受精卵は全ての細胞に分化できますが、2種類以上の細胞の元となり無限に増殖能をもつものを一般に幹細胞といいます。
例えば、神経幹細胞は神経系の細胞に分化し、造血幹細胞(骨髄に含まれます)は白血球・赤血球・血小板に分化するという感じです。
受精卵やiPS細胞は分化万能性(全ての細胞に分化できる能力)があり、造血幹細胞はいくつかの種類の血球になることが出来ますので多能性があるといいます。
今回は、iPSを作る手法を肝臓の細胞に適用してみたら、分化の程度がiPSまでは戻らずに、もうちょっと肝臓よりの肝臓に分化する能力のある幹細胞が出来たということですね。