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Quest of Mathの日記: 一様収束(10) 1

日記 by Quest of Math

関数f:I→R (I=[a,b])が、I上連続であるとする。
Iの可算部分集合Uが存在して、fが(I-U)上微分可能で

f'(x)≦M (∀x∈(I-U),∃M)

となるとき、

f(b)-f(a)≦M*(b-a)

であることを証明せよ。

ただし、I-Uは、Uの補集合でかつIである集合のことをいう。

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  • by Quest of Math (20493) on 2004年03月25日 7時32分 (#520562) 日記
    Uは可算集合より、Uの元に対して番号付けができる。

    U={ui} (i∈N)
    ただし、ui < u_{i+1}

    とする。さらに、u0=aとして、

    Ai=(ui,u_{i+1})

    とすると、

    ∪Ai (i∈N) = (a,u1)∪(u1,u2)∪...∪(np,b)
    (あるp∈Nが存在しているように書いているが、
    証明の便宜上あるだけで、無限であっても
    見ればわかるが以下の証明には影響しない)

    となる。fはI-U上微分可能であるので、平均値の定理を使うと、
    あるci∈(ui,u_{i+1})が存在して

    f(ui)-f(u_{i+1}) = f(ci)*(ui-u{i+1})

    である。仮定から、

    f(ci)*(ui-u{i+1}) ≦ M*(ui-u{i+1})

    であるので、

    f(ui)-f(u_{i+1}) ≦ M*(ui-u{i+1})

    したがって、

    f(a)-f(u1)+f(u1)-f(u2)+...-f(up)+f(up)-f(b)
    ≦ M*(a-u1+u1-u2+...-up+up-b)

    であるので、

    f(a)-f(b) ≦ M*(a-b)

    となって、証明された。
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