
Quest of Mathの日記: 一様収束(10) 1
日記 by
Quest of Math
関数f:I→R (I=[a,b])が、I上連続であるとする。
Iの可算部分集合Uが存在して、fが(I-U)上微分可能で
f'(x)≦M (∀x∈(I-U),∃M)
となるとき、
f(b)-f(a)≦M*(b-a)
であることを証明せよ。
ただし、I-Uは、Uの補集合でかつIである集合のことをいう。
関数f:I→R (I=[a,b])が、I上連続であるとする。
Iの可算部分集合Uが存在して、fが(I-U)上微分可能で
f'(x)≦M (∀x∈(I-U),∃M)
となるとき、
f(b)-f(a)≦M*(b-a)
であることを証明せよ。
ただし、I-Uは、Uの補集合でかつIである集合のことをいう。
アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
証明 (スコア:1)
U={ui} (i∈N)
ただし、ui < u_{i+1}
とする。さらに、u0=aとして、
Ai=(ui,u_{i+1})
とすると、
∪Ai (i∈N) = (a,u1)∪(u1,u2)∪...∪(np,b)
(あるp∈Nが存在しているように書いているが、
証明の便宜上あるだけで、無限であっても
見ればわかるが以下の証明には影響しない)
となる。fはI-U上微分可能であるので、平均値の定理を使うと、
あるci∈(ui,u_{i+1})が存在して
f(ui)-f(u_{i+1}) = f(ci)*(ui-u{i+1})
である。仮定から、
f(ci)*(ui-u{i+1}) ≦ M*(ui-u{i+1})
であるので、
f(ui)-f(u_{i+1}) ≦ M*(ui-u{i+1})
したがって、
f(a)-f(u1)+f(u1)-f(u2)+...-f(up)+f(up)-f(b)
≦ M*(a-u1+u1-u2+...-up+up-b)
であるので、
f(a)-f(b) ≦ M*(a-b)
となって、証明された。