくらいでるものかもしれませんよ。
いやまて、磁気ドラムタイプのHDDかもしれないぞ。
#というか、HDDしか思い浮かばなかった・・・洗濯機で磁気ドラムなんてあるの?
Re: (スコア:0)
その磁気ドラムタイプのHDDを外見から通称「洗濯機」と呼んでいたのですよ。
Re: (スコア:0)
相当昔のはともかく、最近のターボポンプは安全性を増すために壁面がかなり分厚くなってるんであんまり飛んできません。
ねじが折れると部屋の中を転げ回るのはまあ一緒だけど。