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『水からの伝言』、現在も授業中」記事へのコメント

  • by gendohki (16311) on 2007年06月19日 6時52分 (#1176172)
    何せなんでも擬人化する国ですから、
    水だの石だのに人格を求めてしまうので何かしら意志を伝えようとするんでしょうけど。
    サイコロ振る時に必死に祈ったり振り回したりするのも似たようなものだと思えるし、
    ジャンケンする前に手を組んだりするのも、マーフィーの法則なんかも近いもの……と思うんですが。

    で、なんで水だけこんなに食いつくんだろ?ってのが疑問ではありますけどね。
    --
    「なんとかインチキできんのか?」
    • by simon (1336) on 2007年06月19日 11時56分 (#1176331)
      「水からの伝言」関係ではいろいろ批判する本やHPなどがありますが、一番面白いと思ったのは
      アキバ系音楽ユニットMOSAIC.WAVが昨年12月に発売したシングルCD『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ [www.sham.jp]』であります。

      「お気に入りのキャラのカップで飲んだら水がおいしかったので水にも萌えがわかります」
      「このたび私が開発した恋愛活性イオンで10人中9人が恋をしました(あとの40人は実験に不誠実なので除外しました!)」


       というようなたいへんシュートな歌詞に萌え電波系としか言いようのない歌声が加わるともうたいへん。

      「二日で合計30時間MOSAIC.WAVを聞かせ続けたら苦痛を訴え始めたのでAKIBA-POPは有害です!」

       としか言えないくらいの破壊力を持って聴く者の脳を犯し続けます。もうなにがなんだか。

       とはいえ、この曲がそこいらの凡百のただの萌え電波ソングと違うところは

      「数字と機械でそれっぽく着飾って理想と科学の境界線せいいっぱい侵犯しましょう」

      「『確からしい』って言うほかないのはわかってるけれど
       『愛の存在は実証済み』と言い切っちゃったほうが科学っぽいからみんな信じる」

      「あなたの望んだ結論のためならデータを選んで信憑性盛大に吹聴しましょう」

      「私の都合にぴったり そんな科学はないかしら?」

      「よくできた科学が魔法と区別がつかないせいでよくできてない科学も魔法と区別がつかない」


       といったような歌詞でもって何気に辛辣に世間の科学感を皮肉っているところです。
      (歌ってるみ~こ嬢の脳が溶けそうな甘い声についつい理性を押し流されて聞き逃してしまいそうになりますが)

       萌えというオブラートに包まれた、たいへん優れた科学リテラシー啓蒙ソングとして試聴を強く推奨するものであります。

      #曲中で何度もリフレインされる
      #「ふぉるしふぃえいぶる・ぱらのまふぇのみな」
      #という呪文がじつは"falsifiable para-normal phenomena"(反証可能な超常現象)
      #であり、そもそも反証可能とは科学哲学者カール・ポパーが提唱した科学と非科学を分別するための一概念でありポパーは
      (以下20行は省略されました。続きを読みたい方はwikipedia [wikipedia.org]でも読んでてください)

      この曲はMOSAIC.WAVの公式ページで一番だけは聞けます [www.sham.jp]。
      youtubeやニコニコ動画にはフルバージョンが上がってるかもしれませんが
      この二人、ほかにもなかなか面白い歌を作ってるのでできれば買ってやってください。

      オススメはコンピュータの人間に対する憧憬を歌ってる
      キミは何テラバイト? [www.sham.jp]」

      「恐る恐るスイッチ入れたら 無愛想な“OK”の2文字
      「konnnichiwa」って入力しても “Syntax Error”何それ? 読めない・・・」

      と歌う「電気の恋人 [www.sham.jp]」なんてのもなかなかイイです。作詞家の柏森、お前は俺か。

      「アニメを見てたら空前絶後の超展開!まん丸お目目で見てたんだ伝説誕生奇跡の瞬間」
      という誰にでもある体験を歌い上げる「Space!Wave!Akiba-Pop! [www.sham.jp]」
      なんてのもオススメ。

      宣伝ぽいけどIDで。
      親コメント
    • by yasuchiyo (11756) on 2007年06月19日 7時17分 (#1176178) 日記
      学校の道徳の授業で、
      「サイコロを振る時に、両手でしっかり振りながら祈ると、思い通りの目が出ます。」
      とか
      「ジャンケンをする前に、手を組んで中をのぞくと、必ず勝てる「手」が見えます。」
      とかやってりゃ、
      たぶん食いつかれてると思いますよ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年06月19日 8時03分 (#1176188)
        サイコロを振る時に精神を集中して上手い力加減で投げると6割くらい狙った目を出せる人なら知ってます。
        親コメント
      • > 学校の道徳の授業で、
        > 「サイコロを振る時に、両手でしっかり振りながら祈ると、思い通りの目が出ます。」

        むしろそれを算数の授業(確からしさ)とかでやっている、というのに近い話なのでは?
      • >「ジャンケンをする前に、手を組んで中をのぞくと、必ず勝てる「手」が見えます。」

        お互いがやったら,何が見えるんだろう?
        時間とともに変化するのかな?
        • >>「ジャンケンをする前に、手を組んで中をのぞくと、必ず勝てる「手」が見えます。」
          >お互いがやったら,何が見えるんだろう?
          >時間とともに変化するのかな?

          それぞれ、どうやって出したかが気になりますが
          個人的な統計情報に基づいて区別されているようです。

          1.手の中を覗く
          2.観測結果を記憶
          3.観測結果を決定関数に照らし手を決める
          4.じゃんけんを試行
          5.観測結果と勝敗を記憶
          6.勝利時の観測結果の相関関係を仮定、決定関数を修正する
          7.1に戻る

          これにより、各人毎のパターンが決まるようです。

          でも重要なのは実は、この行為により自分の無意識による
          手の偏りをリセットしている事なのではないかと思います。

          初手がほとんど同じのを出す人って居ますよね?
          そういう人には勝率を上げる良い方法なのかもしれません。
          親コメント
    •  ひと言で言うと「捏造」だからですね。あるある問題と同レベルです。
       個人的な推測ですが、かなりの確率で「著者は水に言葉を解する力あるとは信じていない」と思います。なぜかと言うと、信じていれば実験が成功しないからです。

       都合のよい実験結果を出すためには、原理を理解したうえで何かを操作する必要があります。例えば、都合の悪いデータは端折ったり、実験するときに細工をしたりといった作業が。本当に正しいと信じているのであれば、データの改ざんが必要だと思ったりはしませんし、恣意的によい結果が出るような操作方法がそもそもわかりません。したがって、本当に信じている人が実験すると(予想した結果が出ないという点で)失敗します。

       たまたま都合の良い偶然が起き続けた可能性もなくはないですが、著者の研究所で結晶を作成して撮影するサービスをやっていたりと、かなりの回数にわたって結晶を作成しているはずで、確率的にはサルにタイプライターを叩かせてシェークスピア戯曲が出来上がる域に近づいているはずです。

       したがって、水からの伝言系統の本は明確な悪意を持った詐欺である可能性が非常に高いわけです。

       学校教育に持ち込む時点で言語道断ですが、よりによって道徳の授業で詐欺の片棒を担いでるわけで、問題にならないほうがどうかしてます。
      --
      しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年06月19日 12時15分 (#1176342)
        >個人的な推測ですが、かなりの確率で「著者は水に言葉を解する力あるとは信じていない」と思います。なぜかと言うと、信じていれば実験が成功しないからです。

        いやいや、そうではありません。「著者に科学的精神が欠けてるから」で十分説明可能です。
        実際に実験をやっていると、試しにやってみた1st trialで、すごく面白い結果が得られるケースってのによく遭遇します。で、「これは面白い!」とそこから先の実験を進めたくなるんですが…、そこをぐっと我慢して、必ず再実験を行う必要がある(一つ先のステップの実験に対照で必ず混ぜるってのでも十分ですけど)。それで、程度の違いはあっても再現性のある現象だってことが判ったら、そこで初めて先の実験をやる意味が生まれるんですね。
        ところが十分な再現性がない場合、その原因がどこにあるのか、実験条件のわずかな変動によって変わっているものなのか、たまたま二回目の実験だけが例外なのか、あるいはそもそもその現象自体が幻想なのか、そういったことをきっちり見定める必要が出てくる。一般に「1st trialの面白い結果」というのは、とても魅力的なものなので、それが単なる無意味なものであった、ということを認めることは、しばしば抵抗がありますし、精神的に苦痛ですらあったりする。それでも、事実ならば事実と受け止める正直さ、自己批判の精神が科学者には必要なんですね。

        ところが、そういった科学的精神に欠けた人では、最初の結果が単なる幻想という事実を受け入れることができず、「自分に都合のいい結果」は事実として、疑うこともなく受け止めるのに、都合の悪い結果は「あの部分がおかしかったから、このデータはおかしい」と排除してしまう、あるいははなから目に留めることすらしない。この例で言うならば、「ありがとうを見せた水」にできたきれいな結晶はカウントするけど、汚い結晶は見逃してしまったり、あるいは、きたない結晶しかできなかった回は「これは実験ミスだ」と自分に言い聞かせて、データから排除してしまう、そういうことをしてしまいがちです。そこに必ずしも「悪意」が介在するわけではありませんが、悪意の有無に関わらず、「科学的精神」を持たない人のデータというのは信用することができないんですね。
        親コメント
      • あるある問題から何も学べなかった人がでてくると思ってたら、本当にいたな。
        まぁこれからもその何も学ばない頭で頑張って底辺を這いつくばってて下さい。
    • > 何せなんでも擬人化する国ですから、

      擬人化というより物に宿る、という感じですかね。

      > サイコロ振る時に必死に祈ったり振り回したりするのも似たようなものだと思えるし、

      後者はまぁ randomize しようという試みかも。

      > ジャンケンする前に手を組んだりする

      これも randomize っぽいですが、チョキは割と出そうと思わないと中々出せないので(私だけ?)戦略的な意味はあると思いますよ(そこまで考えていれば、ですが)。

      c.f. 世界ジャンケンチャンピオンシップ [worldrps.com]

      > マーフィーの法則なんかも近いもの……と思うんですが。

      一般的にマーフィーの法則は「あるある」的な意味もありますし、本家本元の奴(「If anything can go wrong, it will」に類するもの)は当たり前のことなんだけど忘れないようにしよう的な意味もあるかと思います。

      > で、なんで水だけこんなに食いつくんだろ?ってのが疑問ではありますけどね。

      好意的に考えて破裂音の差かと思いましたが

      ・ありがとう→「が」「と」が破裂音
      ・ばかやろう→「ば」「か」が破裂音

      で同じなんですよね。

      …ていうか元記事読むと「~と書いた紙を貼る」とあるので文字認識+意味解析まで水がやってるという主張なわけで…。
      親コメント
      • >…ていうか元記事読むと「~と書いた紙を貼る」とあるので文字認識+意味解析まで水がやってるという主張なわけで…。

        「ありがとうの水」「Thank youの水」「Danke Schönの水」「多謝の水」とかいろいろ試してみたらどうかな。
        親コメント
        • 1. 日本、アメリカ(もしくはイギリス)、ドイツ、中国産のミネラルウォーターを用意する。ついでに純水も用意しておくと面白いかもしれない。
          2. それぞれの水に対して、「ありがとう」「Thank you」「Danke Schön」「多謝」と書いた紙を巻く。各国の水を等量混ぜたやつにも、同じことを行う。
          3. 凍らせて、その結果を観察してみよう。

          夏休みの自由研究として、面白いんじゃないかな。これを提出された先生の反応が見てみたい。

          #アメリカの水はバカだった!という結論だったりするとヤバいのでAC
    • > サイコロ振る時に必死に祈ったり振り回したりするのも似たようなものだと思えるし、
      > ジャンケンする前に手を組んだりするのも、
      こういうのって大人から教わりましたっけ?
      子供達の間で伝承されている文化だと思ってました。

      > マーフィーの法則なんかも近いもの……と思うんですが。
      「法則」とはついてるけど「あぁ、そういうことあるよね」といったネタだと思ってましたけど。

      #いずれも、科学的な裏づけがある事柄だと思ってる人は少ないんじゃないかな?

未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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