gentooのコメント: Re:全員ゴール主義と対極? (スコア 1) 91
学生でいる時は競争で勝つことも負けることも体験できず,社会人になっていきなり
競争社会に放り込まれるというのは,あまりにも酷だと思うんですが.
比較的ダメージの軽い競争で耐性を付けておかないと耐えられないのでは?
学校での相対評価というのもそれなりに過酷だとも思いますよ。
個人での評価が明確化されるような職種もありますが,部署単位,会社単位での競争も多いですよね。
評価についても,成果主義のように明確な評価をしてそれを元に報酬を決めるというシステムの弊害も
いろいろ指摘されているように思います。特に,若手を伸ばす(まさに教育する)という観点からは。
それに対して学校での相対評価は,日常の多くの時間をともにしている人間と表面的には単純な評価軸で評価され,
数値化される。しかも,ほぼ個人間の競争で,勝敗の原因が個人に帰属されることも多い。
そんな競争に,人格的にも十分発達していない時期から参加するわけですから,なかなか大変ではないでしょうか。
もちろん,社会での競争に負けた方がダメージは大きいでしょうけど,それは学校と社会を両方経験した大人からの
客観的な評価なわけです。子どもたちにとって,学校というのは非常に大きなものであって,彼らが「ダメージが軽い」とか
「社会の方が厳しい」と思うのは,難しいと思います。
順位をつけるなというもの極端な考え方ですが,競争場面をつくらないと,勝ち負けを経験できない
ということもないんじゃないでしょうか。ことさら競争場面をつくって,勝敗を(個人レベルで)明示しなくても
自身の能力などに対する自己評価は勝手にすると思います。