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SONYの音楽プレーヤー「Rolly」、5つの設計課題
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
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今回は、ソニー オーディオ事業部の大口 伸彦氏に、踊る音楽プレイヤー「Rolly(ローリー)」(正式名称は「SEP-10BT」)の機構設計について語っていただいた。
大口氏は、過去、ペットロボット犬の「AIBO(アイボ)」の設計開発にも携わっている。Rollyの設計にもその経験が生かされているそうだが?(以下の文章、聞き手は小林 由美)
アフターファイブのクラブ活動?
Rollyの起源となるアイデアを考えたのは、2004年のことでした。当時の私(大口氏)はまだ、メインでAIBOの開発に携わっていました。AIBOの要素技術を使った新しい商品ができないだろうか」と設計仲間同士で話していたことがすべての発端でした。
定時後に設計仲間を集め、3次元CADで検討したり、上司の承認を得て費用を少し工面してもらい試作をしたりしました。もちろん、それぞれメインの業務があるわけですから、これは、いわゆるアフターファイブのクラブ活動に近いものでしたね。
写真1 ソニー
オーディオ事業部
大口 伸彦氏
「AIBOの設計仲間がアフター
ファイブで集まって、設計して
いました」
そうやって仲間内で検討や試作を重ねるうちに、このアイデアの可能性や技術的な興味が深まっていきました。設計もどんどん進み、そして商品としての形もできつつありました。
その後、私はその商品アイデアとともにオーディオ事業部へ異動しました。部内でさまざまな部門の人に対しアイディアの商品化のPRを行いました。その半年後にRollyの商品化が決定し、2007年の9月に発売されました。キックオフからリリースまでの期間はだいたい1年ぐらいということになります。
開発スケジュールは大きく遅延することもなく、量産もおかげさまで、いまのところ大きなトラブルもなく順調です。ただし、私たちの思いがこもった“こだわりの設計”を実現するまでにまったく苦労がなかったのか、といえば、そんなことは決してありません。
今回はその一部、特に筐体・機構設計関連にかかわるお話をしたいと思います。
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