アカウント名:
パスワード:
マーキュリー宇宙船レベルの原始的な有人ロケットだけでも用意しておくべきかと思うが。特にスペースシャトルの失敗から、コンステレーション計画以降のダッチロールは、傍から見ていて為政者が威勢良くぶち上げては打ち切りの繰り返しだ。
>スペースシャトル時代の1/10程度の予算でもかければ、すぐにでもなんとかなると思うので、
ここが甘い。一度失われたノウハウは、容易に取り戻せない。当時の現場に居た人達は、皆もう辞めてるだろうから、「一からやり直し」になる可能性も結構在るんだよ。
特に、TATの長い機器が連鎖的に必要な場合、全TATを加算した時間が必須。「製造装置からの製造が必要」なら、年単位の期間を強要される。「すぐに」が出来ない可能性を考慮するべきだよね。
一応、NASAはロストテクノロジー化の予防措置をそれなりにはしてる筈だけど、当時の軍用機器なんてもう調達不能だから、なんとも。
軌道に持ち上げる機体と地球に帰還する機体は同じでなくても良いはず。HTB与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってきたらどうか?。地上に還す必要があるのは人間と実験結果のサンプルなどそれ程の量ではない。
飛行を途中で中止する場合に、搭乗員の避難を伴わずに脱出し、帰還できる必要があります。与圧区画を切り離せるようにし、脱出用ロケットをつけ、単体で姿勢制御できるようにするわけですね。
…で、それってSpaceXのDragon V2ですよね。
余所のロケットを持ち出すまでもなく、HTVにも有人のHTV-R [iss.jaxa.jp]ってプランがありますね。作る予定があるというものではなく、「こういうものも作ろうと思えば作れると思いますよ」ってレベルですが、
HTV全体が地上に戻ってくるのではなく、その一部が回収機になってる形なので、全体まるごと戻ってるDragonV2よりも、元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近いんじゃないかな。
#帰還(大気圏突入)を抜きにしても、HTVの与圧部では、有人機に要求される安全基準に一桁足りないという話を聞いたことがありますし、それだけの安全性を満たすようにHTV-Rを付くったら、それはもうHTVとは結構別物になると思う。
元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近いんじゃないかな。
その構成でもいいんですけど、打ち上げ時は帰還可能カプセルに入って蓋をちゃんと閉めておき、いつでもカプセルごと脱出できるようにする必要があるのです…エンジンが異常停止して弾道飛行になってしまったりすれば、与圧区画から帰還カプセルに移動する時間や能力の余裕があるとは限りませんから。
もちろん例えばHTV曝露部にカプセルを入れておき、異常発生時はフェアリングがあれば吹き飛ばして横にカプセルだけを蹴り出し、ロケットから水平に離れる、とかは可能でしょうし、これならHTVへの改造は少なく済みます。ただあんまりそういう構成は見ないです。
そうするとHTVの与圧区画をカプセルに置き換え、アポロのようにLESを搭載し、引っ張りあげて切り離すというプランの方が少しよさそうでしょう。しかし、アポロ形式だとHTVの与圧区画は構造も組み立ての仕方もまったく変えることになり、大幅な再設計をすることになるでしょう。大雑把に言って貨物列車のようにDragon V2のそっくりさんで曝露区画を引っ張るような見た目になるのではないでしょうか。私の元コメで意図していたのはそのような機体です。
あるいは、HTV-Rに乗るのは決死隊ということにする解決法もあります(ないです)。船と運命を共にするなら脱出する必要はないです。脱出装置があったところで過去の事故を見ると大して役には立ちませんから、このロケットは安全である、安全であるから脱出の必要は生まれない、ということもできます…これはうまく行かないでしょう。
結局、HTVを有人化するというのは問題山積ですね。機体ができたところで発射施設もないし。
JAXAの公式な研究プランなので、せめて、リンク先のイメージCGぐらいは見てから書いてほしかった。
> 打ち上げ時は帰還可能カプセルに入って蓋をちゃんと閉めておき、いつでもカプセルごと脱出できるようにする必要がある
いや、まさにそれがHTV-Rなんですけど。HTVの与圧部を分離可能にした上で「搭乗員脱出機能」をなど付加するというアイデア。カプセルの上に脱出用のロケットを付けるという、アポロとかと同じ方式のようです。
だからそれはDragon V2と同程度の開発コストや設計変更じゃないですか。親コメのACさんが示唆するような「〜ればいいじゃないか」という簡単な道ではないという話です。
# 確かHTV-Rには曝露部にカプセルを搭載する、与圧区画を拡張してカプセルとする、さらに大幅の設計変更で有人特化する、の三案があったはず# その中で与圧区画をカプセルとする案が採用されたというニュースを見た覚えが
ああ、なるほど。どこですれ違ってるかわかりました。私も「簡単な道ではない」という点は同意見ですよ。
それはごく当たり前な大前提としたうえで、「HTVを有人化すると、単純な流用ではなく、結構な設計変更がかかるだろう」ということについて、Dragon V2 を引き合いにださなくても、JAXA自身がHTV-Rというプランを出してますよ、という事を言いたかったんです。
> 元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近いと書いたのは、「打ち上げ輸送部分が全部まるごと帰還機になるDragon V2」と違って、「打ち上げ輸送部分が非与圧部と帰還機の二つに分かれていて、非与圧部は使い捨て」という部分が大元のコメのアイデアに比較的近く、元コメのアイデアを現実的にマジメに実現させたらこうななるだろう、という点ではHTV-Rの方がDragon V2より近いという意味です。
実はDragonにも、有人版にせよ無人版にせよ太陽電池や誘導機器、曝露カーゴを運ぶアポロのサービスモジュール相当部があるのです…
すみません、有人版(V2)にも非与圧部があるのは知りませんでした。「HTV-Rの方が近い」という意見は撤回いたします。
#公開してるV2のカタログスペック的な部分ではそのあたりの記述を見かけなかったので、無人版の非与圧部をあわせた全部が有人版の帰還機に置き換わるものと信じてたんですが#V2のイメージ映像を見ると、有人なV2本体の下に、無人機と同様の暴露部?な太陽電池パネル円筒がついてますね…
訂正 誤 HTB正 HTV
その帰還カプセルってどっから持ってくるの?ソユーズのデッドコピーかなんか作ってHTVに積んで持ってくの?
仮称HTV-Rのプランはずいぶん前からありますね。独自の再突入技術としては、無人機ならUSERSから「はやぶさ」まで実績がありますし。「はやぶさ」は惑星間から直接突入だったからかなり条件が厳しかったそうで。
まあ単純なスケールアップでは済まない面もあるのかも知れません。その点を指して「ソユーズのデッドコピー」とおっしゃっているのならごもっとも。
現在の有人宇宙飛行はサイエンスでもテクノロジーの問題でも無く、国威発揚の冒険旅行のレベルだから国の予算で植村直己さんがやったような冒険旅行をするんだから、まともな政策が定まるはずが無い
他はともかく、ステロイド・アポロことコンステレーション計画は、技術的にも科学的にもあまり意義のない、ブッシュの人気取りのためだけにぶち上げた代物ですから、オバマ政権でキャンセルされるのは当然だし、その程度の代物でしょう。ソユーズの対抗馬になるような、堅実なロケットには思えませんでしたが。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:0)
マーキュリー宇宙船レベルの原始的な有人ロケットだけでも用意しておくべきかと思うが。
特にスペースシャトルの失敗から、コンステレーション計画以降のダッチロールは、傍から見ていて為政者が威勢良くぶち上げては打ち切りの繰り返しだ。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
ロストテクノロジー化してるかも知れない (スコア:1)
>スペースシャトル時代の1/10程度の予算でもかければ、すぐにでもなんとかなると思うので、
ここが甘い。
一度失われたノウハウは、容易に取り戻せない。
当時の現場に居た人達は、皆もう辞めてるだろうから、「一からやり直し」になる可能性も結構在るんだよ。
特に、TATの長い機器が連鎖的に必要な場合、全TATを加算した時間が必須。「製造装置からの製造が必要」なら、年単位の期間を強要される。
「すぐに」が出来ない可能性を考慮するべきだよね。
一応、NASAはロストテクノロジー化の予防措置をそれなりにはしてる筈だけど、当時の軍用機器なんてもう調達不能だから、なんとも。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
軌道に持ち上げる機体と地球に帰還する機体は同じでなくても良いはず。HTB与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってきたらどうか?。地上に還す必要があるのは人間と実験結果のサンプルなどそれ程の量ではない。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
飛行を途中で中止する場合に、搭乗員の避難を伴わずに脱出し、帰還できる必要があります。
与圧区画を切り離せるようにし、脱出用ロケットをつけ、単体で姿勢制御できるようにするわけですね。
…で、それってSpaceXのDragon V2ですよね。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
余所のロケットを持ち出すまでもなく、HTVにも有人のHTV-R [iss.jaxa.jp]ってプランがありますね。作る予定があるというものではなく、「こういうものも作ろうと思えば作れると思いますよ」ってレベルですが、
HTV全体が地上に戻ってくるのではなく、その一部が回収機になってる形なので、
全体まるごと戻ってるDragonV2よりも、
元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近いんじゃないかな。
#帰還(大気圏突入)を抜きにしても、HTVの与圧部では、有人機に要求される安全基準に一桁足りないという話を聞いたことがありますし、それだけの安全性を満たすようにHTV-Rを付くったら、それはもうHTVとは結構別物になると思う。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近いんじゃないかな。
その構成でもいいんですけど、打ち上げ時は帰還可能カプセルに入って蓋をちゃんと閉めておき、いつでもカプセルごと脱出できるようにする必要が
あるのです…エンジンが異常停止して弾道飛行になってしまったりすれば、与圧区画から帰還カプセルに移動する時間や能力の余裕があるとは
限りませんから。
もちろん例えばHTV曝露部にカプセルを入れておき、異常発生時はフェアリングがあれば吹き飛ばして横にカプセルだけを蹴り出し、ロケットから
水平に離れる、とかは可能でしょうし、これならHTVへの改造は少なく済みます。ただあんまりそういう構成は見ないです。
そうするとHTVの与圧区画をカプセルに置き換え、アポロのようにLESを搭載し、引っ張りあげて切り離すというプランの方が少しよさそうでしょう。
しかし、アポロ形式だとHTVの与圧区画は構造も組み立ての仕方もまったく変えることになり、大幅な再設計をすることになるでしょう。大雑把に
言って貨物列車のようにDragon V2のそっくりさんで曝露区画を引っ張るような見た目になるのではないでしょうか。私の元コメで意図していたのは
そのような機体です。
あるいは、HTV-Rに乗るのは決死隊ということにする解決法もあります(ないです)。船と運命を共にするなら脱出する必要はないです。
脱出装置があったところで過去の事故を見ると大して役には立ちませんから、このロケットは安全である、安全であるから脱出の必要は生まれない、
ということもできます…これはうまく行かないでしょう。
結局、HTVを有人化するというのは問題山積ですね。機体ができたところで発射施設もないし。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
JAXAの公式な研究プランなので、せめて、リンク先のイメージCGぐらいは見てから書いてほしかった。
> 打ち上げ時は帰還可能カプセルに入って蓋をちゃんと閉めておき、いつでもカプセルごと脱出できるようにする必要がある
いや、まさにそれがHTV-Rなんですけど。HTVの与圧部を分離可能にした上で「搭乗員脱出機能」をなど付加するというアイデア。カプセルの上に脱出用のロケットを付けるという、アポロとかと同じ方式のようです。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
だからそれはDragon V2と同程度の開発コストや設計変更じゃないですか。親コメのACさんが示唆するような「〜ればいいじゃないか」という
簡単な道ではないという話です。
# 確かHTV-Rには曝露部にカプセルを搭載する、与圧区画を拡張してカプセルとする、さらに大幅の設計変更で有人特化する、の三案があったはず
# その中で与圧区画をカプセルとする案が採用されたというニュースを見た覚えが
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
ああ、なるほど。どこですれ違ってるかわかりました。私も「簡単な道ではない」という点は同意見ですよ。
それはごく当たり前な大前提としたうえで、
「HTVを有人化すると、単純な流用ではなく、結構な設計変更がかかるだろう」ということについて、
Dragon V2 を引き合いにださなくても、JAXA自身がHTV-Rというプランを出してますよ、という事を言いたかったんです。
> 元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近い
と書いたのは、「打ち上げ輸送部分が全部まるごと帰還機になるDragon V2」と違って、「打ち上げ輸送部分が非与圧部と帰還機の二つに分かれていて、非与圧部は使い捨て」という部分が大元のコメのアイデアに比較的近く、元コメのアイデアを現実的にマジメに実現させたらこうななるだろう、という点ではHTV-Rの方がDragon V2より近いという意味です。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
実はDragonにも、有人版にせよ無人版にせよ太陽電池や誘導機器、曝露カーゴを運ぶアポロのサービスモジュール相当部があるのです…
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
すみません、有人版(V2)にも非与圧部があるのは知りませんでした。「HTV-Rの方が近い」という意見は撤回いたします。
#公開してるV2のカタログスペック的な部分ではそのあたりの記述を見かけなかったので、無人版の非与圧部をあわせた全部が有人版の帰還機に置き換わるものと信じてたんですが
#V2のイメージ映像を見ると、有人なV2本体の下に、無人機と同様の暴露部?な太陽電池パネル円筒がついてますね…
Re: (スコア:0)
訂正
誤 HTB
正 HTV
Re: (スコア:0)
その帰還カプセルってどっから持ってくるの?ソユーズのデッドコピーかなんか作ってHTVに積んで持ってくの?
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
仮称HTV-Rのプランはずいぶん前からありますね。独自の再突入技術としては、無人機ならUSERSから「はやぶさ」まで実績がありますし。「はやぶさ」は惑星間から直接突入だったからかなり条件が厳しかったそうで。
まあ単純なスケールアップでは済まない面もあるのかも知れません。その点を指して「ソユーズのデッドコピー」とおっしゃっているのならごもっとも。
Jubilee
Re: (スコア:0)
現在の有人宇宙飛行はサイエンスでもテクノロジーの問題でも無く、国威発揚の冒険旅行のレベルだから
国の予算で植村直己さんがやったような冒険旅行をするんだから、まともな政策が定まるはずが無い
Re: (スコア:0)
他はともかく、ステロイド・アポロことコンステレーション計画は、技術的にも科学的にもあまり意義のない、
ブッシュの人気取りのためだけにぶち上げた代物ですから、オバマ政権でキャンセルされるのは当然だし、
その程度の代物でしょう。
ソユーズの対抗馬になるような、堅実なロケットには思えませんでしたが。