umq 曰く、
OpenBSD journalの記事によると,OpenSSH3.9がリリースされました。OpenSSH.comにリストアップされている各ミラーサーバから入手が可能になっています。
3.9 では SSH protocol ver. 1.3, 1.5, 2.0 の各バージョンに,sftp のサーバ/クライアント実装も含めて,完全対応しました。
その他の主な変更点は,以下追記に...
- ssh(1) に IdentitiesOnly オプションが追加された,これにより ssh-agent(1) によるキー認証ではなく ssh_config で指定されたキーを使用するように設定できる
- sshd(8) を,接続を受け付けながら再起動させることができるこれにより実行時間をランダムにすることができる
- ssh(1) の実行時に,~/.ssh/config 等の参照ファイルのパーミッションをより厳密にチェックするようになった
- クライアントの環境変数をサーバ側に送る機能を追加した
- 認証失敗時の再試行数を設定するオプションを sshd(8) に追加した
- アクティブなポートフォワーディングセッションをキャンセルする機能を追加した
- sftp(1) にファイルリストの取得の拡張や,転送のキャンセル等の改善を施した
- 多重セッションを ssh(1) に実装したこれによりひとつの接続で複数のログイン/コマンド実行/ファイル転送を行なうことができる
- sftp-server の FAT のような non-POSIX ファイルシステムの対応を増やした
- ポータブル版では,PAM パスワード認証を再び使えるようにした
個人的には,scp(1) とのこまごまとした接続を多用するので,ssh(1) に多重接続が実装されたのがうれしい。