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SS1の日記: あたるも八卦掌 1の1 2

日記 by SS1

2010年冬の馬貴派八卦掌,一般向け講習会がスタートしました。本日の会場は文京区SC剣道場です。出かけようとしたら,バイクのFブレーキがエア噛んでて動けないし,ひさびさにメガネかけたせいなのか,視界がぐるぐるするし・・・ 個人的に波乱含みのスタート。というかんじ。大丈夫でしょうか。

まずは,新情報。師匠のお子さんの性別が判明。師匠は一年前に「一人っ子政策があるので,生まれてくる子の性別は調べない」なんていってたんですが,どうやら男の子のようです。会場で挨拶をすませたあと,師匠は奥さんの抱える赤ん坊に手をさしのばし,

「My son.」

と,一言。ダースベーダーの名セリフですね。いっぽう御曹司は,ルークのように絶望で泣きわめくこともなく,にこにことしておりました。なにはともあれ,めでたきことかな。

冒頭は今季講習の方針から,

これまで,八卦掌について「養生」と「武功」の二つの側面から学んできました。今期は,そこからより上級の「智慧」を学んでいきたいと思います。今期は最後に兵器をまなびます。創発できる動きをはるかにこえる。智慧がなければ目的地にはたどりつけません。それを単勾八法で学びます。これまで学んだ龍形八母掌は,表面的なものです。それらを「養生」から「武功」へつなぎ,「武功」から「智慧」へとつなぐことを学びます。「智慧」を先人はどのように学んだかを教えようと思う。そのために(基本の)単換掌からの複雑な変化と,単勾式を学びます。

てなかんじで,講習がスタートまずは龍形走圏から。

龍形走圏(7分間):

師匠や他人を見ずに,それぞれ行うように指示される。でもって,個別に指導するパターン。個人的な修正点は手先の位置。上の手の位置はそのまま,手の形をちょっと直される。説明が難しいんだけど,牛舌掌のスプーンみたいにしたかんじから,こう,ふわっと菩薩像の掌のような。下の手の位置は,これまでより若干上に。これまで,ヒジ下から手のひら一枚分下にしてたとことを23センチ上に。下の掌を立てると指の第一関節が上のヒジにあたるあたり。私は,こないだ書いたとおり亀背のやりかたを少し変えてて,そのため下のヒジが以前よりすこし高くなってるのですね。それに合わせて手の位置を(というか,尺骨を水平にする感じで)すこし高めに。掌は若干寝かして伏せた感じになった。あと,もっと低く座ること。それからグラグラしてたので,大きく回るように指示される。

それから例によって,私はかるくルックアップして人数を数えました。本日の参加者は師匠の息子さんも含めて全員で20人。ほどよくちらばって,スペース的にはちょうどいい感じ。一年ぶりに見た皆さんの走圏の印象は,これまで見かけていた極端に個性的な走圏する方というのは,いなくなっちゃってて。いや,来なくなったんじゃなくて,いつのまにかかすっきりと走圏してるようになってるっていうか。でも全体にすっきりしてるけれども力感はあんまないかな。私自身もこうしっかり上体が落ちないかんじだった。まあ,このあたりは初日なので。

全体講評:中正の中と正

皆さんの走圏には,非常に満足している。とくに上半身は良い。中正ができてる。もんだいは下のつくり。中と正は,それぞれ陰陽の関係であって,相互にのばしていかなければならない。まず,(上体の)「正」ができたら,落して中を作る。そして落としても「正」をくずしてはならない。(・・・あー。くずれて(というかよろけて)ましたです。わたしは)。

そんなところを心にとめて,走圏のつづき。つぎはクマから。

熊形走圏(7分):

起式(?)の新パターン確認。えっとね,こんなかんじ。

1.軽く座って,肘を直角に曲げて手のひらを上に,前にだす。
2.両の手のひらを内に反して下に落とす。でもって,熊にかまえる。

起式というか,易筋の手くせみたいな感じ。

個人的な修正点は,手の位置をもっと低く。と指示される。私の現在の起式(?)というか,構え方のパターンは,両腕をだらんと下げた状態から,肩甲骨の上方旋回を使って両手を前に出し,それから両手を返して,熊に構えている。このため,微妙だけど,ちょっと上がり気味になってるらしい。

そんなかんじで熊を7分。そのままつづけて構えなおして龍形に入る。それから15分ほど。

次は,単換掌変化へとつづきます・・・・

(以下次号)

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