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っていうか、宇宙エレベーターってそんな実用的かつ実現性の高いものなのだろうか。まあ、できてしまえば、コスト的にはすごい有利ってのは分かる。でも、だって、例えばロケットの方が金はかかるけど応用性も将来性も高いし、重要じゃね? いや、そんな議論はもうとっくに終わったとかってレベルだったらすまん。
SFの読み過ぎで頭に血が上っちゃった一部の人が興奮してる、というさめた見方もできるんだよなあ、というか俺はそういう風に見てる。
長さ何百キロメートルもある純粋なカーボンナノチューブを製造出来る見込みは今のところ全くない数ミリ程度のカーボンナノチューブや糸状のナノチューブが出来たと言っているのは、短いナノチューブの混合物であって当然ながら純粋な一本のカーボンナノチューブほどの強度は無い大昔にはウィスカー(ホイスカ)と呼ばれる高強度の金属結晶で超高層ビルやら超長大橋を作れるという話があったが、いまだに実現していない長大な金属結晶すら作れなかったのなら長大なカーボンナノチューブも作れないと類推するのが自然
>例えばロケットの方が金はかかるけど応用性も将来性も高いし、重要じゃね? いや、そんな議論はもうとっくに終わったとかってレベルだったらすまん。
ロケットも現在知られている推進方式ではSFにあるような宇宙時代はやってこないことは明らか宇宙には空気がないから燃焼のための酸素も地上から持っていかなければならず、ペイロードの厳しい縛りを乗り越えることは原理的に不可能(当然だが推進薬も地上から持っていかなければならない)SF話に浮かれている人たちはアポロ計画で3人の人間を月に往復させるのに重さ何トンのロケットを必要としたのか知らないのだろうか?小さな衛星で無人探査をするなら太陽電池とイオンロケット等の組み合わせが使えるが、有人飛行にはあまりにも非力
航空機が飛躍的に発達したのは地上にいくらでもある空気を使った高効率のエンジンが発達したからであって、ロケットの推進効率はまったく進歩していない(化学反応の原理に縛られているので技術的に進歩する見込みも今のところほとんど無い)
「軌道エレベーターが作れるほど頑丈な素材があるなら、その素材でペットボトルロケットを作れば衛星打ち上げに使える」とゆー話を聞きました。確かにペットボトルロケットのほうが六万キロの構造物を作るよりは安くあがるよね。
うちのセンセも「現実的にそんな素材が出来たなら、その頃には動力源を圧搾空気にするなんてのは既に実用化しているね」と言っていたな。今あるカーボンタンクの強度が100倍になれば、それだけで大革命になるとか。
一点だけ。
>数ミリ程度のカーボンナノチューブ
これは出来てますよ。産総研の開発したスーパーグロース法だと、単一のCNTで数ミリぐらいまではにょきにょき伸びます。まあ、だからといってこれがキロメートル単位まで伸びるとは思えませんが。
それって写真を見ると剣山みたいに真っ直ぐではなくて、繊維が捩れたような形してるけど強度は高いの?捩れてるということは、6角ではなくて5角や7角の部分があってチューブが折れ曲がっているからだと思うが、そこで強度は低下しないのかね?
そういえば、何かのニュースでスプリングみたいにしなやかで折れないカーボンナノチューブ(の構造物だか繊維構造だとか)が出来たというのを見たことがあるんだけど(強度が高くて折れはしないのだが良くしなるのだとか)
アスベスト被害再来の予感しかしないぶっちゃけこれが一番のネックだと思う
>繊維が捩れたような形してるけど
どこの何の図を見ているのかわからないのではっきりとは言えませんが、それってバンドル(束)だったりはしませんか?スーパーグロース法でも、条件をきちんと整えると欠陥の少ないものが得られます。ただ、収量が減るんで大規模な量産には向きませんが(長さはまあ長く出来るが、生産速度が稼げない)。
こうやって出来たきれいなCNTも、沢山くっついてバンドルになる段階であっちにくっつきこっちにくっつき、となってぐねぐねと曲がった繊維になります。そのためある程度以上のスケールで見ると非常にねじ曲がったようなものに見えます。
直径が2-4nm程度なので、欠陥の有無(&個々のCNTの曲がり具合)を見るのでしたら、視野で100nm以下ぐらいのスケールが良いのかなあと思います。
プレスリリースの写真がまるで絨毯の断面みたいだったんですが、あれはナノチューブが束になって捩れていたものなのですかまあ、よく考えてみれば写真の倍率からしてもナノチューブ一本一本が見えていたのではありませんねやっぱりどこまでも真っ直ぐに長~いカーボンナノチューブを成長させるのは難しそうですね
とか言う文言は平然とまかり通るのがね。
架空の何かの影響で「悪い」事をする架空の何かの影響で「良い(と本人が思う)」事をする
この二つは分けて考えてよいのではないでしょうか。
> ロケットの方が金はかかるけど応用性も将来性も高いし、重要じゃね?
これがそもそも間違いですね。惑星から軌道上に打ち上げるロケットってすごく効率悪いんですよ。たとえは、サターンV型の場合、総重量に対するペイロードの比は低軌道で4%弱、月軌道だと1.5%に過ぎません。日本のH-IIB も低軌道で3.6%なので似たようなもの。つまりロケットって、その96%は荷物以外の部分として、無駄に消えてしまうんですよ。スペースシャトルは、これらよりもさらに経済性で劣るという結果に終わっています。
これに対し、宇宙エレベータは、エネルギー消費はほとんどゼロです。(軌道から
経済性の話になるのなら、軌道エレベータも同じ問題を抱えていそうですよ。技術的に実現の目処がたったとしても、実際に建造されるには経済的に成立する必要があるでしょう(少なくとも、見込みのレベルで)。つまり、建造費・維持費をペイするだけの打ち上げニーズが必要です。
ペイロード質量あたりの打ち上げコストが無制限に安くなるなら、例えば「宇宙植民地をいっぱい作って人類の版図を広げてウハウハ!」のようなSF的な使い道も思いつきますが、現実的にはそこまで下がらないと思います。仮に、ロケットと比較して2桁くらいのコスト削減が見込めるとして、どんな用途があるのでしょうか。
大林組の構想 [slashdot.jp]だと月面都市建設なんてのがありますが、これも「月面都市を作りたい(目的)から軌道エレベータが必要(手段)」というのではなくて、「軌道エレベータを作りたい(目的)から使い道を考えてみました」的な印象が拭えず。
> 仮に、ロケットと比較して2桁くらいのコスト削減が見込めるとして、どんな用途があるのでしょうか。
太陽電池を軌道上に設置して発電ってのはどうでしょう。ロケットだと軌道上に運ぶためのエネルギー効率が悪すぎて、軌道上で発電した電力を地表で利用なんて冗談としか言いようがないわけですが、軌道まで運ぶためのエネルギーがほぼゼロとなれば話は別ではないかと思います。
問題を抱えていそうですよ。下がらないと思います。
もう少しまともに調べてから否定しろよ。
なんでみんな、既存のロケットと宇宙エレベータの比較ばっかりで、マスドライバーを持ち出さないんだろう。よっぽど現実的だと思うんだが。
まぁ、マスドライバーだけで第一宇宙速度まで出そうと思うと、3G(人体が普通に耐えれる)なら1063km、6G(寝た状態なら耐えれる)なら532km必要なんですが・・・第二宇宙速度ならさらに倍。
まぁ、初期加速と割り切って1000m/sなら3Gで17km、6Gで8.5km。現実的だがしょぼすぎるか。2000m/sなら68km(3G)、 34km(6G)。このあたりが限界?3000m/sなら153km(3G)、76km(6G)。ここまで出せれば多段ロケットの一段目が不要になる。
数十トンのペイロードを数百km~1000kmの距離において数Gで加速する機構って難しくありませんか。
ロケットエンジン使えば簡単ですけど、その場合、ロケットエンジン加速式マスドライバーの(従来型ロケットに対しての)メリットは重力損失がない点だけになりそうですし。
第1宇宙速度は無茶だと思いますが、2000m/s程度なら現実味ないかな?あの馬鹿でかい1段目のロケットを減らせるだけでも大きいでしょう。
とりあえず160m/sならほぼ実用化されてる。JRマグレブ。騒音とかブレーキとかコストを度外視すればもう1桁くらいいけない?
#あ、音速の壁・・・
リニアモーターで軌道速度レベルまで加速できないか、というのは過去に/.Jでも何度か話題になりましたし(#2062707 [slashdot.jp], #1805230 [slashdot.jp])、色々調べてみたのですが、よく分からなかったんですよ。
# 大きい電気に詳しくないので…。
JRマグレブの場合、加速用コイルは数十Hzとかそのあたりで駆動されると思うのですが(←よく知らない。以前調べたが資料を見つけられず)、軌道速度に達するリニアモーターの場合、加速用コイルは kHz あたりの領域になりそうです。コイルにはリアクタンスがあるので大パワーと高速応答の両立は難しいと思うのですが、実際どのくらいまで上がるものなんでしょう。
あるいは、リアクタンスの制約に縛られないようなリニアモーター方式が考案されているとか…。
単純に打ち上げカタパルトとして考えるのであれば途中で止まってしまうのは考慮外として磁石の間隔を徐々に大きくしていけば周波数は上がっていかないのではないでしょうか?まあその分磁力を強くしないと引き合う力より慣性のが大きくなってしまったりしそうですが。
ときには元宇宙開発戦略本部長のことも思い出してあげて下さい。http://page.freett.com/matome3/kan-hekiheki/kan-hekiheki.files/index.htm [freett.com]
速度は巾乗効くので10倍の速度には100倍のエネルギーが必要です。100倍ってそんな生易しい話じゃないですよね。そこまで頑張っても第一宇宙速度の1/4な訳で。エネルギーとしては1/10にもならんわけです。
一つ思ったのは、数百kmの自重に耐えるワイヤを使い、ウインチでの加速とか。宇宙エレベーターからすれば、その材料のほんの緒端の技術だけど、使えそうな気がする。ワイヤー素材も巻き上げ機も、基礎技術的には一緒で、性能はずっと下。
この条件でワイヤを巻き上げるウインチは、円筒の外側にワイヤを巻き取っていく方式は使えそうにないので、空洞になっている円筒の内側に慣性で押し付けて引っ張る形式になりそうです。
参考: #1735735 からの #1736406 [slashdot.jp]
こういうウインチで巻き上げって可能なのかよく判りませんが、ウインチが弾け飛ばないための素材強度としてはCNTクラスが必要になりそうな気が。(…あれ??)
>こういうウインチで巻き上げって可能なのかよく判りませんが、ウインチが弾け飛ばないための素材強度としてはCNTクラスが必要になりそうな気が。(…あれ??)ですから、宇宙エレベーターを作る前段階の技術で、ってお話ですけど?現状では数百kmの自重に耐えるワイヤは無いんですから。宇宙エレベーターからすれば強度も規模も数ケタ下で済みますよね?ってお話。
自分で計算すればわかると思うけど,自重数百kmに耐えるだけなら(宇宙線への耐久性とかその他もろもろで実際に垂らすとうまくいかないだろうけど),比重1で数GPa程度に収まるので,例えば,今普通に売ってるダイニーマ程度で実現可能なはず。
地上で宇宙速度出しても空気抵抗でよくて減速、悪ければ分解してしまうだけです。大気を打ち抜いて軌道に乗せる計画もありますが、人や精密機械は運べなくて建築材料などに限定されていました。
一段目の仕事はそういうショボい速度を与えることよりも、航空の空気の薄いところまで機体を持っていくところがメインですよね。
地表に沿ってに3km/s加速しても第一段の仕事をしたことにはこれっぽっちもならないっすね。
マスドライバーやその前身のレールガンはまず軍事利用が先に立ちそうですね(でやっぱりロケットがあるので不要論が立ちはだかる)
軌道エレベータは遠宇宙探査に使えますよ。重心より上で荷物離すだけで飛んでいきますから。佐藤実「宇宙エレベーターの物理学」によると、得られる速度は第三宇宙速度に迫るので、太陽系内ならたいていのところへいけそうです。
> 軌道エレベータは遠宇宙探査に使えますよ。重心より上で荷物離すだけで飛んでいきますから。
確かに。というわけで、軌道打ち上げ用のロケットより、軌道エレベータの方がむしろ汎用だって結論には変化なしってことで。
使い捨てロケットじゃもったいない、って議論は、スペースシャトルの再利用が「終わった」時点で意味ないしね。
逆に宇宙エレベータなんて巨大な建造物、一度作ったら永久に使うつもりだと思うけど、メンテナンスはちゃんと出来るのかという問題も。予算的に。経年劣化で外壁が落ちちゃいました、とか死者数名じゃ済まねえよ。
元々シャトルは非常に高価なコンピュータを再利用できるというのがポイントだったわけですがそれがあっという間にごみみたいな値段になってしまいましたからね。
再利用のメインがコンピュータのようなそんなに手間のかからないものならよかったのですが。
>経年劣化で外壁が落ちちゃいました
いや、外壁とか無いんで……エレベータ本体は、薄っぺらいビニールテープみたいなもんだと思っとくと良いかと。
メンテに関しては、いろいろ考察はあります。まあ、材料も決まってないし実現の目処も立っていないものなんで、仮定に仮定を積み重ねる積み木状態ではありますが。一応やり方としては、テザー(要は薄っぺらいテープ)を何本も垂らした状態で運用しておいて、古くなってきたら一本を廃棄しつつ、残りのテザーに沿わせて新しいのを一本垂らす、とかそんな感じですかね。予算との兼ね合いになると、結局どの程度需要があるのかわからないんで信頼性なんて無いんですよねぇ。
途中で切れた場合の計算もあって、上の方は燃えて無くなる(炭素系物質の場合)、下の方はぺらぺらで軽いんで空気抵抗で十分減速可、という予測です。まあ仮定の多段重ねでの議論ですが。
チョコレート工場を3度音読してから出直して来い
人や物の行き来の場合はいいとして、新たに軌道上まで物を上げたい、と言う場合、エレベーターの減速分を補う必要は無いんですか?放っとけば垂直になる性質はあるのでしょうが、あんまりハイペースで物を上げると凧揚げみたいになるんでないかなーと思うのですが。重めにしておいて地平線のほうから引っ張る、エンジンを付ける、というような対策も必要になったりはしないんですか?#対消滅エンジンとか付かないかな
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
そもそも論 (スコア:0)
っていうか、宇宙エレベーターってそんな実用的かつ実現性の高いものなのだろうか。まあ、できてしまえば、コスト的にはすごい有利ってのは分かる。でも、だって、例えばロケットの方が金はかかるけど応用性も将来性も高いし、重要じゃね? いや、そんな議論はもうとっくに終わったとかってレベルだったらすまん。
SFの読み過ぎで頭に血が上っちゃった一部の人が興奮してる、というさめた見方もできるんだよなあ、というか俺はそういう風に見てる。
Re:そもそも論 (スコア:1)
長さ何百キロメートルもある純粋なカーボンナノチューブを製造出来る見込みは今のところ全くない
数ミリ程度のカーボンナノチューブや糸状のナノチューブが出来たと言っているのは、短いナノチューブの混合物であって当然ながら純粋な一本のカーボンナノチューブほどの強度は無い
大昔にはウィスカー(ホイスカ)と呼ばれる高強度の金属結晶で超高層ビルやら超長大橋を作れるという話があったが、いまだに実現していない
長大な金属結晶すら作れなかったのなら長大なカーボンナノチューブも作れないと類推するのが自然
>例えばロケットの方が金はかかるけど応用性も将来性も高いし、重要じゃね? いや、そんな議論はもうとっくに終わったとかってレベルだったらすまん。
ロケットも現在知られている推進方式ではSFにあるような宇宙時代はやってこないことは明らか
宇宙には空気がないから燃焼のための酸素も地上から持っていかなければならず、ペイロードの厳しい縛りを乗り越えることは原理的に不可能(当然だが推進薬も地上から持っていかなければならない)
SF話に浮かれている人たちはアポロ計画で3人の人間を月に往復させるのに重さ何トンのロケットを必要としたのか知らないのだろうか?
小さな衛星で無人探査をするなら太陽電池とイオンロケット等の組み合わせが使えるが、有人飛行にはあまりにも非力
航空機が飛躍的に発達したのは地上にいくらでもある空気を使った高効率のエンジンが発達したからであって、ロケットの推進効率はまったく進歩していない(化学反応の原理に縛られているので技術的に進歩する見込みも今のところほとんど無い)
Re:そもそも論 (スコア:4, 興味深い)
「軌道エレベーターが作れるほど頑丈な素材があるなら、その素材でペットボトルロケットを作れば衛星打ち上げに使える」
とゆー話を聞きました。
確かにペットボトルロケットのほうが六万キロの構造物を作るよりは安くあがるよね。
Re: (スコア:0)
うちのセンセも
「現実的にそんな素材が出来たなら、その頃には動力源を圧搾空気にするなんてのは既に実用化しているね」
と言っていたな。
今あるカーボンタンクの強度が100倍になれば、それだけで大革命になるとか。
Re:そもそも論 (スコア:1)
一点だけ。
>数ミリ程度のカーボンナノチューブ
これは出来てますよ。
産総研の開発したスーパーグロース法だと、単一のCNTで数ミリぐらいまではにょきにょき伸びます。
まあ、だからといってこれがキロメートル単位まで伸びるとは思えませんが。
Re: (スコア:0)
それって写真を見ると剣山みたいに真っ直ぐではなくて、繊維が捩れたような形してるけど強度は高いの?
捩れてるということは、6角ではなくて5角や7角の部分があってチューブが折れ曲がっているからだと思うが、そこで強度は低下しないのかね?
そういえば、何かのニュースでスプリングみたいにしなやかで折れないカーボンナノチューブ(の構造物だか繊維構造だとか)が出来たというのを見たことがあるんだけど(強度が高くて折れはしないのだが良くしなるのだとか)
針状の繊維が大量にあるなんて (スコア:0)
アスベスト被害再来の予感しかしない
ぶっちゃけこれが一番のネックだと思う
Re: (スコア:0)
>繊維が捩れたような形してるけど
どこの何の図を見ているのかわからないのではっきりとは言えませんが、それってバンドル(束)だったりはしませんか?
スーパーグロース法でも、条件をきちんと整えると欠陥の少ないものが得られます。ただ、収量が減るんで大規模な量産には向きませんが(長さはまあ長く出来るが、生産速度が稼げない)。
こうやって出来たきれいなCNTも、沢山くっついてバンドルになる段階であっちにくっつきこっちにくっつき、となってぐねぐねと曲がった繊維になります。そのためある程度以上のスケールで見ると非常にねじ曲がったようなものに見えます。
直径が2-4nm程度なので、欠陥の有無(&個々のCNTの曲がり具合)を見るのでしたら、視野で100nm以下ぐらいのスケールが良いのかなあと思います。
Re: (スコア:0)
プレスリリースの写真がまるで絨毯の断面みたいだったんですが、あれはナノチューブが束になって捩れていたものなのですか
まあ、よく考えてみれば写真の倍率からしてもナノチューブ一本一本が見えていたのではありませんね
やっぱりどこまでも真っ直ぐに長~いカーボンナノチューブを成長させるのは難しそうですね
○○と現実の区別 (スコア:1)
とか言う文言は平然とまかり通るのがね。
Re: (スコア:0)
架空の何かの影響で「悪い」事をする
架空の何かの影響で「良い(と本人が思う)」事をする
この二つは分けて考えてよいのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
> ロケットの方が金はかかるけど応用性も将来性も高いし、重要じゃね?
これがそもそも間違いですね。
惑星から軌道上に打ち上げるロケットってすごく効率悪いんですよ。
たとえは、サターンV型の場合、総重量に対するペイロードの比は低軌道で4%弱、月軌道だと1.5%に過ぎません。
日本のH-IIB も低軌道で3.6%なので似たようなもの。
つまりロケットって、その96%は荷物以外の部分として、無駄に消えてしまうんですよ。
スペースシャトルは、これらよりもさらに経済性で劣るという結果に終わっています。
これに対し、宇宙エレベータは、エネルギー消費はほとんどゼロです。
(軌道から
Re:そもそも論 (スコア:2)
経済性の話になるのなら、軌道エレベータも同じ問題を抱えていそうですよ。技術的に実現の目処がたったとしても、実際に建造されるには経済的に成立する必要があるでしょう(少なくとも、見込みのレベルで)。つまり、建造費・維持費をペイするだけの打ち上げニーズが必要です。
ペイロード質量あたりの打ち上げコストが無制限に安くなるなら、例えば「宇宙植民地をいっぱい作って人類の版図を広げてウハウハ!」のようなSF的な使い道も思いつきますが、現実的にはそこまで下がらないと思います。仮に、ロケットと比較して2桁くらいのコスト削減が見込めるとして、どんな用途があるのでしょうか。
大林組の構想 [slashdot.jp]だと月面都市建設なんてのがありますが、これも「月面都市を作りたい(目的)から軌道エレベータが必要(手段)」というのではなくて、「軌道エレベータを作りたい(目的)から使い道を考えてみました」的な印象が拭えず。
Re: (スコア:0)
> 仮に、ロケットと比較して2桁くらいのコスト削減が見込めるとして、どんな用途があるのでしょうか。
太陽電池を軌道上に設置して発電ってのはどうでしょう。
ロケットだと軌道上に運ぶためのエネルギー効率が悪すぎて、
軌道上で発電した電力を地表で利用なんて冗談としか言いようがないわけですが、
軌道まで運ぶためのエネルギーがほぼゼロとなれば話は別ではないかと思います。
Re: (スコア:0)
問題を抱えていそうですよ。
下がらないと思います。
もう少しまともに調べてから否定しろよ。
ますどらいばー (スコア:2)
なんでみんな、既存のロケットと宇宙エレベータの比較ばっかりで、マスドライバーを持ち出さないんだろう。
よっぽど現実的だと思うんだが。
まぁ、マスドライバーだけで第一宇宙速度まで出そうと思うと、
3G(人体が普通に耐えれる)なら1063km、6G(寝た状態なら耐えれる)なら532km必要なんですが・・・
第二宇宙速度ならさらに倍。
まぁ、初期加速と割り切って1000m/sなら3Gで17km、6Gで8.5km。現実的だがしょぼすぎるか。
2000m/sなら68km(3G)、 34km(6G)。このあたりが限界?
3000m/sなら153km(3G)、76km(6G)。ここまで出せれば多段ロケットの一段目が不要になる。
Re:ますどらいばー (スコア:2)
数十トンのペイロードを数百km~1000kmの距離において数Gで加速する機構って難しくありませんか。
ロケットエンジン使えば簡単ですけど、その場合、ロケットエンジン加速式マスドライバーの(従来型ロケットに対しての)メリットは重力損失がない点だけになりそうですし。
Re:ますどらいばー (スコア:2)
第1宇宙速度は無茶だと思いますが、
2000m/s程度なら現実味ないかな?
あの馬鹿でかい1段目のロケットを減らせるだけでも大きいでしょう。
とりあえず160m/sならほぼ実用化されてる。JRマグレブ。
騒音とかブレーキとかコストを度外視すればもう1桁くらいいけない?
#あ、音速の壁・・・
Re:ますどらいばー (スコア:2)
リニアモーターで軌道速度レベルまで加速できないか、というのは過去に/.Jでも何度か話題になりましたし(#2062707 [slashdot.jp], #1805230 [slashdot.jp])、色々調べてみたのですが、よく分からなかったんですよ。
# 大きい電気に詳しくないので…。
JRマグレブの場合、加速用コイルは数十Hzとかそのあたりで駆動されると思うのですが(←よく知らない。以前調べたが資料を見つけられず)、軌道速度に達するリニアモーターの場合、加速用コイルは kHz あたりの領域になりそうです。コイルにはリアクタンスがあるので大パワーと高速応答の両立は難しいと思うのですが、実際どのくらいまで上がるものなんでしょう。
あるいは、リアクタンスの制約に縛られないようなリニアモーター方式が考案されているとか…。
Re: (スコア:0)
単純に打ち上げカタパルトとして考えるのであれば途中で止まってしまうのは考慮外として
磁石の間隔を徐々に大きくしていけば周波数は上がっていかないのではないでしょうか?
まあその分磁力を強くしないと引き合う力より慣性のが大きくなってしまったりしそうですが。
Re: (スコア:0)
ときには元宇宙開発戦略本部長のことも思い出してあげて下さい。
http://page.freett.com/matome3/kan-hekiheki/kan-hekiheki.files/index.htm [freett.com]
Re: (スコア:0)
速度は巾乗効くので10倍の速度には100倍のエネルギーが必要です。
100倍ってそんな生易しい話じゃないですよね。
そこまで頑張っても第一宇宙速度の1/4な訳で。
エネルギーとしては1/10にもならんわけです。
Re:ますどらいばー (スコア:1)
一つ思ったのは、数百kmの自重に耐えるワイヤを使い、ウインチでの加速とか。
宇宙エレベーターからすれば、その材料のほんの緒端の技術だけど、使えそうな気がする。
ワイヤー素材も巻き上げ機も、基礎技術的には一緒で、性能はずっと下。
Re:ますどらいばー (スコア:2)
この条件でワイヤを巻き上げるウインチは、円筒の外側にワイヤを巻き取っていく方式は使えそうにないので、空洞になっている円筒の内側に慣性で押し付けて引っ張る形式になりそうです。
参考: #1735735 からの #1736406 [slashdot.jp]
こういうウインチで巻き上げって可能なのかよく判りませんが、ウインチが弾け飛ばないための素材強度としてはCNTクラスが必要になりそうな気が。(…あれ??)
Re:ますどらいばー (スコア:1)
>こういうウインチで巻き上げって可能なのかよく判りませんが、ウインチが弾け飛ばないための素材強度としてはCNTクラスが必要になりそうな気が。(…あれ??)
ですから、宇宙エレベーターを作る前段階の技術で、ってお話ですけど?
現状では数百kmの自重に耐えるワイヤは無いんですから。
宇宙エレベーターからすれば強度も規模も数ケタ下で済みますよね?ってお話。
Re:ますどらいばー (スコア:1)
自分で計算すればわかると思うけど,自重数百kmに耐えるだけなら(宇宙線への耐久性とかその他もろもろで実際に垂らすとうまくいかないだろうけど),比重1で数GPa程度に収まるので,例えば,今普通に売ってるダイニーマ程度で実現可能なはず。
Re:ますどらいばー (スコア:2)
地上で宇宙速度出しても空気抵抗でよくて減速、悪ければ分解してしまうだけです。
大気を打ち抜いて軌道に乗せる計画もありますが、人や精密機械は運べなくて建築材料などに限定されていました。
Re: (スコア:0)
一段目の仕事はそういうショボい速度を与えることよりも、
航空の空気の薄いところまで機体を持っていくところがメインですよね。
地表に沿ってに3km/s加速しても第一段の仕事をしたことにはこれっぽっちもならないっすね。
Re: (スコア:0)
マスドライバーやその前身のレールガンはまず軍事利用が先に立ちそうですね
(でやっぱりロケットがあるので不要論が立ちはだかる)
Re:そもそも論 (スコア:2)
軌道エレベータは遠宇宙探査に使えますよ。重心より上で荷物離すだけで飛んでいきますから。
佐藤実「宇宙エレベーターの物理学」によると、得られる速度は第三宇宙速度に迫るので、太陽系内ならたいていのところへいけそうです。
Re: (スコア:0)
> 軌道エレベータは遠宇宙探査に使えますよ。重心より上で荷物離すだけで飛んでいきますから。
確かに。
というわけで、軌道打ち上げ用のロケットより、軌道エレベータの方がむしろ汎用だって結論には
変化なしってことで。
Re: (スコア:0)
使い捨てロケットじゃもったいない、
って議論は、スペースシャトルの再利用が「終わった」時点で意味ないしね。
逆に宇宙エレベータなんて巨大な建造物、一度作ったら永久に使うつもりだと思うけど、
メンテナンスはちゃんと出来るのかという問題も。予算的に。
経年劣化で外壁が落ちちゃいました、とか死者数名じゃ済まねえよ。
Re:そもそも論 (スコア:1)
機体の構造の問題と、
へたに再利用することにこだわるよりも、使い捨てで割り切ったほうが安くつくことに気が付いたからかと。
Re: (スコア:0)
元々シャトルは非常に高価なコンピュータを再利用できるというのがポイントだったわけですが
それがあっという間にごみみたいな値段になってしまいましたからね。
再利用のメインがコンピュータのようなそんなに手間のかからないものならよかったのですが。
Re: (スコア:0)
>経年劣化で外壁が落ちちゃいました
いや、外壁とか無いんで……
エレベータ本体は、薄っぺらいビニールテープみたいなもんだと思っとくと良いかと。
メンテに関しては、いろいろ考察はあります。
まあ、材料も決まってないし実現の目処も立っていないものなんで、仮定に仮定を積み重ねる積み木状態ではありますが。
一応やり方としては、テザー(要は薄っぺらいテープ)を何本も垂らした状態で運用しておいて、古くなってきたら一本を廃棄しつつ、残りのテザーに沿わせて新しいのを一本垂らす、とかそんな感じですかね。
予算との兼ね合いになると、結局どの程度需要があるのかわからないんで信頼性なんて無いんですよねぇ。
途中で切れた場合の計算もあって、上の方は燃えて無くなる(炭素系物質の場合)、下の方はぺらぺらで軽いんで空気抵抗で十分減速可、という予測です。
まあ仮定の多段重ねでの議論ですが。
Re: (スコア:0)
「エレベータ」っつー時点でもう、ワクワク感ゼロ。
Re:そもそも論 (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re: (スコア:0)
チョコレート工場を3度音読してから出直して来い
Re: (スコア:0)
人や物の行き来の場合はいいとして、新たに軌道上まで物を上げたい、と言う場合、エレベーターの減速分を補う必要は無いんですか?
放っとけば垂直になる性質はあるのでしょうが、あんまりハイペースで物を上げると凧揚げみたいになるんでないかなーと思うのですが。
重めにしておいて地平線のほうから引っ張る、エンジンを付ける、というような対策も必要になったりはしないんですか?
#対消滅エンジンとか付かないかな