「3D円グラフにご注意」記事へのコメント

さほど問題に感じない

[beans-beans (28638)]

3D円グラフでも何でも分かった上で使うものなので問題に感じないなぁ、
というのが私の感想です。

データを視覚化するときは当然何かを訴えたいわけで、
元の値より大きく見えることが送り手にとって好都合なのであれば
そういう表現を使うのは当然だと思います。

統計なんかでも同じ事で、何でもかんでも平均してしまえば
みんな「そんなもんだ」と思ってしまう傾向が強いように思っています。

テストの結果が0点10人、100点10人のクラスと50点20人のクラス、
どちらも平均は50点ですが、抱えている問題はだいぶ違うでしょう。
十分なサンプル数と標準偏差がなければ平均なんて、ねぇ。

/.J あたりをうろうろしている人にはこの辺を逆手にとって
うまいこと渡っている人が多そうな気がしているのですが、
皆様はいかがですか？

Re:さほど問題に感じない

[Anonymous Coward]

＞データを視覚化するときは当然何かを訴えたいわけで、
＞元の値より大きく見えることが送り手にとって好都合なのであれば
＞そういう表現を使うのは当然だと思います。

「何かを訴えるためには事実を捻じ曲げて伝えるのが当然」
「送り手にとって好都合ならば嘘をつくのが当然」
と言っているようにしか読み取れません……。

Re:さほど問題に感じない

[nac (1256)]

データを視覚化するとき、というよりもデータを選ぶときからすでに
見せたいもの、見せたくないものの取捨選択は始まってますよね。
たとえば「売上」と「売上伸び率」とか。

あと、あんまり分散の概念を理解してる人が少ないのは教育の問題ですかね。

Re:さほど問題に感じない

[greentea (17971)]

いわゆる「ゆとり世代」である私は、高校までの算数・数学で分散や標準偏差というものを一切やっていません。学習指導要領などの都合でカットされたか、選択扱いになって入試ではあまり出ないので扱われなかったかでしょう。

ちなみに私と同年代で、4年制大学現役合格→卒業後就職予定の人は、そろそろ就職活動を始めている時期です。採用する側の人は、ちょっと覚悟しといた方がいいかもしれません。

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1を聞いて0を知れ!

Re:さほど問題に感じない

[watayan (143)]

高校側から補足します。高校数学で分散などが登場するのは数学B「(3)統計とコンピュータ」数学C「(3)確率分布」「(4)統計処理」ですが，「この科目は履修する生徒の実態に応じて(1)から(4)までの中から適宜選択させるものとする」となっているので，ほとんどの学校では数学B「(1)数列」「(2)ベクトル」数学C「(1)行列とその応用」「(2)式と曲線」だけを教えているというのが実状だと思います。実は「選択させるものとする」というのは生徒自身が選択するということであると文科省は言っているのですが，ほとんどの場合は学校が決めてしまっていて生徒には選択の余地がありません。たしかにgreenteaさんが言っておられるように，入試で出ないからというのも「生徒の実態」ではあるわけですけど。また「ゆとり世代」とのことですが，実はそれ以前も大した扱いはしていないので「覚悟」するほどのことではないような気がします。科目名が「確率・統計」とかだった時代でも，せいぜいΣの計算を言葉を変えてやっていたくらいのもので，分散や標準偏差の定量的な意味についてはほとんど触れられていませんでした（1966年生まれなので数学IIbとかがあった時代のことは知りません）。
しょうがないので情報の（教科書を無視して）授業で扱ったこともありますが（「情報の授業における統計の扱い」 [meigaku.ac.jp]参照）最近は時間がなくて実践できていません。しょぼん。

Re:さほど問題に感じない

[the.ACount (31144)]

昭和20年代生まれだが、高校でやった記憶はない。
しかし、父親が「新しい数学／矢野健太郎」という本を買ってきたので覚えた。(父親がなぜそんな本を見つけたのか謎)
就職したら、なんて役に立つ！(そして誰も使えないのに驚く)

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the.ACount

Re:

[Anonymous Coward]

杞憂ですよ。
その前の指導要領だって数学Bの確率分布を履修している人は少数派だろうし、たとえ履修していたとしても分散や標準偏差を習得し理解している人なんてほとんどいません。

Re:

[Anonymous Coward]

私の高校時代は「確率統計」の時代でしたが、当時も実質的にやらない高校は多かったですよ。

大学生の数学の学力低下については、実はゆとり教育の弊害ではないのではないかという説も有力です。
高校数学のカリキュラム変更で、「数学1」「代数幾何」「微分積分」「確率統計」が、「数学123」と「数学ABC」に再編され、系統だって各分野を学べなくなったことに原因を求める教育学者も多いです。
また、学力を調べてみると、下位に行くほど落ち込みが目立つため、単に「できる奴もできない奴もみんながテストで競争する時代」から「できない奴は早々と諦めて他の道を探す時代」になっただけなのかも知れません。
また、少子化で下位ランクの大学の入試がゆるくなったということもかなり影響があると思われます。
なんにせよ、「ゆとり」の一言で片付けようとする風潮は良くありません。

Re:

[Anonymous Coward]

> 高校数学のカリキュラム変更で、「数学1」「代数幾何」「微分積分」「確率統計」が、「数学123」と「数学ABC」に再編され、

これこそがゆとり教育の基本方針から来る結果だと思うのですが。

Re:

[Anonymous Coward]

巷でよく言われる「ゆとり教育」というのは、平成14年の学習指導要領改正を言います。
数学の再編は平成4年です。
そもそも、学習指導要領的には「ゆとり教育」という話は昭和55年改正からです。
しかし、昭和50年代後半〜平成1けた代といえば詰め込み教育全盛期であって、世間的には「ゆとり教育」とは言いませんよね。

Re:さほど問題に感じない

[kawauso (5796)]

それは使ってる本人にとっては、問題ないでしょうけど……

組織全体にとって、本当にいいことなのかどうかは、分かりませんね。

元記事の、問題がある、というのは後者のことを言っているんじゃないかと。

Re:

[Anonymous Coward]

> 3D円グラフでも何でも分かった上で使うものなので問題に感じないなぁ、

貴君はありと世の中のあらゆる問題にたいして全ての問題点を把握して理解したうえで使っているとお見受けしました。庶民が騒いでいるときに涼しげな顔で「これはもともとそういうもんでしょ」と言い放つ態度、君子はかくあるべきと感銘しました。