ymzknkのコメント: 句構造文法や生成文法では…… (スコア 1) 2
(日本の)国文法では、大主語・小主語みたいに呼んで区別することもあったかと思います。この考えかたはnsubj:outerという考えかたと共通していますね。ただこのような名称で区別する方法は、「文明国は男性が平均寿命が短い」を処理しにくくなることが問題かと。
句構造文法では、[主述]構造が入れ子になっていると考えることが多いと思います。[腹が立つ]という主述構造全体が[私は]の述部になっているという分析ですね。国文法でも、この構造を特殊な複文と考える向きは、同じ分析を採用していると思います。利点は、主語がいくつあっても、同じ句構造規則の再帰的適用なので、異なる範疇名を与える必要がないということですか……
昔の生成文法では、「鼻は象が長い」は基底構造となる「象は鼻が長い」から、scramblingという操作によって派生されるという分析が採用されていたかと思います。