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海上でマーカーもないのにどうやって発見されたのか,というのが気になります.やはりGPSで座標を読んで伝えたとかしたのかな?
高松-宇野間のフェリーらしいので、そこから見える地上の目印を通報したのでは。そもそもフェリーだから航路も分かってるだろうし、ケータイを見て落ちた時刻を通報するだけでも場所をかなり正確に特定できそう。
あとは救助船が見えたら、直で電話して「もうちょい左、そう、そこを真っ直ぐ。」みたいに進路を指定すればおけ。
宇高国道フェリーは小さい頃からよく乗っていたのですが…#実家が地元宇野側なんですが、岡山市街に電車/バスで出かけるより、高松市街にフェリーで出かける方が安いんですよ。高松には50円ゲーセンがあったし…
発見場所は女木島の西2kmとのことですが、宇高航路は女木島(鬼ヶ島)を過ぎてから直島・玉野沿岸に近づくまでは、あまり近くに島がありません [mapion.co.jp]。しかも、ちょっと離れた島々にもランドマークになるようなものがほとんど [google.co.jp] ない [google.co.jp]ので、「地上の目印」を通報するのはなかなか難しいでしょう。
たぶん「落ちてすぐに通報したので、あまり航路から流されていなかった」というのが大きいんじゃないかと。「フェリーが現場に戻り、約20分後に救助した」そうですが、回頭にかかる時間を考えると、「20分後に救助」ってのは、落ちてすぐに連絡がいって、回頭したらすぐに見つけられた、って感じだったんだと思います。
あのあたりは海流が結構速いうえ干満で潮の流れが変わるので、救助に向かうのがもっと遅かったら、捜索範囲はどんどん広がるし、かなり危なかったんじゃないかなあ。
GPS内蔵の携帯電話での110番や118番通報は、携帯電話のGPSが計測した位置が通知されるようになっています。http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0701/10/news062.html [itmedia.co.jp]以前、あまり土地勘のないところで携帯から110番通報したことがありますが「えーと、近くに野球のグランドがあって・・・」ととまどっていると「あー場所は分かりますから大丈夫ですよ」と警察のオペレーターに言われました。
で、現在ではほとんどの船はGPSプロッターを装備していますから、遭難者が118番通報、GPS携帯であれば位置が通知される ↓海上保安庁からフェリーに転落者の位置を連絡 ↓フェリーはGPSプロッターに表示されている航跡に沿って反転 ↓転落者を発見という流れではないでしょうか。
海上保安庁の船が駆けつける際には、おおよその位置把握としてGPS位置情報は使えると思いますが、
> フェリーはGPSプロッターに表示されている航跡に沿って反転
これはやっちゃだめでしょう。別のコメントにも書きました [srad.jp]が、事故当時の潮流は流速2ノット程度でしたので、転落してから引き返したフェリーが発見されるまでの20分間で、1km程度は流されていたことになります。一方のフェリーですが、通報が来て引き返すまでに5分かかったとして(回頭にかかる時間などを考えると、それぐらいで引き換えさないと20分では男性発見できなかったでしょう)、速力13ノット [wikipedia.org]で5分間に進む距離は2kmほどです。「2kmを引き返すのに、1kmずれた位置を目指す」なんてことをしたら、まともに見つけられるとは思えません。
おそらく、反転したフェリーは「海面に残る自船の航跡を逆に辿った」んじゃないかな。瀬戸内海は穏やかなので結構長い間航跡は残ります [www.ne.jp]。転落者も航跡も同じように潮流に沿って流されますから、理論上はこれで見つかるはず。「GPSによる通報時点での位置」を基準に探すよりはよっぽど見つけられる可能性が高いと思います。
>GPS内蔵の携帯電話での110番や118番通報は、携帯電話のGPSが計測した位置が通知されるようになっています。
携帯のGPSって精度良いんですかね。HT-03AでGPSオンんにしてgoogle map開くと自分の位置が出ますが、めっちゃ違う場所に存在しているときが多いです。道路一個分離れる程度なら良いんですけど、ヒドイと一駅以上違う場所にマーカーが点いていたりするし。あれはGPSが悪いんじゃ無くてAndroid(google map)がおかしいのかな。
たまにカーナビモードで使うとそんなにおかしい位置が示される事も無いから、やっぱりグーグルマップのほうがおかしいんですかね。
いつも正しい知識を教えて頂いてありがとうございます。今回もどこを間違っているのか、正しい知識はなんであるのかを御教授下さると助かります。ごめんどうでしょうが、よろしくお願いします。
ほとんどの携帯GPSは網からアシストデータを取得してD-GPS測位を行います。通話圏内だったらたいていのスマートフォンのGPSより早くて正確です。
街中だとGPSのビーコンが乱れるので位置がズレますが、なだらかな地形の山の中とか、海上であればGPSへの干渉も減ります。また、携帯の発信した電波の電界強度を複数の基地局で測定して位置を推定・補正することも可能です。ガラケーのほぼ100%とスマートフォンの幾つかの機種では、普段から基地局の情報も利用しますが、緊急通報の場合はキャリアに問合せてそれらの情報を取得することも可能でしょう。
二重の意味で精度が上昇しますから、遭難時には余程運が悪く無い限り通常時より精度が期待できます。
なるほど、わかりやすい解説ありがとうございます。
そういや以前、都心の方を車で通り抜けたときに途中で全然違う位置にマーカーが飛んでましたけど。ときたま地方に行って電車や車で移動中にマップを見ていてもそこまでひどいズレは無いですね。
スマホでもカーナビモードにしているときはあんまりひどくずれないように感じてますけど。その時は基地局経由で位置補正をしていそうですね。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
どうやって見つけたかが気になる (スコア:0)
海上でマーカーもないのにどうやって発見されたのか,というのが気になります.
やはりGPSで座標を読んで伝えたとかしたのかな?
Re: (スコア:1, おもしろおかしい)
高松-宇野間のフェリーらしいので、そこから見える地上の目印を通報したのでは。
そもそもフェリーだから航路も分かってるだろうし、ケータイを見て落ちた時刻を
通報するだけでも場所をかなり正確に特定できそう。
あとは救助船が見えたら、直で電話して「もうちょい左、そう、そこを真っ直ぐ。」みたいに
進路を指定すればおけ。
Re:どうやって見つけたかが気になる (スコア:5, 参考になる)
宇高国道フェリーは小さい頃からよく乗っていたのですが…
#実家が地元宇野側なんですが、岡山市街に電車/バスで出かけるより、高松市街にフェリーで出かける方が安いんですよ。高松には50円ゲーセンがあったし…
発見場所は女木島の西2kmとのことですが、宇高航路は女木島(鬼ヶ島)を過ぎてから直島・玉野沿岸に近づくまでは、あまり近くに島がありません [mapion.co.jp]。しかも、ちょっと離れた島々にもランドマークになるようなものがほとんど [google.co.jp] ない [google.co.jp]ので、「地上の目印」を通報するのはなかなか難しいでしょう。
たぶん「落ちてすぐに通報したので、あまり航路から流されていなかった」というのが大きいんじゃないかと。「フェリーが現場に戻り、約20分後に救助した」そうですが、回頭にかかる時間を考えると、「20分後に救助」ってのは、落ちてすぐに連絡がいって、回頭したらすぐに見つけられた、って感じだったんだと思います。
あのあたりは海流が結構速いうえ干満で潮の流れが変わるので、救助に向かうのがもっと遅かったら、捜索範囲はどんどん広がるし、かなり危なかったんじゃないかなあ。
Re:どうやって見つけたかが気になる (スコア:2, 参考になる)
GPS内蔵の携帯電話での110番や118番通報は、携帯電話のGPSが計測した位置が通知されるようになっています。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0701/10/news062.html [itmedia.co.jp]
以前、あまり土地勘のないところで携帯から110番通報したことがありますが「えーと、近くに野球のグランドがあって・・・」ととまどっていると
「あー場所は分かりますから大丈夫ですよ」と警察のオペレーターに言われました。
で、現在ではほとんどの船はGPSプロッターを装備していますから、
遭難者が118番通報、GPS携帯であれば位置が通知される
↓
海上保安庁からフェリーに転落者の位置を連絡
↓
フェリーはGPSプロッターに表示されている航跡に沿って反転
↓
転落者を発見
という流れではないでしょうか。
Re:どうやって見つけたかが気になる (スコア:3, 興味深い)
海上保安庁の船が駆けつける際には、おおよその位置把握としてGPS位置情報は使えると思いますが、
> フェリーはGPSプロッターに表示されている航跡に沿って反転
これはやっちゃだめでしょう。別のコメントにも書きました [srad.jp]が、事故当時の潮流は流速2ノット程度でしたので、転落してから引き返したフェリーが発見されるまでの20分間で、1km程度は流されていたことになります。
一方のフェリーですが、通報が来て引き返すまでに5分かかったとして(回頭にかかる時間などを考えると、それぐらいで引き換えさないと20分では男性発見できなかったでしょう)、速力13ノット [wikipedia.org]で5分間に進む距離は2kmほどです。
「2kmを引き返すのに、1kmずれた位置を目指す」なんてことをしたら、まともに見つけられるとは思えません。
おそらく、反転したフェリーは「海面に残る自船の航跡を逆に辿った」んじゃないかな。
瀬戸内海は穏やかなので結構長い間航跡は残ります [www.ne.jp]。
転落者も航跡も同じように潮流に沿って流されますから、理論上はこれで見つかるはず。
「GPSによる通報時点での位置」を基準に探すよりはよっぽど見つけられる可能性が高いと思います。
Re:どうやって見つけたかが気になる (スコア:1)
>GPS内蔵の携帯電話での110番や118番通報は、携帯電話のGPSが計測した位置が通知されるようになっています。
携帯のGPSって精度良いんですかね。
HT-03AでGPSオンんにしてgoogle map開くと自分の位置が出ますが、めっちゃ違う場所に存在しているときが多いです。
道路一個分離れる程度なら良いんですけど、ヒドイと一駅以上違う場所にマーカーが点いていたりするし。
あれはGPSが悪いんじゃ無くてAndroid(google map)がおかしいのかな。
たまにカーナビモードで使うとそんなにおかしい位置が示される事も無いから、やっぱりグーグルマップのほうがおかしいんですかね。
Re: (スコア:0)
Re:どうやって見つけたかが気になる (スコア:1)
いつも正しい知識を教えて頂いてありがとうございます。
今回もどこを間違っているのか、正しい知識はなんであるのかを御教授下さると助かります。
ごめんどうでしょうが、よろしくお願いします。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ほとんどの携帯GPSは網からアシストデータを取得してD-GPS測位を行います。
通話圏内だったらたいていのスマートフォンのGPSより早くて正確です。
Re: (スコア:0)
街中だとGPSのビーコンが乱れるので位置がズレますが、なだらかな地形の山の中とか、海上であればGPSへの干渉も減ります。
また、携帯の発信した電波の電界強度を複数の基地局で測定して位置を推定・補正することも可能です。
ガラケーのほぼ100%とスマートフォンの幾つかの機種では、普段から基地局の情報も利用しますが、緊急通報の場合はキャリアに問合せてそれらの情報を取得することも可能でしょう。
二重の意味で精度が上昇しますから、遭難時には余程運が悪く無い限り通常時より精度が期待できます。
Re:どうやって見つけたかが気になる (スコア:1)
なるほど、わかりやすい解説ありがとうございます。
そういや以前、都心の方を車で通り抜けたときに途中で全然違う位置にマーカーが飛んでましたけど。
ときたま地方に行って電車や車で移動中にマップを見ていてもそこまでひどいズレは無いですね。
スマホでもカーナビモードにしているときはあんまりひどくずれないように感じてますけど。
その時は基地局経由で位置補正をしていそうですね。