MicrosoftのIEBlogにInternet Explorer 7.0のベータが今夏リリースされるというエントリがあった。プレスリリースも出ており、スパイウェアやフィッシング詐欺への対策を図ることで、よりセキュアな製品になるとのこと。対応プラットフォームはWindows XP SP2がメインとなり、Windows 2000などは今のところ考えられていないようだ。

IEの新しいバージョンは次期OS Lohghornで登場する予定だったが、最近増えているフィッシング詐欺やスパイウェア・マルウェアなどの対策が必要と判断したのであろう。Firefox 1.0の登場によるシェア低下も一つの要因かもしれない。

AppleよりiTunes 4.5がリリースされた。自分のプレイリストをMusic Store経由で公開するiMix, 映画のトレイラーやプロモーションビデオの視聴機能、Party Shuffleと呼ばれる新しいタイプのプレイリスト機能など、数多くの機能追加が行われている。

中でも注目したいのがWindows Media Audioの間接的なサポートだ。DRMによって保護されたWMA以外は、AACにコンバートすることができるというもので、WMAの再生を直接サポートしたというわけではないようだ。

先日、iPodのオープン化に対する提案を拒否したことが少し話題となったが、HPとの提携や今回の間接的なWMAサポートなど、Appleのメディア戦略には今後も注目が集まりそうだ。

World Wide Web Consortiumは、2月10日付けでメタデータ記述言語RDF及びWebオントロジー言語OWLを勧告しました。RDF (Resource Description Framework)とは、メタデータを記述する際に用いられる仕組みを定義したもので、RSS (RDF Site Summary)やFOAF (Friend of a Friend)などで使われています。OWL (OWL Web Ontology Language)とは、言葉の意味や分類体系を定義するためのフォーマットとなっており、機械に意味を理解させるというセマンティックWebの大きな概念をなすものです。セマンティックWebやRDF, OWLについてはThe Web KANZAKIにあるメタ情報とセマンティック・ウェブで丁寧な解説がなされていますので、そちらもご参照下さい。

RDF及びOWLの仕様が勧告になり、段階的に進んでいくというセマンティックWebの中核が埋まることとなります。Webの世界がどう変わっていくのか考えるのはむつかしいですが、自分たちの生活が少しでも便利になったり、情報の有効活用ができるようになることはとても興味深いです。

RealNetworksがRealPlayer 10を発表しました。既存のオーディオ、ビデオ技術を向上させたことはもちろん、音楽ダウンロードサービスにも進出したことが大きな注目となりそうです。

RealPlayer 10はRealOne Playerとそれほど変わったように見えませんが、ITMediaの記事によると、iTunes Music Storeで購入した楽曲の再生が可能となったようです。Music Storeですが、先ほど試しに1曲買ってみました。楽曲はAACをベースなのですが、Realの技術をそれに組み込んだファイル(.rax)となっていて、AACに対応しているプレーヤだからといって、再生できるわけではなさそうです。iTunesで再生しようと試みましたが、Libraryに読み込んでくれませんでした。

昨年Microsoftとの間に起こした反トラスト法訴訟などもあり、RealNetworksは今もマルチメディアビジネスに力を入れていることがわかります。今回のRealPlayer 10やMusic Storeがどれだけ市場に食い込むことができるのか、またRealがマルチメディア業界で力を取り戻すことができるのか、気になるところです。

2004年になって少し経ちましたが、通信総合研究所の発表によると、今年も閏年の挿入は行われなかったようです。

国際標準時となっている協定世界時は、セシウム原子の振動から計算される国際原子時を、グリニッジ標準時として知られる世界時に準拠させたものとなっています。しかし、世界時は地球の自転速度の影響により変動するため、協定世界時との間に誤差が生じることになります。閏秒とはその誤差を一定時間に収めるように挿入される時間のことで、1972年から数えて計22回挿入されています。

最後に閏秒が挿入されたのは1999年の元日で、それから5年もの間、閏秒は挿入されていないことになります。となるとここ数年は地球の自転速度がある程度一定であるということなんでしょうが、一体いつまで閏秒なしが続くのでしょうか。

少し先の話になりますが、2005年に愛知県で国際博覧会、愛知万博が開催されます。「自然の叡智をテーマとした新しい文化・文明の創造を目指して開催する」という大きな目標があるようです。

さてさて、愛知万博のウェブサイトに「リンクについて」というページがあります。どのようなことが書いてあるかというと、リンクの際には注意事項に同意した上でメールしなければならない、商用目的のページはNG、協会が認めないものはお断り、などトホホな「リンクの条件」が提示されています。さらには「すべての内容を当方でチェックすることが不可能なため、個人サイトからのリンクについては、基本的にお断りしています。あらかじめご了承ください。」と言う始末。

何をチェックするのかが不明瞭ですし、すべての内容をチェックすることができないのになぜチェックを求めるのか、意図が明確でないことに疑問ですし、個人からのリンクを規制するという閉鎖的な姿勢が「万博」という開かれたイベントのテーマに矛盾するように感じます。リンクする際には許可が必要という考えが「新しい文化」なのでしょうか。やはり受け入れられませんし、悲しく感じます。

Mozilla.orgがMozilla 1.5、Mozilla Firebird 0.7、そしてMozilla Thunderbird 0.3を同時にリリースしました。
変更点についてですが、Mozilla 1.5はMailにスペルチェッカーを搭載、Composerの機能向上、Navigatorにおけるタブ機能の向上が主になっています。FirebirdはWeb Panelsの追加が大きく取り上げられ、ThunderbirdはIMAPにおける安定性の向上、その他メーラに望まれる機能の追加などがあげられています。
また、FirebirdとThunderbirdのプロダクトページが新しいデザインとなり、Mozilla.orgのトップページの新しいデザイン案も出ています。さらに電話によるサポートやMozillaのCD販売ページなどもできており、Mozillaプロジェクト全体で大きな一日となりそうです。