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6種類の組合せだと最大でおよそ1000通りのアミノ酸をコードできる
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
この研究は (スコア:3, 参考になる)
まさか本当に実現できるとは思ってもいなかったので大変にすばらしい
研究といえるでしょう(ノーベル賞級?)。
現実の生物は通常4塩基の組合せで20種類のアミノ酸と1つの開始信号、
3つの停止信号をコードしていますが、6種類の組合せだと最大でおよそ
1000通りのアミノ酸をコードできることになります。
生体のなかにはタンパクには通常使われないアミノ酸も多いことから、
暗号を縮合して適切なtRNAのセットを新しく作れば、アミノ酸生合成系を
大きくいじらなくてもタンパクさせることは十分に可能だ
Eureka !
Re:この研究は (スコア:0)
Re:この研究は (スコア:1)
間違ってましたね(^^)。
正しくは216種類-α。
#αは非翻訳暗号の分です。
Eureka !
Re:この研究は (スコア:1)
4^3=64パターンあるわけですが、それに対応する
アミノ酸は20種類。
それに開始コドン、終了コドンがありますから、単純に
数字だけ比較すれば、70種類程度ってことになり
Re:この研究は (スコア:1)
>今まで20種類だったREGOブロックがもし70種類になったなら、
今まで20種類だけ摂ればよかった必須アミノ酸を、6種塩基の生物は
生存のために、最大で70種も摂らなきゃならないわけですね?
・・・・自分で作り出せないアミノ酸があると、すごく生き延びるのが辛そう(汗)。
#自然界では、基本的には4種塩基の生物しかいないのだから、一部のアミノ酸は
#自然の食物には存在しない、と仮定してます。
#・・・仮定、間違ってますかね(汗)?
---- redbrick
Re:この研究は (スコア:1)
Kiyotan
Re:この研究は (スコア:1)
6塩基生物が自然環境下で生育するのは当面無理でしょうね。
この研究はエイリアン(ジェムハダー?)を作ることじゃなくて、
自然界(またはそれを基礎とした系)では作り出すことができない
タンパク質を、Cell free系で作り出すために有効な技術になると
思います。
なお人間の場合、アミノ酸20種類のうち必須アミノ酸は9種類です。
バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、リジン、
メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン
参考までに。
Re:この研究は (スコア:1)
ところで、体内で合成できるかどうかもポイントだと
思うのですが、そういう仕組みを高度に有する生物は
考えられないでしょうか(汗)?
Re:この研究は (スコア:1)
えれば、食糧として取り込むことができないアミノ酸は自分で合成
する必要があります。
当然のことですが、たとえば70種類のアミノ酸全てを合成するとして、
それを70種類のアミノ酸を組み合わせて作られる酵素タンパクでどの
ように実現するか?
20種類のアミノ酸を組み合わせたものの立体構造を推測することも
まだまだ完全ではないのに、道のりはかなり遠そうです。
さらに、増えた分のアミノ酸を合成することには余計にコストを取
られるわけで、それだけの投資からどんな見かえりをその生物が
受け取れるのか、はなはだ疑問です。
理屈の上では現在のコドンでも60種類程度のアミノ酸をコード出来る
のにも関わらず、現実の生物では20種類であるという事実は、進化
の過程でそれ以上アミノ酸の種類を増やしたとしても、その合成に
必要なエネルギーとそこから得られる利点(生存上の優位性)を秤に
かけた結果選択されてきた結果だと思うのですが、これは「生体の
アミノ酸はなぜL体ばかりなのか?」という問いと同様に、なかなか
検証して答を出すことが難しい問題だと思います。
その意味で今回の研究結果は、もしかするとそのヒントが得られる
かも知れないという点で興味深々なのです。
Eureka !
Re:この研究は (スコア:1)
(たとえば)Cell Free系でタンパク質を作るときなんか、
アプローチにはおおまかに二通りあって
理学的手法:
まずは立体構造から構造と活性の相関を調べ、反応の本質を
結論付ける。
(構造活性相関を演繹的に求める)
工学的手法:
片っ端からいろんな物質の誘導体を作って(オリジナルを微妙に
モディファイしたものを何通りも作成して)片っ端から試験して
活性の高い物質を得る。
(構造活性相関が帰納的に求められる)
で、この場合、たとえば工学的手法において、
「ああ、この酵素の、この部分の電子密度をあとちょっと
高められれば活性上がるかもなぁ…
でも、そんな高い電子密度を持つアミノ酸ないし…」
なんてときに、新たな手法になる(かもしれん)わけです。
あ。当然ながら、70個のアミノ酸をコードできたとして、
70個すべてのアミノ酸を使う「必要」なんてありませんからね。
4^3=64パターンあるコドンが、なんで20個しかアミノ酸を
コードしてないかなんてのは、それこそrRNAに聞いてみないと
わかりませんが(^^;
アミノ酸とRNAのinteractionがあまりにもstrictになると
エラーが頻発してしまうからかもしれませんね。
Re:この研究は (スコア:1)
それを補うために地球生命が発明した偉大な(ないしは絶望的な)発明が、
「捕食」だったような気が。
自分で作れないなら他所から奪おう、ってことですね。
残念ながらコピーフリーとかとは違う概念ですが。
ところで、塩基コンパチじゃないってことは、
食べても全然おいしくない、のでしたよね?(^^;
消化すらできなかったりするかな。ビニールかじってるようなもんだろうな。