パスワードを忘れた? アカウント作成
過去のタレコミ一覧:
保留 0件、 却下 0件、 掲載 16件、合計:16件、 100.00%の掲載率
120013 submission
宇宙

板垣公一さん、自身50個目の超新星を発見、日本記録更新中 30

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
山形市在住のアマチュア天文家板垣公一さんが、ペガスス座の楕円銀河NGC7647に超新星を発見しました。2009hiと名付けられたこの超新星は、板垣さんが発見した50個目の超新星となりました。個人としての超新星の数で日本記録更新中の板垣さんですが、大きな節目の数に到達しました。(参考:アストロアーツのニュース

国立天文台がまとめている2006年以降に日本人が発見した超新星一覧でも、板垣さんの観測成果がよく目立ちます。こうしたアマチュア天文家の地道な活動の中から、天文学的にも重要な知見が得られてくることも多くあります。より一層のご健闘と晴天を祈りたいものです。
49314 submission
宇宙

温室効果ガス観測衛星「いぶき」ほか7基、打ち上げ迫る 39

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の打ち上げ日時を1月22日と決定しました。「いぶき」は温室効果ガスとされる二酸化炭素とメタンを軌道上から観測し、地上観測およびシミュレーションと合わせることで精度の高い気候変動研究を行うことが可能になると期待されています。

今回の打ち上げでは「いぶき」の他、「まいど1号」をはじめとする小型衛星7基が一緒に打ち上げられます。この打ち上げの模様は、JAXA放送ナショナル・ジオグラフィックニコニコ動画などで配信され、JAXA事業所やいくつかの科学館などで見ることもできます。
21365 submission
宇宙

究極の電波望遠鏡ALMA、初めて天体からの電波を受信 19

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
日米欧とチリの国際協力によってチリ北部に建設中の『ミリ波サブミリ波における究極の電波望遠鏡』ALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)において、日本が担当するパラボラアンテナが初めて天体からの電波を受信した、と 国立天文台が公表した。(毎日.jpの記事時事ドットコムの記事

ALMAは、80台のパラボラアンテナを標高5000mの砂漠地帯に展開し、ひとつの巨大な電波望遠鏡として機能させるプロジェクトであり、2012年の本格観測開始を目指して建設が進められている。今回は日本が製造したパラボラアンテナに、同じく日本が製造した受信機を搭載して、ALMAプロジェクトとしては初めて天体(月)の電波写真が撮影された。リリース画像では、光で輝いている部分と暗く見える部分の温度差が電波強度の差として読み取れ、光と電波で異なった天体の様子が観測できることが示されている。今後もアンテナや受信機の整備が続けられ、完成した暁にはすばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡の10倍の解像度を持つ電波望遠鏡になるという。従来の電波望遠鏡では解像度が低く、星や銀河の誕生の様子を詳しく調べることが難しかったが、ALMAの圧倒的な解像力と集光力によりそのような謎が解き明かされることが期待される。

情報元へのリンク
20307 submission
宇宙

太陽系外縁部に未知の惑星? 32

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
神戸大学の研究員らが、太陽系外縁部の天体の運動の研究から、地球の0.3~0.7倍の質量を持つ未知の惑星が存在している可能性を指摘した(神戸大学のリリース読売新聞の記事

太陽系外縁部には、冥王星をはじめとする多数の天体があることが知られている。これらは惑星とは違って大きく軌道が傾いていたりつぶれた楕円軌道を持っていたりして、これまでの惑星形成理論ではその形成の様子をきちんと説明することができなかった。この問題に対して、神戸大のLykawka研究員らは太陽系外縁部に未知の惑星を置いてシミュレーションを行い、現在の太陽系外縁天体の分布をうまく説明することに成功したとのこと。もともとより内側にあったこの未知の惑星が周囲の小天体を弾き飛ばし、自らも次第に外側へ移動していった結果、多数の太陽系外縁天体の軌道が現在のような多種多様なものになったらしい。

未知の惑星は、最も太陽に近づく地点でも太陽からの距離が80天文単位(冥王星軌道の約2倍)、最も遠いところでは175天文単位にもなる細長い軌道を持ち、軌道の傾斜角は20~40度と予想されている。明るさは15等前後と期待されるので、LSSTPan-STARRSなどの次世代天体サーベイプロジェクトで十分に発見可能な大きさだというから、20年後の教科書には「太陽系第9惑星」が登場しているのかもしれない。
753140 submission
宇宙

地球外文明探しのための望遠鏡ATA始動

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
米カリフォルニア州に建設中だった、地球外文明からの電波信号を探すための電波望遠鏡 Allen Telescope Array (ATA)の第1期工事が完了し、10月11日に稼動を開始しました。

この望遠鏡は、その名の通りMicrosoftの共同創業者であるポール・アレン氏が2500万ドルをSETI Instituteに寄付したことによって実現したものです。ATAでは現在42台(将来的には350台)のパラボラアンテナを並べ、100万個の星に対して観測を行います。これは、過去の地球外文明探査(SETI)プロジェクトと比べると桁違いの規模で、初めて統計的に地球外文明の存在について議論ができるようになる、といわれています。

これまでのSETIでは既存の望遠鏡を使っていたため、どうしても観測時間が制限されてきました。しかしATAはSETI Instituteが所有する望遠鏡であるため、24時間365日SETIのために使うことができます。ATAが地球外知的生命体からの電波を受信する日はやってくるのでしょうか? それとも地球人はひとりぼっちのままもうしばらく過ごすのでしょうか?
753142 submission
JAXA

月探査機かぐや、2つの子衛星の分離に成功

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
9月14日に種子島宇宙センターから打ち上げられた月探査機「かぐや」から、2つの子衛星が無事に分離されたことが、JAXAから発表されました(JAXAプレスリリース)。

リレー衛星、VRAD衛星の2つの子衛星は、高度100kmの月周回軌道に向けて徐々に高度を下げつつある「かぐや」から、それぞれ9月9日と14日に分離されました。この2衛星は「かぐや」を高い軌道から見守るイメージから、それぞれ「おきな」「おうな」と名づけられています。「おきな」(リレー衛星)はその名の通り、「かぐや」が月の裏側に回っている間に地球との電波でのやり取りを中継する役割を持っています。この電波のドップラー偏移を測定することで、「かぐや」の軌道を精密に決定し、月の重力場を詳しく調べることができます。また「おうな」(VRAD衛星)と「おきな」に搭載された電波源を地上の電波望遠鏡で観測することによって、月のまわりに電離層があるかどうかも検証できます。

「おきな」分離時には、通信用アンテナをモニタリングするために取り付けられたカメラから、「かぐや」初となる月の画像が送られてきました。ハイビジョンカメラによる地球の画像も無事届き、これまでは順調な飛行を行っています。この調子で、美しい映像とわくわくする科学的成果を届けてくれることを期待したいものです。
753408 submission
宇宙

流れ星の「太さ」は数ミリ、すばる望遠鏡が測定

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
ハワイ島に設置されている国立天文台 すばる望遠鏡による観測で、流星として輝いている領域の幅は約数ミリメートルであることがわかったそうです。(すばる望遠鏡プレスリリースプレプリント

流れ星は、直径1mmにも満たない粒子(流星塵)が地球大気(高度100kmほど)に飛び込んできたときに輝く現象です。その速度は秒速数十kmにもなるので、地球大気との衝突による摩擦によって流星塵は蒸発し、その通り道の分子や原子は蹴散らされ、高温になって輝きます(蹴散らされる原子のイメージ図)。これが流れ星として見えるわけです。この研究では、流れ星として見える光の量が蹴散らされた分子や原子の数に比例することに目をつけ、高度110kmあたりでの酸素の原子数密度から光っている領域の幅を数mm程度と見積もったものです。これまでの観測では解像度不足で幅1m以下であることしかわかっていなかったそうなのですが、大望遠鏡の威力でここまで高精度な研究が可能になったとのこと。

この研究では、アンドロメダ銀河の撮影中にたまたま視野に移りこんだ流星に注目していることもポイントです。これまで「邪魔者」でしかなかった光の筋に対して、見方を変えることで科学的な成果を生み出すことができたわけです。すばる望遠鏡をはじめとする世界の大望遠鏡で観測された画像の中にも、きっと流れ星はたくさん写っていることでしょう。眠っているデータから次々と新たな知見がもたらされるきっかけとなったら面白いですね。
753409 submission
JAXA

再び月へ! 探査機「かぐや」9月14日打ち上げ予定

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
「アポロ以来の本格的な月探査計画」であるJAXAの月探査機「かぐや(SELENE)」/H-IIAロケット13号機の打ち上げが、9月14日10時31分01秒に予定されています(JAXAカウントダウン特設ページ三菱重工特設ページ)。/.Jでも既報の通り、コンデンサの取り付けミスのために打ち上げが9月13日まで延期になっていましたが、種子島の天候悪化が予報されているため、さらに1日延期となった模様です。

「かぐや」は打ち上げから約1時間後に月へ向かう軌道に乗り、45日後に月周回軌道に入る予定となっています(「かぐや」ミッションプロファイル)。「かぐや」には子衛星2機と15種類の観測装置が搭載されていて、月表面の元素分布、月の重力場や磁場の様子を詳しく調べる予定です。未だに謎が多く残されている月をおよそ1年にわたって探査し、月の起源の謎に関する知見を得るとともに、将来の有人月面活動のための予備調査や、地球のオーロラの観測などが行われます。

今回の打ち上げは、JAXAのインターネットライブ「JAXA放送」で中継されるほか、丸の内他数ヶ所でのパブリックビューイングやNTTドコモ九州によるFOMAテレビ電話中継などでも見ることができます。

また今回から、打ち上げ事業がJAXAからH-IIAロケット製造元の三菱重工業による輸送サービスに移管されます。打ち上げが無事に成功し、多くの謎を持つ月にかかる羽衣を「かぐや」が取り去ってくれる日を楽しみに待つことにしましょう。
753775 submission
サイエンス

新南極観測船の船名募集、8月1日から

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
これまで25年にわたり日本の南極観測を支えてきた観測船「しらせ」の後継船の名称が、8月1日から9月10日まで募集されます(募集案内ページ)。ハガキおよび左記ウェブページからの応募が可能です。

「しらせ」が老朽化し後継船の必要性が2002年頃から叫ばれてきましたが、/.Jでも何度か話題に上ったように、財政難のために何度か見送られてきました。ようやく今年度から建造が開始され、2年後の2009年に南極に向けての初航海が予定されているとのことです。世界でもトップクラスの砕氷性能を持つ船として、未来の日本の南極観測を支える活躍を期待したいものです。

なお、「しらせ」と同様に後継船も海上自衛隊所属となるため、海上自衛隊の使用する船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令に沿った名称である必要があります。募集案内のページによると、具体的な注意事項として、
・船名は名所旧跡(例えば山や氷河)の名称を、「ひらがな」で。
・「第二」○○、「新」○○、○○「号」、○○「丸」という名前は付けられない。
・既に海上自衛隊の艦船についている名前はつけられない。
とのこと。入選者1名は南極ご招待、ではなくて進水式に招待してもらえるらしいので、ふさわしい名前を思いついた方は応募してみてはいかがでしょうか。
754974 submission
宇宙

太陽系外惑星の大気から水を初検出

タレコミ by galaxiast
galaxiast 曰く、
Space.comの記事によると、アメリカの天文学者らが、HD209458という星の周りを回る惑星(HD209458b)の大気から、水蒸気成分を検出したと発表した。

この惑星は以前、大気中に炭素と酸素が検出されたことで /.J でも話題になっていた。この惑星と主星との距離はおよそ700万kmであり、これは地球と太陽の間の距離(1億5千万km)に比べてはるかに小さく、太陽-水星間の距離よりも小さい。よってこの惑星は非常に高温であることが予想される。主星の非常に近くを回っているために、主星からの1秒当たり1万トンの大気が放出されているという観測結果もある。このように苛酷な環境でも、大気中の水分子は生き残っていたようだ。

太陽系外惑星における水の存在は、理論的には予言されていたが、実際に観測で確かめられたのは今回が初めて。水は生命にも不可欠な物質であるため、地球外生命体の存在可能性について議論する上で非常に重要な観測結果であるといえる。
typodupeerror

最初のバージョンは常に打ち捨てられる。

読み込み中...