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145207 journal

SDの日記: ATOKお試し期間、もうすぐ終了

日記 by SD

先月からATOKをMS-IMEとの比較検証のために導入していた。

ここに来て「ATOK for Windows の使用期限が迫っています。」というメッセージがやたらうるさく表示されてきたので、そろそろまとめに入ることにした。

勘のいい方なら「漢直やってるおまえがどうしてATOKなんかに興味を示すんだい?」という疑問が出るかもしれない。

4か月前に書いた日記で触れたように、私は要約筆記の講習会を受けてきたのだが、受講が進むにつれ漢直で対応することに限界を感じてきた。

また漢直の場合、どんなに速度を上げても200字/分あたりが限界であり、それを超える速度で出力するためには単縮変換が可能なかな漢字変換に戻る必要がある。もちろんこれはやる前からわかっていたこと。MS-IMEにちゃんとした交ぜ書き変換機能や部首合成があったら戻る必要はまったくないのだが、ここで文句を言っても仕方のないことだろう。

もちろん、天狼を併用した単縮入力で対応できなくもないのだが、同じ新しく覚えるならば、他につぶしの効く入力方法を修得した方が得策ではないかと判断したのである。

 

ひと月使ってみて思ったことを書いてみる。

●良い点

・ステノワードとの連繋においては絶大な効果を発揮する。

実は、ATOKを使ってやりたかったことのひとつがこれなのよ。MS-IMEって本当に馬鹿でね。連文節変換を重視したATOKならではと思った。

逆に単文節変換力が鍵を握る要約筆記入力では、Japanist→(親指シフト あるいは JISかな) という流れになるんだろうけど、これは日を改めて書くことにする。

 
●悪い点

・漢直ツール「天狼」との相性が悪い。

このツールはMS-IMEとの連繋を前提としているので当然といえば当然。ATOKでこれを動かそうとすると、漢字を出力した後に他の文字を出力した時点で出力済の漢字が読みに戻ってしまう。したがって、ATOK上で漢直を実現するのは絶望的である。ATOKを常用するためには「漢直win」との併用を余儀なくされるのだが、そうなったら「連繋」ではなくて「切り換え」だ。漢直・交ぜ書き変換・部首合成を実現したATOKが出たら月300円のライセンスで使ってもいいんだけどねー
 

おまけ:しつこいくらいに差別語を排除
 これは導入前からわかっていたこと…… なんだけど、「東シナ海」はOKで「支那」が駄目ってのはどういうことよ。勝手に差別語化すんな。「自分で登録すればいいじゃないか」というのは理由にならない。俺がかな漢字変換から漢直に移行した理由のひとつには、これが多分に含まれているんだよ。

 それとアホのMS-IMEはともかく、ATOKはいい加減に「かたておち」を「片-手落ち」ではなくて「片手-落ち」で区切って変換すんのやめてくんない? 差別語に敏感な割にこの対応って何なの。 開発者って馬鹿? これだから勝手に差別語化して言葉狩りする馬鹿が増えるんだよ。

よって、

・要約筆記などで単文節変換を多用するならMS-IMEかJapanist
・スピードワープロなどを用いて連文節変換を多用するならATOK

大穴:漢直・交ぜ書き変換・部首合成・2キー同時押し対応。これらすべてを採用してくれたらATOKへの全面移行
 

そして結論
今は無理にATOKへ移行する必要はない。押すキーによって使用する変換辞書を使い分けるというアイデアはMS-IMEにもパクって欲しいところだが、今のところはあきらめるしかない。

余談だけど、MS-IMEの変換辞書に「日本海」が入っていないのは有名だが、さらにMS-IMEでは「中華民国」も入っていない。もちろんATOKは入っている。この辺から見てもどこの人間が開発に携わっているのかが伺えるというものだ。だからこそATOKにはこの辺についてもがんばってほしいのに。

 
次は要筆入力で使用するIMEとしてJapanistに移行するか現状維持かを決める必要があるが、その前に要筆における入力に「JISかな」を採用するか「親指シフト」にするかという問題にまだ結論が出ていなかったから、それを片付ける必要がある。ローマ字入力は絶対にありえない。そんなのやるくらいなら漢直を続けていた方がましだ。

この議論は、SD (32008)によって テキ禁止として作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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