アカウント名:
パスワード:
重大な勘違いをしていますね。設計ミスもテストで防げるのです。
もちろん、テストの結果判明した設計ミスを、どかんと修正する側へ傾けるか、放置する側へ傾けるかは、その仕事全体の責任者次第ですが。
むぅ。。。個人的には、設計に則ってテストを突き詰めることによって、設計上の欠陥や矛盾を見つけられることがそれなりにあったので、このように書いたのですが。。。テストは作るときから既に、テストは始まっているって考え方っすね。
でもテストを作ることによって、テストを作る人間がテストされているって側面もあるからなぁなんちて (^_^;;;;A 。
レビューはおいらも当然重要だと思います。そもそも品質保証を行う上で、複数の異なる角度からの検証と見解の取りいれは絶対条件なわけで。テストは一人でやってはいけない。まぁテストに限らないんだけどね。。。
命題を履き違えてはいけません。極力欠陥が無いように作られるべきであることは当然のことですが、「極力欠陥が無いように作る」などとは、設計仕様として記述しないでしょう? 欠陥があるから安全性が損なわれるのです。欠陥が無いように作られなければならない。
ならば、欠陥が無いように作られるようにするにはどうすればよいでしょう?
そもそも思うのですが、開発者 (ここでは作業員というべきでしょうか? 設計者も含めて) が行なうテストは、企業としては品質保証の一環として捉えるべきなのです。どんなに優れた、経験豊かな設計者であっても、一発で十分な設計 (完璧な、じゃないですよ) が行なえるとは限らない。それを補うための検討であるはずです。もちろん、スケジュール上の枠組みで捉えるならば、テスト以前の段階でその検討が十分に行なわれることがむしろ望まれるわけですが、作業が進行するにつれて、浮き彫りになる問題点というのも少なからず出てくるでしょう。その問題点を如何にして補足し、なるべく早い段階で大本の設計に反映できるかは、テストという概念の捉え方、体制のあり方でも随分変わってくるものであるはずです。
親スレッドで取り上げられている回転ドアの事故については、この記事 [asahi.com]がかなり参考になるっぽいです。そもそも回転ドアを採用した段階で安全性に劣るという観点もあり、確かに微妙っぽいのですが (安全に作りたいなら回転ドアなんか使うなと)、安全性に公的基準が無いことや、速度や開閉力の調整はメーカーに任せられていることなどから、やっぱりテストから設計へのフィードバックにも不足はあったのかなぁとも思います。
しかしおいらなんかはテスト作成もテストの一環であると考えていたりするわけですが、この辺の言葉の使い方も話をややこしくしちゃってるのかもしれませんです。テスト作成はテストではなくてあくまで検討である、という言い方であれば、実は見解にそれほど大きな差異は無かったりするものなのかも。
どちらも QA であることに変わりは無いんですけどね。。。
端的に (大雑把に?) 言えば、用件に必要十分なものを完成させることです。仕事で求められているのは、理想とされる完璧なものを作り上げることではなく、与えられた条件の中で運用上極力差支えの無いレベルのものを作り上げることだと思っています。で、そのための QA であって、そのためのテストでしょう? てことです。
安全である以前に、ものがものとして機能するもので無ければ意味ないですからね (人間が怪我しないように軟らかい素材使ったら、すぐに壊れちゃった、とか)。たしかに、六本木ヒルズのビルの扉が回転ドアである必要があるのかと言われれば、「?」ですが、そういう要件があった以上、作る側としては、回転ドアとして運用上十分な品質の物を作る社会的義務がある訳で。
もっとも、その社会的義務の持ち方も結局は金次第、ってのは、まったくもってその通りなんですけどね。。。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
テストとコスト (スコア:1)
工数とは、そのまんま「人件費」です。
人件費は減らしたい、というのが客先の第一の要望です。
人件費は減らしたい、というのが開発会社の第一の要望です。
よって、テストは軽視、もしくは省かれる可能性が非常に高い工数の1つになります。
つまり、ご質問へのお答え
Re:テストとコスト (スコア:0)
作られていったのでしょうか。
あれもテスト漏れとしか思えません。
見た目だけ主義(納期線引き優先、「何も発生しなしない事が
前提の」コスト優先)の産物が危険だとなぜ気づかないのでしょうか。
Re:テストとコスト (スコア:2, 興味深い)
回転ドアの件は設計ミスだろ。だって、センサに死角があることは事前に知っていたんだし。ついでに言えば、実運用に入った後も何件も事故が発生してたわけで。設計にミスがあることが判っていて、その上運用でも問題が出ているのに問題を放置したという、どうしようもない例。設計上、センサに死角があったことのだから、試験をやったとしても、今回のようなテストケースは出てこなかった可能性が高い。
Re:テストとコスト (スコア:2)
あの手の反射式のセンサーは、対象物の色で作動距離は変わる(産業機器で使っていて、誤動作防止のために透過式のセンサーに取り替えたことも何度かある)。
白と黒ではまったく作動距離は違う。これをカバーするために「地面から80cmも上で動作するように設定している」はず。
80cmも取っているのは、地面の反射率が変わると地面を対象物として拾ってしまうから。
白ならば地面から50cmでも拾うんじゃないの?
泥棒やスパイの映画やアニメで、赤外線スコープを使えば、線に見えるのが透過式で、シャワーの様に見えるのが反射式。
反射式は対象物の反射率や光の拡散などの要素に大きく左右されるし、センサーに砂埃が付けば感度は落ちる。
で、テストの話をするけど、セロテープをセンサーに貼るだけでも砂埃状況を再現出来るし、色や環境によって作動距離が変化するのは分かっていること。
その為に地面から80cmのマージンとっているのだから。
ついでに、セキュリティーは1ではなく2重にかけるべき。
機器は壊れたりするもの。セキュリティーホールが存在するのと一緒。
挟まれれば大怪我をする可能性があるものならば尚更。
Re:テストとコスト (スコア:1)
重大な勘違いをしていますね。設計ミスもテストで防げるのです。
もちろん、テストの結果判明した設計ミスを、どかんと修正する側へ傾けるか、放置する側へ傾けるかは、その仕事全体の責任者次第ですが。
むらちより/あい/をこめて。
Re:テストとコスト (スコア:2, 興味深い)
テストは確かにテストを行った部分に関しての問題のあぶり出しと通った結果による品質保証を行いうことができます。ですが、何をテストするかということについては何も保証されません。ようするにテスト漏れについてはテストでは解決しないのです。テストケースの充当性・正当性について、テストはできないのです。
今回はテストについての議論なのであまり触れられていませんが、レビューの効果も非常に大きいものがあるのではないでしょうか。もちろん、レビューですべてが解決するわけではありませんが、自分が気づかなかったことでも他人が気づくことがあるわけです。
ちょうどレビューについては今月の日経コンピュータで取り上げられているようですね。
それから、このスレッドで問題になっている森ビルの件については設計ミスだと思っています。今回の問題が起こり得るということを認識できなかった、もしくは認識していたが無視をしたかどちらかでしょう。
無視したのは論外として、認識できないということは非常に難しい話です。なんせ、当事者には問題が起きるかもしれないと想像することができなかったのですから。人は自分の想像の範囲内でしか思考することができないのです。だからこそ、自分以外の多くの人の意見を聞く、つまりレビューを行うべきだと私は思います。
Re:テストとコスト (スコア:1)
むぅ。。。個人的には、設計に則ってテストを突き詰めることによって、設計上の欠陥や矛盾を見つけられることがそれなりにあったので、このように書いたのですが。。。テストは作るときから既に、テストは始まっているって考え方っすね。
でもテストを作ることによって、テストを作る人間がテストされているって側面もあるからなぁなんちて (^_^;;;;A 。
レビューはおいらも当然重要だと思います。そもそも品質保証を行う上で、複数の異なる角度からの検証と見解の取りいれは絶対条件なわけで。テストは一人でやってはいけない。まぁテストに限らないんだけどね。。。
むらちより/あい/をこめて。
Re:テストとコスト (スコア:1)
そうであれば、テストでは通る、つーか責任者の考え方次第だから、
いわんとすることは同じかもしれないけど。
Re:テストとコスト (スコア:1)
それは正確ではないですね。正しくは、「設計ミスをテストで防げる*かもしれない*」ですね。
そもそも、設計に「安全」という条件が入っていないなら、「安全」に関する試験をするとは限りません。と言うか、仕様に入っていないことは試験しないのが普通でしょう。たまたま、試験を行なっていて「安全」というのが仕様・設計に含まれていなかったことに気づくかもしれませんが、それは単なる偶然。開発中・建設中にだって、安全性が低いことに気づく場合だってあるでしょう。しかしだからと言って、「開発・建設で設計ミスを防ぐことができる」というのは間違いですね。せいぜい「開発・建設で設計ミスを防ぐことができる*かもしれない*」程度でしょう。それと同じ。
試験に期待しすぎでしょう。
Re:テストとコスト (スコア:1)
命題を履き違えてはいけません。極力欠陥が無いように作られるべきであることは当然のことですが、「極力欠陥が無いように作る」などとは、設計仕様として記述しないでしょう? 欠陥があるから安全性が損なわれるのです。欠陥が無いように作られなければならない。
ならば、欠陥が無いように作られるようにするにはどうすればよいでしょう?
そもそも思うのですが、開発者 (ここでは作業員というべきでしょうか? 設計者も含めて) が行なうテストは、企業としては品質保証の一環として捉えるべきなのです。どんなに優れた、経験豊かな設計者であっても、一発で十分な設計 (完璧な、じゃないですよ) が行なえるとは限らない。それを補うための検討であるはずです。もちろん、スケジュール上の枠組みで捉えるならば、テスト以前の段階でその検討が十分に行なわれることがむしろ望まれるわけですが、作業が進行するにつれて、浮き彫りになる問題点というのも少なからず出てくるでしょう。その問題点を如何にして補足し、なるべく早い段階で大本の設計に反映できるかは、テストという概念の捉え方、体制のあり方でも随分変わってくるものであるはずです。
むらちより/あい/をこめて。
一人補足。。 (スコア:1)
親スレッドで取り上げられている回転ドアの事故については、この記事 [asahi.com]がかなり参考になるっぽいです。そもそも回転ドアを採用した段階で安全性に劣るという観点もあり、確かに微妙っぽいのですが (安全に作りたいなら回転ドアなんか使うなと)、安全性に公的基準が無いことや、速度や開閉力の調整はメーカーに任せられていることなどから、やっぱりテストから設計へのフィードバックにも不足はあったのかなぁとも思います。
しかしおいらなんかはテスト作成もテストの一環であると考えていたりするわけですが、この辺の言葉の使い方も話をややこしくしちゃってるのかもしれませんです。テスト作成はテストではなくてあくまで検討である、という言い方であれば、実は見解にそれほど大きな差異は無かったりするものなのかも。
どちらも QA であることに変わりは無いんですけどね。。。
むらちより/あい/をこめて。
Re:テストとコスト (スコア:1)
Re:テストとコスト (スコア:1)
端的に (大雑把に?) 言えば、用件に必要十分なものを完成させることです。仕事で求められているのは、理想とされる完璧なものを作り上げることではなく、与えられた条件の中で運用上極力差支えの無いレベルのものを作り上げることだと思っています。で、そのための QA であって、そのためのテストでしょう? てことです。
安全である以前に、ものがものとして機能するもので無ければ意味ないですからね (人間が怪我しないように軟らかい素材使ったら、すぐに壊れちゃった、とか)。たしかに、六本木ヒルズのビルの扉が回転ドアである必要があるのかと言われれば、「?」ですが、そういう要件があった以上、作る側としては、回転ドアとして運用上十分な品質の物を作る社会的義務がある訳で。
もっとも、その社会的義務の持ち方も結局は金次第、ってのは、まったくもってその通りなんですけどね。。。
むらちより/あい/をこめて。
Re:テストとコスト (スコア:1)
(誤)用件→(正)要件ですね。それならば、私とあなたの間に「命題」に関して齟齬はありません。
しかし、であれば、「設計ミスもテストで防げ」るかどうか、定かではありませんね。試験は要件に従って設計しますから。もし防げたとしても、それは単なる偶然です。
ただし、k 2 yさんが言われている通り、レビューのような「静的試験」を行えば設計ミス、あるいは要件確定ミスを防ぐことは、十分可能です。なぜなら、そのようなミスを発見することがレビューの目的の一つだからです。一方、上で言う(動的)試験はそうではありません。
Re:テストとコスト (スコア:1)
一般語なのでいろいろな定義があるでしょうが、仮にここでの大雑把な定義として
・要件(製品が満たしているべき機能や性能など)
・仕様(要件を満たす製品の挙動/外形など)
・設計(仕様を満たす製品の構造/材質など)
・開発(設計に沿った実製品)
・製造(実製品の量産)
としたとき、それぞれに対応する試験があるわけです。
要件に対する試験を実施していれば、
「安全性を考慮していない要件」というのは検証可能(な場合がある)でしょう。
その試験は、机上あるいはレビューなどの静的試験になります。
Re:テストとコスト (スコア:1)
私もそう書いているつもりです。
> その試験は、机上あるいはレビューなどの静的試験になります。
レビューを試験と言うのなら、そのとおりでしょうね。ただ、 T.MURACHIさんも私も、レビューを試験は別けて議論していると思います。つまり、「試験」を動的試験の意味で使っています。
Re:テストとコスト (スコア:0)
いや、違うだろ。
天井からのセンサが検知範囲が床上80cmまで、床からのセンサが床上10cmまでというのが装置固定ならまだしも、実際は床上からの検知範囲を床上80cmより上にしていたとか言ってたんだから、運営の段階で検知範囲を調整してたのは明らかなんだし。
#つまり検知範囲の調節という運営段階でのミスじゃないの?
Re:テストとコスト (スコア:0)
回転ドアは構造的に危険なものです。それをセンサーまで使ってなんとか使おうとする発想自体が間違いなのです。
文化的にも歴史的にも回転ドアは馴染まないでしょう。
やっぱり引き戸ですよ日本は。
Re:テストとコスト (スコア:1)
そんなことはないんじゃない?だって、センサーの感知範囲は、普通人が通るところとではないのだから。しかも、センサーは、ドアが柱にある程度以上接近したときにしか稼動状態にならないんでしょ?死角がなくても十分実用になるんじゃないかなぁ。そりゃ、死角がある場合に比べれば、誤作動する場合は増えるだろうけど、実用上問題になるほどのものなのかどうか。少なくとも、死人が出る危険性に勝るものではないと思います。
> 文化的にも歴史的にも回転ドアは馴染まないでしょう。
それはそうかもしれませんね。