sitosiのコメント: Re:「:」ってなんて読むんだっけと (スコア 1) 82
「:」ってなんて読むんだっけと
パンティの画像が出てくる
ホントだ😅!
アカウントを作成して、スラドのモデレーションと日記の輪に参加しよう。
「:」ってなんて読むんだっけと
パンティの画像が出てくる
ホントだ😅!
例えばモルドバ関係を探してるときにルーマニアの記事が出てきたり。
実はモルドヴァはルーマニアの方が本家本元なのです。現在のルーマニアは(ドラキュラのモデルとなったヴラド・ツェペシュが君主だった)旧ワラキア公国(現在のルーマニア南部。ムンテニア地方とオルテニア地方から構成される)と旧モルドヴァ公国(現在のルーマニア東部)と1920年にハンガリーから奪ったトランシルヴァニア地方(現在のルーマニア西部で、現在のルーマニアの領土のほぼ半分弱)から構成されています。(他にもブルガリアから奪ったドブルジャ地方やオーストリア帝国から奪った南ブコヴィナ地方等もありますが…。)
ルーマニアは元々1859年にワラキア公国とモルドヴァ公国が合邦してルーマニア公国となり、それまでワラキア公国の主要民族だったムンテニア人とオルテニア人とモルドヴァ公国のモルドヴァ人が新たにルーマニア人を名乗るようになったのでした。(ルーマニア人がかつてのダキア人とローマ人の混血から誕生したというダキア=ローマ史観はフィクションです。ワラキア人やモルドヴァ人が世界史に初めて登場するのは14世紀になってからです。)
モルドヴァ公国の東北部分のベッサラビア(つまり東北モルドヴァ)が1940年にソ連に併合され、ソ連は東北モルドヴァを「モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国」と命名したのでした。なのでソ連が崩壊してモルダヴィアが独立するまでは、元々のモルドヴァ本土(旧公国、現在は地方名)がモルドヴァで、ソ連領はモルダヴィアと区別されていたのですが、モルダヴィアが独立し、公用語をルーマニア語のみにして、新たにルーマニア語でモルドヴァ共和国(ベッサラビア地方)を名乗るようになったので話がややこしくなってしまっているのです。
我々、あの地域の研究者にとっては「モルドヴァ」と言ったらルーマニアのモルドヴァ地方で、モルドヴァ共和国は「ベッサラビア」です。ところがベッサラビアが国名を「モルドヴァ共和国」としてしまったから話がややこしくなってしまったのです。先日 Wikipedia を見てのけ反りました。誰の仕業か知りませんが、本来のモルドヴァ公国と現在のモルドヴァ地方が「モルダヴィア」にされてしまっているのです。そして旧モルダヴィアがモルドヴァになっていまっている。しかし、本来のルーマニアのモルドヴァがモルダヴィアと呼ばれていたことは一度もありません。モルドヴァ共和国の現在の国名を尊重するならば、項目名を「モルドヴァ(共和国)」のようにし、旧モルドヴァ公国は「モルダヴィア公国」から「モルドヴァ公国」に戻し、本来の歴史的モルドヴァ本土は「モルドヴァ(地方)」とすべきだと思います。
実はモルドヴァ共和国は独立回復後は本土復帰、すなわちルーマニアと合邦して元に戻る気満々で国旗もルーマニア国旗に国章を付けたものにし、通貨もルーマニアと同じレイと改称しました。しかし、モルドヴァ共和国の大統領や首相たちはルーマニアに本土復帰したら、自分らは政治的権力を失い、ただの人になってしまうということに気付き、本土復帰を中止し、自分らはルーマニア人じゃない、モルドヴァ人だ、国の公用語はルーマニア語じゃない、モルドヴァ語だと主張し始めたのでした。尤もさすがにルーマニア語と全く同じ言葉をモルドヴァ語と呼ぶのには無理があるので、言語名だけは2013年にルーマニア語に戻しました。
ロシア・ウクライナ戦争が始まって国内のロシア人たちが勝手に沿ドニエストル共和国の独立宣言を出しているため、ロシア軍の軍事侵攻の危険が囁かれており、今は「こんなことならさっさと NATO 加盟国のルーマニアに本土復帰しておくんだった」と後悔しているかもしれませんね。
欧州では、船は女性名詞だから船名も女性名にするものだと思ってた
古典ギリシア語の ναῦς (naûs) [nâu̯s]、古典ラテン語の nāvis [ˈnäːu̯ɪs̠] や、イタリア語の nave [ˈna.ve] は確かに女性名詞ですが、フランス語の navire [na.viʁ] は男性名詞、ドイツ語の Schiff [ˈʃɪf] やロシア語の су́дно (súdno) [ˈsudnə] は中性名詞です。英語の ship [ˈʃɪp] の性は消滅してしまっています (she で受けますが)。ハンガリー語の hajó [ˈhɒjo ː] やフィンランド語の laiva [ˈlɑi̯ʋɑ] い至っては、そもそも言語に文法的な性そのものが存在しません(存在したことがありません)
と言うわけで「欧州では、船は女性名詞だから」ということは言えません。
ジョブ型とは、
・ジョブに対して給料を決めるので、ジョブの遂行中は基本的に昇給しない
ああ、なるほど! 日本のジョブ型ってのは本来の業務の専門分野ごとに社員を採用するということではなく、賃金を抑えることが目的で導入するわけですね! 大学の AO 入試とか、セメスター制とか、名前だけ米国から貰って、中身は全く別物というのと同じわけか…。
恐らくそんな不純な目的のジョブ型転換なら絶対うまくいかないでしょうね。
自由に解雇できるからジョブ制導入して必要な人間を必要な時に必要なだけ採用できるのであって
欧州の企業も原則として全てジョブ型採用です。かつての東欧諸国でも社会主義時代でも就職採用はジョブ型採用でした。つまり文化的にジョブ型以外の採用形式はヨーロッパにはなかったのです。しかし現在のヨーロッパでも米国と違い労働者の権利は強く守られているので、解雇はそんなに簡単ではありません。どうも日本では西洋諸国を「欧米」と一緒くたにして呼んでしまうので、欧州も米国と同じだと思い込んでしまいますが、欧州は米国とは相当異質な社会です。
と言うわけで、
解雇できない日本の法律とジョブ制は相性が悪い。
とは言えないと思います。
新卒はどういうジョブ・ディスクリプションで取るつもりなのかな?
自分の周囲を見ていた限りでは(ヨーロッパの大学を出ています)そもそもヨーロッパの企業には「新卒採用」という概念もないし、一斉入社試験なんてのもない。採用時期なんてのもなくて、一年通年で必用なポストができたら適宜、人材を公募します。「新卒」という条件はなく「管理職」とか、「営業職」とか、「高校教員」とか、「編集職」とか、「心理士」、「天文学者」、「言語学者」、「社会学者」、「弁護士」とかいった資格で募集を掛けます。スクールカウンセラーなら心理士の資格が必用です。厚労省の官僚なら医師資格が、法務省の官僚なら弁護士(正確には法曹?)資格が必用になります。大臣も基本的には厚労大臣なら医師、法務大臣なら弁護士資格を持っています。日本の企業や中央官庁、政治家らのように専門分野のど素人ばかりで構成されている国はまずありません。出版社ならだいたい文学部で何らかの文学専攻を出ているか、社会教育主事や哲学の資格を持っています。統計庁には統計学を専攻した者が、天文台には天文学科を専攻した者が就職します。なので自分が出た大学(5年制)では天文学科は定員1名で3年に1度しか募集がありませんでした。それ以上養成しても天文台にポストが無いからです。日本のように大学の哲学科を出て居酒屋の店長になるなんていう発想はありません。哲学科を出たら何らかの哲学系の仕事に就きます。運が良ければ大学の哲学科の教員になれますが、高校の哲学の教師(日本には哲学と言う科目はなく、倫理社会がほぼそれに当たるのでしょうか?)にもなれるし、社会思想系の出版社の編集職にも就けるでしょう。日本だと文学部を出ても就職してから配属された部署でエンジニアを名乗ることあり得ますが、向こうでは工科大学を出ていなければエンジニアを名乗ることはできません。また土木工学科を出た者が高層建築の設計をすることも許されていません。経済学部を出た学生は最初から企業の管理職募集に応募し、新卒であっても最初から部長とかに就任します。日本のように有名工業大学を出た工学博士でも入社直後はベルトコンベアーの傍に座って流れ作業を経験する等と言うことはありません。完全に階級社会です。また多くの学生は在学中に自分で就職先を見付けて、そこで編集などの場合は見習いのような形ですでに働き始めている者も多いです。ただし、日本の大学は授業数が少ないし、かつ4年次には卒論以外は残っていないので、授業が無く、ほぼ就活だけをするようになっており、事実上3年制大学ですが、ヨーロッパの大学は5年間ギッシリ朝から晩まで授業が詰まっているので在学中はフルタイムのアルバイトは不可能です。なので通常は学費免除で給費型の奨学金が充実しています。
いずれにせよ「新卒採用」という概念がないし、企業は別に大学新卒者を採用する社会福祉機関ではないので新卒者対応は全くする必要がないのです。なお、採用試験は筆記試験はなく(学力は大学の学位が証明しています)、個別面接のみです。
ちなみに欧州の企業はジョブ型と言っても米国の企業のような使い捨て型ではないので福利厚生もしっかりしており、首切りも簡単にはしません。ただし、ジョブ型で採用したのに、実際は全く使い物にならないと判明した場合には、彼を使える部署があるかどうか探し、無ければ辞めていただくことになります。
いずれにせよ、最初からその部門の専門家(プロ)を採用するわけですから、「新卒をどういうジョブ・ディスクリプションで取るか」という問題は最初から発生しません。まぁ、日本からだとなかなか想像しづらいかと思いますけどね。でも、基本的に自分がやりたい仕事に就けるので意外と快適ですよ。自分が不得意な仕事や、やりたくない仕事を押し付けられたり、とんでもない遠くへ転勤させられたりすることもないですしね。日本の場合は数年置きに定期異動というのがありますが、そういうのもありません。と言うか、だいたい定年制度というもの自体存在しないんじゃないかなぁ? 一部の業態にはあるみたいですが。ただ日本のように「再雇用ないし雇用延長により給与を半減させる」なんてことはありません。
日本のような新卒採用・年功序列を残したままジョブ型を導入してもうまくいくのかしら?
私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson