dodaの日記: Tera Term 4.63 リリース 2
Tera Term 4.63がリリースされました。
今回の変更点、まずはTera Term。
変更
- カーソル形状/点滅変更制御シーケンスに対応した。[関連: 1, 2, 3, 4]
- ウィンドウ操作/報告制御シーケンスに対応した。[関連: 1]
- 行単位送信(Line at a time)モードに対応した。[関連: 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
- 複数行の貼り付け時、改行ごとに遅延する時間を設定できるようにした。デフォルトは 10(ミリ秒)。[関連: 1]
- BroadcastCommand(非Realtime mode)において、リストボックスで選択された端末に対してのみ、メッセージを送信するようにした。
- UTF-8モードを追加。言語モードを指定する /LA コマンドラインオプションで、UTF-8モードを指定できるようにした。[関連: 1]
- 送信漢字コードの設定がUTF-8の時、入力された文字がUTF-8に変換出来ない場合(不正な文字)は代わりにReplacement Character(U+FFFD)を送信するようにした。
- 韓国語モードの調整
- フォント設定ダイアログで、OSのコモンダイアログをそのまま表示するようにした。
- 文字セットを選択できるようにした。
- Enable bold style を [Setup]-[Window] に移動した。
- ロシア語モードの Font char set を、ロシア語モードの [Setup]-[Terminal] に移動した。
- AltキーでMSBをセットした文字を送信する機能を追加した。teraterm.ini に Meta8Bit エントリを追加した。[関連: 1]
- ログファイル名中の &p を、接続中の TCP ポート番号に変換する機能を追加した。[関連: 1]
- ログにタイムスタンプを書き込むときにミリ秒も記録するようにした。[関連: 1]
- Secondary DA要求に対して、パラメータがなしまたは 0 の時のみ応答するようにした。
- マウスイベント通知で、モーションイベントの通知に仮対応した。[関連: 1]
- メニューの Send break を無効にできるようにした。peterprvy氏に感謝します。[関連: 1]
- 切断時に画面をクリアできるようにした。peterprvy氏に感謝します。[関連: 1]
- Duplicate session のアクセラレータキーを無効にできるようにした。
- コマンドラインオプションで、 /F オプションは他のオプションより先に処理する(上書きされる)ように変更した。
- コマンドライン解析の仕様を変更した。
- `"' を渡すために `""' を指定する仕様を追加した。
- ConfirmChangePaste 機能に、任意の文字列を指定することができる新しいしくみを追加した。
- teraterm.ini に Wait4allMacroCommand エントリを追加した。デフォルトはoff。onにすると、"wait4all" マクロコマンドが有効となる。
- マクロコマンド "exec" に、起動したアプリケーションの終了コードを result に格納するためのオプションを追加した。[関連: 1, 2]
- マクロスクリプトのコメントに、C言語風コメント(/* ~ */)を使用できるようにした。暫定サポート。
- バージョン情報に、Subversion(SVN)のリビジョン番号を表示するようにした。
バグ修正
- AcceptTitleChangeRequestがoverwriteの時、リモートからのウィンドウタイトル変更要求を受けた後にマクロのsettitleコマンドでウィンドウタイトルの変更が出来なくなるのを修正した。[関連: 1]
- スクロール領域(DECSTBM)が設定されている場合、最下行でのみ自動スクロールする機能がうまく働かない問題を修正した。例えばminicomではスクロール領域を設定する為この問題が発生する。[関連: 1]
- 継続行コピーがうまく働かない場合があるのを修正した。[関連: 1]
- ssh/cygwin接続を複製した後の新規接続で、TCPLocalEcho/TCPCRSendが無視されるのを修正した。
- クリッカブルURLにおいて、URL文字列が1024バイトを超えると、アプリケーションエラーとなるバグを修正した。
- サポートされていないURIスキームもクリッカブルURLになる問題を修正した。
- UTF-8の調整 [関連: 1, 2, 3]
- 送信がUTF-8に設定されている時に、UTF-8に変換せずに送信する場合があるのを修正した。
- UTF-8で2バイトになる文字の表示が遅れるのを修正した。
- 受信がUTF-8に設定されている時、本来表示されるはずの一部の文字が表示出来なかったのを修正した。
- 受信がUTF-8に設定されている時、SS2,SS3(ISO-2022)が正しく処理されなかったのを修正した。
- 韓国語モードの調整 [関連: 1, 2]
- 韓国語モード時、ハングルなどの2バイト文字をマウスで正しく選択できない場合があるのを修正した。
- 韓国語モード時、一文字削除(DCH)等の制御シーケンスでハングルなどの2バイト文字を正しく扱うようにした。
- 韓国語モード時、ハングルなどの2バイト文字が行末に来た時に正しく改行するようにした。
- Windows 95 でクリップボードにある複数行のテキストを貼り付けると、アプリケーションエラーとなるバグを修正した。
- ロケールオブジェクトがリークしていた問題を修正した。
- 8ビット応答設定(S8C1T)時、Secondary DAに対する応答の後ろにゴミが付いていた問題を修正した。
- 正しくないオプションが指定された時に、別の正しいオプションとして認識される場合があったのを修正した。例えば /BADOPTION が /B として認識されていた。
- マクロコマンド "sendmulticast" と "setmulticastname" が、第一引数が文字列ではなく文字列型変数だった場合に値を正しく受け取らない問題を修正した。[関連: 1]
その他
- インストーラで、拡張子.ttyをTera Term (TTXttyplay)に関連付け出来るようにした。
- SSH2対応TTSSH(2.51)へ差し替えた。
- CygTerm+ 1.07_17へ差し替えた。
- TeraTerm Menu(1.09)へ差し替えた。
- TTX KanjiMenu Plugin(0.1.6)へ差し替えた。
- TTXAlwaysOnTop Plugin(1.01)へ差し替えた。
- TTXttyrec Plugin(1.01)へ差し替えた。
- Additional Plugins に TTXRecurringCommand プラグインを追加した。[関連: 1, 2, 3, 4]
- LogMeTT 2.9.5へ差し替えた。
- Windows 7 RC(Build7100) の暫定サポート。
Tera Term本体は、韓国語/UTF-8モード関連をいじってばかりいた記憶が強いです。
あとは制御シーケンスのサポート強化とか、Line at a timeモードとか。
あと、Meta8Bitの設定はoff/raw/textの3種類になりました。
rawでは漢字コードの変換を行わないので、EmacsでMetaキーとして使えます。1バイトで送れるので、2バイトになるoffに比べて多少効率がいいです。
textだと漢字コードの変換を行います。主にテスト用として入れた機能です。
次にttssh2。
変更
- SCP のファイル受信フォルダを選択できるようにした。
- SCP のファイル受信時に、同名ファイルがあった場合に上書き確認するようにした。[関連: 1]
- 自動ログイン時にユーザ名が指定されていない場合、デフォルトのユーザ名を使うようにした。[関連: 1]
- パスワードをメモリに保存するかどうか設定できるよう、SSH Setup ダイアログにチェックボックスを追加した。[関連: 1]
- コマンドライン解析の仕様を変更した。[関連: 1, 2]
- スペースを渡すために@を指定する仕様を廃止した。
- `"' を渡すために "" を指定する仕様を追加した。
バグ修正
- 接続先ホスト名に一部の漢字が使えないのを修正した。[関連: 1, 2]
- Tera Termの/FD=, /K=, /M=, /L=, /R=, /W=オプションで値に空白が含まれる場合、正しく取り扱えない事があるのを修正した。[関連: 1, 2]
- SSH2 の鍵交換で、アルゴリズムネゴシエーションに失敗することがあるのを修正した。[関連: 1]
- SCPウィンドウが最小化されても、SCP転送を中断しないようにした。[関連: 1]
その他
- OpenSSL 0.9.8kへ差し替えた
ttssh2では、コマンドラインオプションの扱いが変わったのが大きい変更です。
あとは日本語のホスト名なんて使っている人がいるんだなどと変な所で発見があったり。
次はCygTerm+。
- telnet接続受け入れ時、TELNET SGA/ECHOオプションのネゴシエーションを行うようにした。[関連: 1]
これはTera Term本体のLine at a timeモード対応に合わせるための変更です。
PuTTYとの組み合わせでもローカルエコー/ローカルライン編集の設定を自動にした状態でまともに動くようになりました。
次はTeraTerm Menu。
- TTSSH のコマンドライン仕様変更に対応した。
最後に追加のTTX。
TTXKanjiMenu
- Language 設定が Korean の時にも対応した。
TTXAlwaysOnTop
- ユーザインターフェイスのメッセージを読み込めるようにした。
TTXttyrec/TTXttyplay
- 再生速度をタイトルに表示するようにした。peterprvy氏に感謝します。
- ノーウェイトモードを追加した。/ttyplay-nowait コマンドラインオプションを追加した。
- 記録開始時に、現在のウィンドウサイズをウィンドウサイズ変更制御シーケンスとして記録出来るようにした。
- 再生速度の変更が正しく動かないのを修正した。peterprvy氏に感謝します。[関連: 1]
- 大きなデータセグメントが正しく再生できないのを修正した。
追加のTTXに関しては変更する事はほとんど無いだろうと思っていたので変更履歴には載せないでいたのですが、TTXttyrec/TTXttyplayで結構大きな変更を行ったので、今回慌てて変更履歴に載せるようにしました。
個人的には.ttyをTTXttyplayに関連付け出来るようになったのが便利だと思っています。
ごくろうさまでございます。 (スコア:1)
使い勝手の違いはありますが、UTF-8のサポートとスクリプトがあるので、仕事には必須です。
助かりますです。
# 家庭内のSSH接続はPuTTYごった煮もそれなりにいいんですが、
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:ごくろうさまでございます。 (スコア:1)
Tera Term, PuTTY それぞれに長所/短所がありますからね。
適材適所という事でいいんじゃないでしょうか。
実際、自分もPuTTYやPoderosa, RLogin等も併用していますし。
ちなみに、PuTTY系ではごった煮版をさらに拡張したiceiv+putty版 [hotmint.com]が気に入ってます。