IBMのリリース発表より、IBM x SeriesとAMDチップのラインナップが統合されて、「System x シリーズ」となって、発表された。会社の方では、ほとんどIBM中心で機器導入を行ってきたせいか、注意してはいたのだが、今回の新製品はかなりのレガシーIOを切り捨てているので、注意が必要だ。(おそらく、チップセットのせいだと思うが)
また、AMDが統合されることになったので、製品略称が3桁の数字から4桁の数字に変更になったようだ。(このへんは、pシリーズと同じような形式にしたのだろうか)
実際の発売は9月とのこと(IBM担当者より)なので、機器が手に入り次第テストする必要がある。
http://www-06.ibm.com/systems/jp/x/systemx/index.shtml
とくに、以下の変更はシステム構築上、問題が起きそうだ。
SCSI(U320) --> SAS(SATA)
この変更は、U320-SCSIがかなりトラブルの元になって、保守の負担となってきてることから、x306mなどで導入準備をしてきた部分から、そろそろ完全以降できるということなのだろう。問題は、このSAS対応チップがどこのなのかということだ。
事前情報では、AdaptecのOEMということで、Linux(CentOS)の動作はちょっと不安である。Adaptecといえば、最近はバイナリドライバしか提供していないので、鬼門のベンダである。
PS/2 --> USB
こちらは、シリアルやコンソール周りがすべてUSBに統一されるらしい。コンソールスイッチもUSBにする必要があるし、UPSとの接続もUSBでの対応が要求される。IBMでは、さんざんUSBのストレージ(サーバ用、テープやHDDなど)は対応しないとサポートの方でいってきたくせに、ここにきてこのような仕様変更である。
Linuxで確かに使えることは使えるのだが、UPSとの接続などでシリアルポートとしても使う必要がある場合、デバイスの認識順番など多少不安がある。
AMDの構成は、まだ詳細が発表になっていないので、なんともいえないのだが、SOL(Serial on Lan)が使えるとのことなので、これはちょっと注目している。
しかし、この周辺チップの変更からシステム構成上のネック(ドライバがバイナリでカーネル設定が自由にできないなど)となるのであれば、そろそろIBMも潮時である。HP、DELL、NECなどをDual Core世代の機器構成として、再度検討中である。
(Fujitsuのラックマウントサーバは、ラックへの搭載方法が機能的ではなく、さんざん懲りた、また、監視エージェントが暴走するなどさんざんな状態なので、選択肢から外している)
(前回のターニングポイントはEM64Tへの変更時であった)
Linuxへの貢献率とハードウェアの対応が一致しているかどうかわからないIBM, Fujitsu、ちょっと不安である。