Quest of Mathの日記: R^n上での微分・積分(2) 1
日記 by
Quest of Math
U⊂R^nを開集合、写像f:U→Rとする。
また、u=(u1,...,un)∈R^nについて
||u||_2 = √(u1^2 + u2^2 + ... + un^2) = 1
となるものとする。これは「単位ベクトル」である。
Duf(x) = lim (f(x+h*u)-f(x))/h (h→0,h≠0)
が存在するとき、これをfの「u方向微分」として定義する。
ここからが問題である。
写像f:R^2→Rを次のように定義する。
f(x,y) = x^2 + y^2
u=(1,0)とするとき、fのu方向微分Duf(x,y)を求めよ。
証明 (スコア:1)
u=(1,0)
であるので、Duf(x,y)の定義から、
(f(x+h*1,y+h*0)-f(x,y))/h = (f(x+h,y)-f(x,y))/h
= ((x+h)^2+y^2 - (x^2+y^2))/h
= (x^2+2*h*x+h^2-x^2)/h
= (2*h*x+h^2)/h
= 2*x+h
したがって、h→0のとき、
(f(x+h*1,y+h*0)-f(x,y))/h → 2*x
よって、
Duf(x,y) = 2*x
である。