実はIMEが各国版Windows全てで実装されたのは多言語対応のWindows2000からの事なのです。 つまり、MSのお膝元である米国で英語版Windowsの内、Win95/98/98SE/Me/NT4.0にはIMEは搭載されてないのです。 #IME未実装の英語版Windowsで日本語を使う場合、Microsoft Global IMEの別途ダウンロード&インストールが必要
by
Anonymous Coward
on 2005年11月21日 10時19分
(#835544)
>他のOSだとIMEと似たような機能はFEPとかIMって呼ばれてたと思うけど?
FEP はあくまで front end processor であって、日本語入力とは関係ない。 日本語処理とは無関係な FEP だって存在する。「日本語 FEP」としてはじめて意味をなす。
DOS はシングルタスクなので、アプリと日本語入力ツールを同時に動かせない。 そこでアプリにキー入力を渡す前段階で動くデバイスドライバとして実装された。 マルチタスクな OS ではそんな制限はないから、IM はバックグラウンドで動く ただのアプリケーションとして実装される。FEP と呼ぶのは大きな間違い。
IMEを売ってどうする (スコア:1, 興味深い)
これからもOS標準のIMEはどんどん進化するでしょう。ライバルなんていなくてもね。
それはIMEは元々OSの機能だからです。
わざわざ別ソフトを導入してそろえるものではありません。
必ずすぐにこの手の他の販売ソフトは廃れると思いますよ。
入力するだけで金取るなんてありえませんから。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:2, 参考になる)
> それはIMEは元々OSの機能だからです。
IMEという言葉はIT用語辞典 [e-words.jp]によれば
Windowsシステム上で日本語や中国語など、文字の多い言語で入力を行なうために必要な変換ソフト。
という事なのでOSの機能というのは誇張しすぎ。
他のOSだとIMEと似たような機能はFEPとかIMって呼ばれてたと思うけど?
せいぜい「元々Windowsの持っている機能だからです」位の表現ですね。
ではWindowsが元々そんな機能を持ってたかというと、さてどうだろう?
そもそも英語圏では英語でそのまま入力できるのでMS-DOS時代にFEPなんぞ不要でした。
そしてそれはWindowsに移っても変わりませんでした。
実はIMEが各国版Windows全てで実装されたのは多言語対応のWindows2000からの事なのです。
つまり、MSのお膝元である米国で英語版Windowsの内、Win95/98/98SE/Me/NT4.0にはIMEは搭載されてないのです。
#IME未実装の英語版Windowsで日本語を使う場合、Microsoft Global IMEの別途ダウンロード&インストールが必要
という訳で、IMEはWindowsそのものが元々持ってる機能という訳でもないので
> それはIMEは元々OSの機能だからです。
というのは実はガセビアの沼行きレベルの表現なのです。
最期に根本的な所でトドメを刺すと、入力文字を変換する機能は広義にも狭義にもOSと呼ばれるソフトウェアが持つ機能ではありません。
#でも素人にとっては同じようなもんだろ?と言われれば、
#「そう見えるかもしれないけど実は違うんだよ」と教えてやるのが事実を知る人達のする事じゃない?と返してみる
Re:IMEを売ってどうする (スコア:1, 興味深い)
IME自体はその通りだけど、IMEを利用するのに必要なAPI(IMM32)の方は英語版にも含まれている点を忘れてはならない。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:1, 興味深い)
入出力処理についてはOSの仕事なんだし、共通APIを用意するのは当たり前でしょう。
IMEはその先の”変換”が主な仕事ですからね。
APIが含まれてたってIMEが必要というわけではないのですし、コア以外のどの部分まで用意するかはそれぞれの方針次第でどうとでもなる範囲です。
使ってないAPIなんていくらでもあるし、それがあるからといって何の意味も持ちません。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:0)
> IME自体はその通りだけど、IMEを利用するのに必要なAPI(IMM32)の方は英語版にも含まれて
いませんが何か? IMM32のDLLが英語版で利用できるようになったのもWindows 2000からです。IMM32がOSになかったため、Global IMEはActive IMMというCOMベースのAPIとセットで提供されていました。
無知を覆い隠そうとして恥の上塗りですね。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:0)
ん?#835388 [srad.jp]と#835446 [srad.jp]って別人じゃないの?
Re:IMEを売ってどうする (スコア:1, 興味深い)
>最期に根本的な所でトドメを刺すと、入力文字を変換する機能は広義にも狭義にもOSと呼ばれるソフトウェアが持つ機能ではありません。
そのOSの定義をブチ上げたのがFEP必須圏だったら入ってるんじゃない?
だって入ってなけりゃ自分の言語を入力できませんから。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:0)
> だって入ってなけりゃ自分の言語を入力できませんから。
いい加減それぞれOSの定義範囲ですれ違ってることに気付け。
デスクトップ系だけでもWindowsXP、Debian、OpenSUSE、FreeBSD、MacOS X、Monaいろいろあるし、モバイルや汎用機を入れたらもっとある。それぞれカバーしている範囲が違ってるんだよ。
そもそもオペレーティングシステム自体はアプリケーションを起動するためのプラットフォーム程度の意味でしかない。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:IMEを売ってどうする (スコア:0)
Re:IMEを売ってどうする (スコア:1, 参考になる)
FEP はあくまで front end processor であって、日本語入力とは関係ない。
日本語処理とは無関係な FEP だって存在する。「日本語 FEP」としてはじめて意味をなす。
DOS はシングルタスクなので、アプリと日本語入力ツールを同時に動かせない。
そこでアプリにキー入力を渡す前段階で動くデバイスドライバとして実装された。
マルチタスクな OS ではそんな制限はないから、IM はバックグラウンドで動く
ただのアプリケーションとして実装される。FEP と呼ぶのは大きな間違い。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:2, 興味深い)
>マルチタスクな OS ではそんな制限はないから、IM はバックグラウンドで動く
> ただのアプリケーションとして実装される。
には、
シングルタスクかマルチタスクか、の問題ではないと、
異論を唱えておきます。
OS の仕事は「資源」を管理することです。
まあ、よく言われるのはメモリとディスクですが、
それ以外の、キーボード、マウス、ディスプレイ、シリアル、…なんてデバイスを管理するのもOSの仕事でしょう。
で、DOS の時代は、そういったデバイスの管理をOSがちゃんとやってなかったから、
キーボード入力をジャックしたり、画面表示をジャックすることで、
FEPという形で日本語入力機能を提供していた。
Windowsの世界でもいわゆる日本語入力FEPは実現できないこともないですよね。
キーボードのフリをするデバドラと
ビデオカードのフリをするデバドラを提供し、
本物のキーボードとディスプレイはFEPが管理すればいい。
PS/2・USB・Bluetoothといったキーボードの種類の違いや
GeForce・RADEONといったビデオチップの違いを、
全て日本語入力FEPが対応しなきゃいけないので、現実的じゃないですが…
そのかわりに、FEPと同等の処理をWindows内部に用意し、APIとして外に開放してる。
で、それを利用し、OSの管理下で変換エンジンだけを動かすことで、
実際のキーボードやディスプレイの管理は気にせずに日本語入力機能を提供できるようになった、と。
それがIMEですね。
Re:IMEを売ってどうする (スコア:0)
Re:IMEを売ってどうする (スコア:0)
Re:IMEを売ってどうする (スコア:0)
そうそう、入力編集なんかはシェルの機能だよね。
変換に関しては、英語圏だと単にキーコードから単純な変換で済むが、2バイトコード圏はもうちょっとだけ手間がかかるって違いはあるけど。ま、その程度のもんですね。
ま、OSの機能ってのをどう定義するかでどうとでもなる話題ですね。狭義の定義をするなら、OSはメモリとプロセスの管理だけだし、デスクトップ用途のOSなら入力やネットワーク管理までそうですと言われればそうですねと思ったり。