東工大および東大の研究者ら、後から機能を「書き換え」できる分子回路部品を開発 9
ストーリー by hylom
ナノプログラミング 部門より
ナノプログラミング 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
東京工業大学の藤井慎太郎特任准教授と木口学教授、多田朋史准教授、東京大学の藤田誠教授らが、「カゴ状分子とその中に入れる分子の組み合わせ」で抵抗やダイオード、導線を作り分けられる半導体素子を作成したという。この素子を利用することで、後から機能の書き換えが可能な電子回路を作成できるという(日刊工業新聞)。
実験では抵抗とダイオードの入れ替えに成功しているとのこと。また、今後は同様の技術を使ったトランジスタの開発を目指すようだ。
入れ替えと言えば入れ替えですが…… (スコア:3, 参考になる)
論文はこちら.2ヶ月前のものなんで,ネタが無くてお蔵入りの記事を引っ張ってきた感じか.
J. Am. Chem. Soc., 137, 5939–5947 (2015). [doi.org]
何をやったかというと,三角柱状のカゴ状錯体中に,2枚のπ系分子を入れたよ,と.
で,2枚同じものが入ってると単なるトンネル抵抗だけど,2枚違う分子(=分子軌道の準位が違う2分子)が入っているとp-n接合みたいなものができるから整流作用が出ますよと.
この2種類をどうやって書き換えるかというと,溶液中で分子を入れ替えてます.
大量の溶媒にさらすと中身が抜けて空のカゴになり,その後A分子だけ,もしくはA&B分子を溶かした溶液に入れると分子が吸い込まれて組み合わさったものができます.
というわけで,その場書き換えと言うよりは,「違う種類の分子をくっつけたり外したりすると特性が変わるよ」とか「簡単に違う特性(の分子)にできる」というもののホスト-ゲスト版,という感じかと.
ガタッ (スコア:0)
ナノ電子ブロックの時代!
ブレットボード代わり? (スコア:0)
arduino で、いろいろお試し回路をいじってます。
抵抗の帯の読み方さえ、 web で見ながら、これは○オームかとかやっているようなシロートですけど、聞いた感じお手軽に使えると便利そうだなと思いました。
確認後、実使用用の万能基板はんだ付けも大変なんですけど。
書き換えには・・・・が必要 (スコア:0)
走査型トンネル顕微鏡?
超音波アレイ?
それともJTAG?
Re:書き換えには・・・・が必要 (スコア:1)
ライセンス
負荷に応じて (スコア:0)
GPU付きCPUで動的に書き換えられたら
リソース有効活用できないかなぁと妄想
ゲームモードやGPGPUモードとか
本気の極スリープモードとか
# ウイルス出現!すべてダイオードに置き換えられたの巻き
自己修復機能 (スコア:0)
いや、物理的に傷ついたり故障した素子は迂回するよう回路を組みなおして
自律的に機能を回復するハードウェアはどうか。
有限リソースの中とはいえ、効率的な論理回路を自分で組みなおして勝手に知能UPしたり。
プリオンみたいに勝手に複製されていく特定の回路パターンが自然発生して"ガン化"したり。
ハード構成とソフトの相互変換が可能になってネットワーク越しに自分を転送したり休眠したり。
なかなか胸が熱い展開が待ってそうな予感。
こんなこともあろうかと (スコア:0)
イザと言うときのバイパス回路の設定用に使える可能性が。
# ラドハード化の道は遠い、かな?
Re: (スコア:0)
すでにRadHardのFPGAがあるのでそれを使ってください