原初の重力波観測 カリフォルニア工科大が発表

あるAnonymous Coward 曰く、

今月17日、カリフォルニア工科大他による研究チームが宇宙誕生時の「時空のゆらぎ」の証拠とされる重力波を、世界で初めて観測したと発表した。
研究チームは南極に設置された電波望遠鏡「BICEP2」にて、宇宙マイクロ波背景放射に現れる特殊な渦巻き状の偏光パターンを観測。解析の結果、今回の結論に至った。

この研究成果はこれまで観測可能であったもっとも古い時代、「宇宙の晴れ上がり」より以前の宇宙の姿を知る重要な手掛かりとなる。
また、インフレーション理論が語る宇宙初期に特有の現象であるため同理論の裏付けとなる観測データとのこと。
さらに宇宙誕生時のミクロの世界での重力現象である「時空のゆらぎ」の解明には量子力学的な重力理論が必要であるため、これまで一部では幻想と言われていた「超弦理論」等の相対性理論と量子力学とを結ぶ理論研究の後押しとなるであろう。

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