国勢調査、都内でのみネット回答可に 67
国勢調査は5年に一度、全国民を対象としておこなわれる、文字通り「国の勢い」の指標となる調査ですが、朝日新聞の記事によると、今回(2010年度)から、東京都内に限り、インターネットからの調査回答も認められることになるそうです。
国勢調査では、生活スタイルの多様化や調査員が入れないオートロック式の建物の増加などで、年々回答率が減少しています。また、いわゆる「ネットカフェ難民」など、居所、住所などがはっきりしないために調査が困難な事例も増えているそうです。
そのような時勢の中で、総務省は若者等からの調査票回収率を増やすため、インターネットでの調査をはじめる予定だそうですが、個人的には「都内だけになる理由は何があるんでしょうか。全国じゃだめなんでしょうか」というふうに思います。今回の調査の概要については、統計局ホームページ/平成22年国勢調査のページや平成22年国勢調査に関するQ&Aで紹介されています。インターネット調査に関しては、
Q B-6 インターネットを使ってオンラインで回答することはできないのですか
(略)
このインターネット回答方式では、回答システムにアクセスするための「調査対象者ID」と「確認コード」(パスワードに相当するもの)が各世帯に割り当てられ、調査票と一緒にお配りする案内資料に印字して届けられます。この調査対象者IDと確認コードは世帯ごとに異なるものなので、他の世帯のものを転用することは認められません。調査対象者IDと確認コードは、調査員を含め他の人の目に触れないように密封した形でお届けします。
Q B-7 インターネット回答方式は安全なのですか。必ずインターネットを使って答えないといけないのですか
インターネット回答方式の導入に当たっては、安心してご利用いただけるよう、暗号化通信を始めとする様々な安全対策を講ずることとしています。さらに、このインターネット回答方式に関しては、すでに試験調査で、システムの安全性や安定性などについてテストを重ねております。といったことが計画されているようです。