aquamarineの日記: 25年ぶり
ここんとこ、仕事が詰まってて少しの遅れも許されない状況が続いていて、何となく追い詰められたような気がしていた。先週の木曜日にそのピークが来てしまい、どうしても会社に行く気になれず、とは言っても仕事を放り出すわけにも行かないので、半日だけサボって誰にも内緒であるところに行ってきた。
それは28年前から3年間住んでいたところ。今の自宅からは電車で2時間ぐらいかかるだろうか。25年前にその地を離れてから全然行く機会がなかったのでいつかは行ってみたいと思ってた。午後までに会社に戻れるか微妙だったけど、半分ヤケになってたので「行っちまえ!」てな訳で行ってしまった。
・・・2時間後、駅を降りるとガラっと様子が変わっていたので、どの出口に出ればよいのか分からないほどだった。地図を見てようやく分かり、実際に道を歩いてみると少しずつ思い出してきた。
かすかな記憶を頼りに道をたどると、目印にしていた神社に到着。ここはあの時と変わらない。そこから5分ほど歩くと、当時住んでいた所(集合住宅)が見えてきた・・・が、何か様子がおかしい。建物の周りに高いフェンスがある。
近くまで行くと、建物は高いフェンスに囲まれていて敷地内は雑草がぼうぼうに生えていた。洗濯物が干している家は1件もなく、静まり返っている。建物の周囲を歩いてみると、管理事務所が立てた「立入禁止」の立て札と集合住宅の入り口をふさぐ木の板が見えたところでやっと状況が呑み込めた。
この集合住宅は閉鎖されたのだ。
まさかこんなことになっているとは思ってなかったので呆然としてしまった。気持ちを切り替えようとして来たつもりが、かえってショックを受けることになってしまった。(ただ、閉鎖のショックのほうが大きくて、仕事で落ち込んでたことは吹っ飛んでしまったが)
何とも言えない気持ちで駅まで戻り、会社へ向かうため電車に乗った。電車に乗っているあいだ何も考えられなかった。でも25年も経ってるから仕方ないのかな・・・。
午後、会社に着くと現実に戻ったような気がして、午前中に見たものが夢のように思えた。また行くかどうかは・・・分からない。
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