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著作権はイギリスで、出版業者の働きかけで出来たものでしたっけ?古代の名著を金と時間をかけて復元したのに、復元の成果を勝手に他人に出版されるようなことになっては困ると。
現在の著作権法は著作物の著作者の権利も考えた法律になっていますが、ことは投下した資本の回収をそもそも、また、どのように認めるべきか、です。業界が制限しようとしているのも、一般人が公開したポエムに対してではなく、自分達の労力の結晶についてなのだし。そこでは制度の目的(在り方)と運用の是非(こっちは実質的に著作権の問題じゃない部分がある)は別の問題。権利者と公衆の利益のどちらに重きを置くかは著作権の在り方自体を問題にしているし、ダウンロード違法化の弊害は運用の志方の問題だ。
ちなみに公衆の利益が増大するからといって、権利者になった人達が投下した資本の成果を自由に複製させるべきだと本気で思っている人達はどれくらいいるのかな。貴方達が犠牲になることで(私も含めて)他の人達は幸せになれます、というのは少なくとも説得的に捉えないと思うんだが。また、そういう状況で業界側が犠牲をなくそうと行動を始めたら、今度は私達の側の犠牲だけを声高に主張していいのか。私達は自分達の利便性のために業界側の犠牲を許容してきたのに。筋を通さないと、交渉相手との溝は深まるばかりで、聞きに来るのは仲間だけだ。
無料でコピらせろって言いたい人達はお互いに交渉の余地はない。業界の主張のよって立つ所も分かるけど、その運用の仕方では、って人達は妥協点を見出しうる。でも前者が建前として後者の主張をすることも結構あるんじゃないかな。
なんか自分意見となんやかやがごちゃまぜになってしまった。あと、>公衆の権利を侵害するから違法とされるこれはちょっと言いすぎじゃないですか?単純に政策的なルールもあることですし。
(目的)第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
法律というのはそもそも公衆のメリットの為に存在するものです。
「最近のアニメDVDの場合」って延々と話してくれちゃったけど、アニメDVDに限った話じゃないと思いますが。
メーカーから問屋への仕切りが5掛け(売り値の50%)っていうのは、新商品を買切り(返品なし)にする場合の普通の取引です。新商品の場合、どれだけ売れるかわからないのに返品できないわけですから、売れ残ってしまうリスクを踏まえての仕切りにしないと問屋は耐えられません。買切りの商品は問屋から小売店に流した段階で、小売店から問屋へ返品できなくなりますから、問屋と小売店の間もリスクを踏まえての仕切りにしないといけませんしね。問屋は文化事業をしているつもりはさらさらなく、アニメDVDだけを扱っているわけでもないので、アニメDVDを特別扱いする理由がないのです。
アニメDVDに問題があるとすれば、ロングセラーを狙った商品がなかなか作れないということに問題があるのだと思います。あるいは、制作サイドの経営陣が「ともかく作ればある程度は出荷できるわけだから」とばかりに制作現場の待遇改善を先送りにして、売り上げの目標値を作品の本数で稼ぐようなことをしているのでしょう。
もし、本当にアニメファン向けにアニメDVDを売って業界を変えていきたいなら、ネット通販/ダウンロード販売に力を入れるべきだろうと思います。アニメファンたちもネット通販/ダウンロード販売を重視すべきだと思います。ショップ販売よりネット通販/ダウンロード販売の比率が高まれば、メーカーにとって、より利幅の高い販売チャネルが主流になるわけで、その流れが本物になれば製作者がネットで直販するという道も開けてきます。
# 個人的にはアニメファンをターゲットにしたアニメには興味が持てないので、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらやましい (スコア:5, すばらしい洞察)
携帯電話やインターネットに対して、消費者の時間や金をめぐるシェア争いで敗れたから儲からなくなったのに、その敗れた原因を「相手が反則をしたからだ!」と一方的に決めつけて責任転嫁して圧力をかけているようにしか見えません。
自分達が提供しているサービスや商品の質が低下している、時代に乗り遅れている、消費者ニーズをつかみ切れていない、といった分析やそれらに対する改善もせずに、すべて相手側が悪いと言い切ってやっていけるなんて、とてもよい業界だなぁとつくづく思いますわ・・・。
そもそも 違法化って何? (スコア:5, すばらしい洞察)
窃盗、傷害、詐欺、殺人や、違法駐車や信号無視なども含め、これらはすべて公衆の権利を侵害するから違法とされるものです。まず公衆があって、それを守るために法律ができるということを忘れてはいけないはずです。
著作権法ができた当時、そもそも著作権法は一般消費者に対して制限をかける法律ではなく、出版業界の秩序を保つための法律だったわけです。 権利者は、許可していない人による勝手な出版などを一定期間、違法とすることで著作物に対する見返りが見込めます。公衆としては、これがもとでより多くの創作物に触れる機会が増えます。このようにして創作活動の発展が見込めたわけです。しかし、テープレコーダー、MD、コンピュータ、インターネットなどの普及により、一般の人でも著作物を複製が可能になった今、現行の法律では出版業界による一般人に対する制限になってしまっている現状です。
公衆の利益を守れていません。本末転倒しています。
違法なんだから違法なんだ、と言わないでください。公衆の利益を守れない法律など、存在する意味がないのです。
民主国家ならばこのような場合、どういう行動をとるべきでしょうか。
Re:そもそも 違法化って何? (スコア:3, すばらしい洞察)
著作権はイギリスで、出版業者の働きかけで出来たものでしたっけ?古代の名著を金と時間をかけて復元したのに、復元の成果を勝手に他人に出版されるようなことになっては困ると。
現在の著作権法は著作物の著作者の権利も考えた法律になっていますが、ことは投下した資本の回収をそもそも、また、どのように認めるべきか、です。業界が制限しようとしているのも、一般人が公開したポエムに対してではなく、自分達の労力の結晶についてなのだし。そこでは制度の目的(在り方)と運用の是非(こっちは実質的に著作権の問題じゃない部分がある)は別の問題。権利者と公衆の利益のどちらに重きを置くかは著作権の在り方自体を問題にしているし、ダウンロード違法化の弊害は運用の志方の問題だ。
ちなみに公衆の利益が増大するからといって、権利者になった人達が投下した資本の成果を自由に複製させるべきだと本気で思っている人達はどれくらいいるのかな。貴方達が犠牲になることで(私も含めて)他の人達は幸せになれます、というのは少なくとも説得的に捉えないと思うんだが。また、そういう状況で業界側が犠牲をなくそうと行動を始めたら、今度は私達の側の犠牲だけを声高に主張していいのか。私達は自分達の利便性のために業界側の犠牲を許容してきたのに。筋を通さないと、交渉相手との溝は深まるばかりで、聞きに来るのは仲間だけだ。
無料でコピらせろって言いたい人達はお互いに交渉の余地はない。業界の主張のよって立つ所も分かるけど、その運用の仕方では、って人達は妥協点を見出しうる。でも前者が建前として後者の主張をすることも結構あるんじゃないかな。
なんか自分意見となんやかやがごちゃまぜになってしまった。あと、
>公衆の権利を侵害するから違法とされる
これはちょっと言いすぎじゃないですか?単純に政策的なルールもあることですし。
Re:そもそも 違法化って何? (スコア:1)
>法律というものは、現実に力ある者にお墨付きを与える為に存在しています。
>…というのが、現実でしょ。
>>公衆の権利を侵害するから違法とされる
>これはちょっと言いすぎじゃないですか?単純に政策的なルールもあることですし。
元のコメントで言葉が足りず、言いすぎたように聞こえてしまったことがあったかもしれません。
自分の先の投稿では、民主国家での法律というものについての理想論を述べたものであり、現実とはかけ離れている、と言いたかったのです。
現実とは確かに違います。
著作権法についての私の意見としては、著作者の権利を全く無視するのは良くないと思います。でも、今は著作権の権利ばかり強くなる傾向があり、消費者の権利が無視されていると感じています。著作権法の本来の意味を考えて、それに沿った制度にして頂くべきではないか、と思ったのです。
少し話しがそれて申し訳ないですが、最近、携帯電話会社を変更しました。するとどうでしょう。以前の携帯電話で購入した着うたについては引き継げず、同じについてもう一度お金を出せというのです。携帯端末は、技術的に音楽を再生できない理由は一つもありません。単にDRMによって制限されているのです。わざわざ機能が制限されている器具が市場で販売されているのだと言っているのです。あまりにも消費者を馬鹿にしています。
なぜ同じ著作物に対して重複して金銭を払う必要があるのでしょうか。こういったことこそ違法とされるべきではないでしょうか。なぜこのように消費者の人権侵害が合法とされるのでしょうか。
「ユーザーの意見を無視したわけではない。ネットからの意見も踏まえたつもりだ」などというきれいごとを止めて、素直に認めればいいんです。「あなたたちの為に政治を行っているわけではない」と、本当のことを言ってくださる政治家はいらっしゃらないのでしょうか。
Re:そもそも 違法化って何? (スコア:1)
権利者側の代弁をするつもりは毛頭ありませんが、これには言い分もあって、
「消費者と権利者の間でそういう契約になっている」
「どのような契約で音楽を売ろうと自由」
「いやなら買うな、買ったら契約に従え」
ということらしいです。
確かに言い分としては間違っていないのですが、個人的には「だったら音楽を買うときにも
いちいち契約書取り交わして判子押させるようにしろよ」と思います。
消費者への説明が不十分な状態で安易に売りつけるのは悪質ですね。
# 話しずれますが、もしかして権利者との契約によらず私的コピーで入手した音楽については、
# 法律の許す限りDRM破ったりコピーとかしまくっていいのかな?
# だってあんたと契約なんかしてないもんね!とかいえるのかな。あれれ?
なるほど (スコア:1)
>「どのような契約で音楽を売ろうと自由」
>「いやなら買うな、買ったら契約に従え」
まあ、いいでしょう。あれきり自分はDRMで保護されているものを二度と買わないと決めましたから。
> 消費者への説明が不十分な状態で安易に売りつけるのは悪質ですね。
こうやって相手を騙すような商売をしておいて、良心の呵責というものが無いのですかね。
それから、今回の論点からはそれるかも知れませんが、著作者の権利を無視して入手した楽曲ならともかく、自分で作曲した音楽や、自分でお金を払って購入したCDから取り込んだ楽曲を着信音に設定することができないのは納得いきません。著作権を重要視するのなら、自分の著作物が同等に扱われなかったり、消費者としての権利が尊重されないのはおかしいです。DRMは一般人にとっては創作活動を阻害するものです。
「いやなら買うな」では済まされない程、携帯電話というのは現在の生活(特に、日本において)では必要不可欠になってきています。全ての携帯電話でこのような状態であるのは、NTTの日本電電公社時代の横暴に似ている気もします。今回は一社によるものではないのですが、消費者から見れば不当なものばかり。ただ自分一人が「二度と買わない」と言っただけでは効果がないです。政府のみなさん、こういったことを制御してくださいよ。
もっと沢山の消費者がまず、不当に扱われているという事実を認識しないといけないでしょうね。
Re:そもそも 違法化って何? (スコア:2, おもしろおかしい)
某ミクの楽曲を勝手に社団法人Jに登録したD社や
某わーるどや某chで使われてる、Mを勝手にインスパイヤしてNつくって商標化を目論んだA社みたいなのを取り締まる法律なんですね。
違うでしょ? (スコア:1, すばらしい洞察)
国会議員はそれぞれ立場の違う国民の代弁者(利権の代弁者)であるわけですし、
その利権を守るために法律を作るのです。
国会議員に代弁させられない程度の力なら、立法段階で無い物とされます。
法律というものは、現実に力ある者にお墨付きを与える為に存在しています。
…というのが、現実でしょ。
その通り (スコア:4, すばらしい洞察)
建前上、法律そのものにも書かれています。
法律第四十八号:著作権法 [cric.or.jp]より引用
法律は常に見直し、時代に合わない法律はさっさと変更する・・・というところまではいいのです。しかし、方向性として、その時代の公益を守れるようにするべきです。
ところが、現実ではどうするのかというと、政治家にお金を渡す輩を守る法律を通そうとする。おっしゃるとおり、お金を渡さないものは代弁する価値が無く、罪人扱いになってもかまわないとされているようですね。
金で買えないものはない!ということでしょうか。
Re:その通り (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:その通り (スコア:2, 興味深い)
建て前上は、金も票もよこさないどころか反対してくる連中も含めた「国民」全体の代表ですから。
# 自分で書いててなんだが、これが「反論のための反論」にしか見えないんだよな。
Re:その通り (スコア:0)
はあ?そんな奴を政治家にして票をやる必要も金(税金)も払う義理もないんだけど?投票率見てから言え。
誤解を恐れずに書くけど、政治家だから票や金がもらえるんじゃないぞ?票を取れる人間がまず政治家になるべきなんだぞ?
公の機関/団体がそんな品格を疑わざるを得ない(金や権力のために一般人を平気で貶める)人間ばっかりになったからこんな改悪がされまくってるんじゃないか。
Re:違うでしょ? (スコア:1, すばらしい洞察)
一般の人ほとんど影響なし。
クリエーターもほとんど影響なし。
クリエーター予備軍には影響甚大。
訴えられる危険を冒してまでクリエーターになる必要あるの?
よって音楽業界は長期的にみて損をするだろう。
一番得をするのは携帯電話を含むダウンロード可能なIT機器を、法律違反の疑いありとして
別件逮捕、押収分析できる警察権力だと思う。
Re:違うでしょ? (スコア:1)
本来権利者自身が汗をかいて努力しなければならない部分を、法律をちょろっと書き換えて
警察に丸投げして税金負担で取締りをやらせようとしてるのがえげつないですね。
Re:違うでしょ? (スコア:1)
警察的にはむしろ歓迎だと思いますが。
仕事が増えるのではなくて、目をつけた奴を捜査するネタが増えるわけですから。
Re:違うでしょ? (スコア:0)
事件は現場で起こっているので会議室は茶でも飲んでいればいい。
Re:そもそも 違法化って何? (スコア:0)
立法府性善説ですか。
物流マージンが多すぎることも考慮すべき(Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらやましい (スコア:5, 参考になる)
販売店と物流が残りの50%を半分づつか物流側が多めに持っていって、レーベル取り分の定価の約50%から広告費(テレビでの電波料も含まれる場合が多い)がまず抜かれ、その次に出資した会社が持っていって、最後の10%前後かそれ以下が制作関係者に配分されている。それも大半が買い取りで多く売れても制作関係者には多く配分されないと言うのが、「知財立国」の「主力商品」であるアニメーションなどの制作の実状のようです。
# Amazonで売り出し前の価格が低く設定出来ているのは、各社と直接に近い形で取引していて、
# 他の小売店よりも安く仕入れられる分を、価格競争のアドバンテージに廻している感じがします。
# つまりは、将来的に小売や物流を独占するために不当廉価販売スレスレのダンピングをやってる
# と考えられる。
この問題は最低でも戦後ずっとつきまとってきた問題で、リスク分散を理由に流通業者=問屋が定価の大半を持っていくのはどの商売でもあったんですが、特に知的財産物については取り分が酷くて、レコードの場合にはレーベルが問屋を兼ねてる場合が多いから、製作者やアーティストへの配分率が異常に低かったりするって問題が続いてるし、コンピューターソフトの場合には黎明期から80年代末まではソフトバンク一社の独占状態だったので「ソフトハウスから定価の30%で仕入れて販売店に定価の90~75%で卸す」と言うのが当たり前の状況でした。
後者は今の状況と被ることが多いような気がするので詳細に書きますが、パソコン(マイコン)ソフトが売り出された当時、実はコピー行為もプロテクトを解除しての再配布もレンタル業者による無許可貸出も合法でした。と言うか違法にする根拠がなかった。
で、85年頃にレコードのレンタルが問題になって違法化されかかって、多くのレンタル店が潰れ、結局録音保証金を挟むことでギリギリでレンタル店が生き残れたということがありまして、
その前後からソフトウェアの方でもレンタル店が乱立する状況があって(ソフマップも、実は最初は秋葉原あたりにいくつかある内のレンタル店の一つで、後述の理由でレンタルが非合法にされたときにソフトウェアの販売に一気に業種転換して、バッタ屋などを取り込んで今のような全国規模の展開をやってるという…)、当然ソフトウェアが店頭レベルでは仕入れ値の関係であんまし価格が下げられなかったと言う実状がありまして、結局レンタルで出た損はソフトハウスと一般小売店が殆ど被っていました。
しかも、あの当時は流通がソフトバンク一社独占のソフトウェアが大多数で、普通の店が下手に安く売ると制裁措置として他の人気ソフトの卸量を減らされたりとか普通にあったし、80年代末にアスキーなどが別の流通会社を(ソフトバンクの制裁を跳ね除けつづけて)立ち上げて卸値を低く設定して市場を奪いにかかるまでは、ソフトウェアが「開発側から不当に安く買って消費者に高く卸す」と言う状況は揺らぎようがなかった。
# 不良在庫の処分でソフトを安く売ること自体がソフトバンクにバレると制裁対象にされていた…
そういう中で、今のACCSに繋がるソフトハウスの組織が出来て、政治ロビー活動を続けて、なしくずし的に著作権法を拡大解釈してまずはいくつかのレンタルソフト店を見せしめ的に摘発して既成事実を作ってから、堂々とコピーやレンタルについてソフトの管理を著作権法でやるかどうか自体の議論がユーザと企業側で物別れのままに強引に違法化されて高値維持の状況が維持された。
その後、アスキー主導の流通が出来てそこそこソフトハウスからの買い取り値が上がって卸値も下がったんだけど既成事実だけが続いてソフトウェアを正面から買うと高くつくのが普通で、結局カジュアルコピーが蔓延してしまって、パッケージソフトウェアの開発販売自体があんまし割のいい商売ではない状況が続いていた。
この状況が96年くらいまで続いて、その間にFOSSの基盤が出来ていくわけですが、Windows 95のヒットでパッケージソフトが高値でもそこそこ売れる状況が一時出来たんだけどその時に高いからコピーが企業内で普通に行われていて、それを口実に著作権法のソフトウェア関連の縛りがきつくなっていって、著作権保有者の発言力が無制限に拡大していきました。
他の分野でも同じように権利保有者の発言権が無制限に拡大していきました。
しかし、最終的に物が売れなければ、知的財産権は絵に描いた餅なので、国内については既に圧倒的に優位な立場にあった流通業者や放送業者などが大きな取り分をとる事については「聖域」となっていて、殆ど文句が言えない。
著作者自体は物を買ってもらわないといけないし運転資金も調達しないといけないので、著作権(著作者財産権)を保有する側から圧倒的に不利な条件を出されても呑むしかない。勿論、ごく一部の著作者たちに睨みが効く「大御所」に対しては非常に優遇することで著作権保有側に取り込んで著作者同士を分断して置くという「保険」も効かせてある。
著作物全般でそういう状況がここ十年弱、続いてきている。
こういう状況は何度かひっくり返すチャンスがあったのですが、事ある度になんだかんだで消費者同士や著作者同士やその間が分断され続けて、どちらも影響力がロクに行使できないままに消費者や原著作者の利害は結果として無視され続けてきた。
結果として、コンテンツを使った商売が閉塞状況に陥って、製作者側の足腰が弱りきったし、海外市場は日本の財産権利保持にうるさすぎるコンテンツホルダーを忌避して結果として、諸外国のコンテンツ制作者を海外バイヤーが直接抱え込んでコンテンツ制作を行う傾向が顕著に出始めているし、国内消費者は高価な商品を買うか違法覚悟で海賊版に手を出すかの瀬戸際が続く…一体、誰が「ニコニコ」出来ているのやら?!
この閉塞状況に最終的なトドメを刺したのは、2000年前後にあったDMCAに追随する為の外圧を利用して著作権法がDMCA以上に不公正になり、硬直的な運用が永続的にされるようになった事だったかと思います。
昔を踏まえて現状を見直すと、「ダウンロード違法化」の強引な動きの先に見える物がなんであるのか段々見えて来てる気がするのですが…1980年代後半のパソコンソフトウェア業界に関する状況と知財流通全般の現状が非常に酷似しているように思うのですが。
Re:物流マージンが多すぎることも考慮すべき(Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらや (スコア:3, 興味深い)
そうすると、制作者が特定のレーベルと独占契約することを法律で禁止し、常に複数のレーベルから同一のコンテンツが入手できるようにして、流通業者の間に競争を起こすようにすれば、制作者の取り分は増え、また消費者はより安価にコンテンツを手に入れられる可能性があるということでしょうか。
Re:物流マージンが多すぎることも考慮すべき(Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらや (スコア:1)
「最近のアニメDVDの場合」って延々と話してくれちゃったけど、アニメDVDに限った話じゃないと思いますが。
メーカーから問屋への仕切りが5掛け(売り値の50%)っていうのは、新商品を買切り(返品なし)にする場合の普通の取引です。新商品の場合、どれだけ売れるかわからないのに返品できないわけですから、売れ残ってしまうリスクを踏まえての仕切りにしないと問屋は耐えられません。買切りの商品は問屋から小売店に流した段階で、小売店から問屋へ返品できなくなりますから、問屋と小売店の間もリスクを踏まえての仕切りにしないといけませんしね。問屋は文化事業をしているつもりはさらさらなく、アニメDVDだけを扱っているわけでもないので、アニメDVDを特別扱いする理由がないのです。
アニメDVDに問題があるとすれば、ロングセラーを狙った商品がなかなか作れないということに問題があるのだと思います。あるいは、制作サイドの経営陣が「ともかく作ればある程度は出荷できるわけだから」とばかりに制作現場の待遇改善を先送りにして、売り上げの目標値を作品の本数で稼ぐようなことをしているのでしょう。
もし、本当にアニメファン向けにアニメDVDを売って業界を変えていきたいなら、ネット通販/ダウンロード販売に力を入れるべきだろうと思います。アニメファンたちもネット通販/ダウンロード販売を重視すべきだと思います。ショップ販売よりネット通販/ダウンロード販売の比率が高まれば、メーカーにとって、より利幅の高い販売チャネルが主流になるわけで、その流れが本物になれば製作者がネットで直販するという道も開けてきます。
# 個人的にはアニメファンをターゲットにしたアニメには興味が持てないので、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが。
Re:物流マージンが多すぎることも考慮すべき(Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらや (スコア:0)
Re:物流マージンが多すぎることも考慮すべき(Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらや (スコア:0)
元の文章は「流通に搾取されて、作り手にマトモなお金が入ってない」という話をしているんだ。
缶ジュースで1割以下のコストでも、それは「作り手にお金が入る」だろ。
Re:物流マージンが多すぎることも考慮すべき(Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらや (スコア:0)
マトモな価値がある作り手の元には、マトモなお金が入ってますよ。
Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらやましい (スコア:1, 興味深い)
(大げさなことを言えば)ご飯が食べられなくなるわけで、、
そりゃ、外野からメールだけ送って文句をいう人々とは必死さが違うのは当然かなぁとも思います。
#コンテンツビジネスがすでに限界に来てると思うなぁ。。
#将来は、昔のようなパトロンとかおひねりといった、システムに戻るんじゃなかろうかと思っています。
追記 音楽なんかが売れなくなっているっていうのは
DLが増えているからではないと私も思うけどね。ただ、そう思いこんでいる(というか、そう信じたい)人が多いのもまた事実也。
Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらやましい (スコア:0)
責任転嫁できる理由をつくったのはネット乞食だってことは反省しなくていいのかな?
#反則したくせに開き直ってるのは亀田くさいぞ、おまえら
Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらやましい (スコア:0)
#ACで「おまえら」てさも自分は違うみたいですが
#所謂「ギョーカイ」関係者ですか?
Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらやましい (スコア:0)
事業者にとって、犯罪者対策は各種取り組みのひとつに過ぎないわけですが、
自分が中心でないと気がすまない人にとっては、それしか見えない=それしか言えないとなるようですね。
#反則行為したことないし、開き直ってもない人からは亀田臭はしません
Re:シェア争いに負けた原因を責任転嫁できるのがうらやましい (スコア:0)
「無能」だとしたら何なのでしょうか?