アカウント名:
パスワード:
こういう辞典が求める「用例」ってのは、とにかく 「その語が、その意味で使われた一番古い例」ってことです。
ですから、和語だったら普通万葉集とかしか調べないのが訓点資料に見つかったとか、そういう類の情報を求めているような気がします。我々が手伝えるのは、「萌え」の初出とか、「ホームページ」をwebページ一般の意味で使った初出とか、そんなのではないでしょうか。
>その語が、その意味で使われた一番古い例 それって、俗に「本来の意味」と呼ばれる、あれですね。
っていうか、「ハッカー」だったら、
(↑の年代は仮のものです。念のため。)
この辞書の初版を持っているのですが、どうして 第二版も含め CD/DVD の形態では 提供してもらえないのだろう。OED では実現しているのに。
OEDによる用例収集を題材にしたノンフィクションで,『博士と狂人』 [amazon.co.jp]というのがあり,たいへん面白く読めます。(アサヒ・コムの『服役中の囚人云々』という粗雑な記述はこの逸話のこと。)
OEDが協力を依頼したのは,たしか「市井の研究者」じゃなくて一般市民で,広告かちらしを使って呼びかけたとあったように記憶しています。オープンソースというか今回の試みの見本。それで,OEDの編集主幹マレーの悩みは「外部の協力者が収集した用例は,珍しい語とか新奇な用法に偏りがちで,ありふれた語の特殊な用例や普通の用例がかえって欠けてしまうことだった」というような記述があったと思います。市井の協力者に求めたのは「初出」の例だけではなかったはず。
アサヒ・コムの言うように「新しい日本語を求む」みたいな言い方をすると,マレーと同じ悩みに突き当たることは必定だけど,大丈夫かな。
引用開始
1. 用例を採用する文献は、上代から現代まで各時代にわたるが、選択の基準は、概略次の通り。
(イ)その語、または語釈を分けた場合は、その意味について、最も古いと思われるもの。
(ロ)語釈のたすけとなるわかりやすいもの
(ハ)和文・漢文、あるいは、散文・韻文など使われる分野の異なるもの
(ニ)用法の違うもの、文字づかいの違うもの
なお、文献に用例が求めがたい場合、用法を明らかにするために、新たに作っ た用例を補うこともある。
引用終り
ちなみに初版では75万だった用例が、二版では100万に増加しているようです。電子 媒体からの用例採用があるのか、また作業そのものがどれぐらい電子化されている のかも興味があるところですね。
波動辞書 [wdic.org]がそのまま使えそうですね。一部偏りがある(笑)のは否めませんが、技術用語の詳しさやその深さといった面ではASCII デジタル用語辞典 [ascii24.com]よりはるかに辞書向きじゃないかな、と思います。
...でも、萌え系の固有名詞が後の世代にまで受け継がれるのは ちょびっとばかし恥ずかしいかもしれません(^^;
「既」という字自体に「ガイ」という読み方がないのだから、いくらなんでもそんなアホなことにはならないと思うのだが...まさか漢字の読み方まででっち上げられてしまうのだろうか...
これも字の形が似ているので混同されているのでしょう。
似た字に混同された例としては、「独擅場(どくせんじょう)」→「独壇場」がありますね。この場合は、「擅」があまりなじみがない字であること、「壇」にしても字の意味的にそれほど違和感がなかったことがこういう読み誤りを生んだ原因なのでしょう。
「既」や「概」は誰でも知っているような字なので、さすがに「概出」に変化するということはないでしょうね。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
我々が手伝える分野 (スコア:2, すばらしい洞察)
こういう辞典が求める「用例」ってのは、とにかく 「その語が、その意味で使われた一番古い例」ってことです。
ですから、和語だったら普通万葉集とかしか調べないのが訓点資料に見つかったとか、そういう類の情報を求めているような気がします。我々が手伝えるのは、「萌え」の初出とか、「ホームページ」をwebページ一般の意味で使った初出とか、そんなのではないでしょうか。
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
それって、俗に「本来の意味」と呼ばれる、あれですね。
なんだか、嫌なことではあるんだけども、
「ハッカー」という単語の本来(^^;の意味と最近の世相での意味とのギャップを、
思いだしてしまいました。
Re:我々が手伝える分野 (スコア:2, 参考になる)
っていうか、「ハッカー」だったら、
(↑の年代は仮のものです。念のため。)
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
この辞書の初版を持っているのですが、どうして 第二版も含め CD/DVD の形態では 提供してもらえないのだろう。OED では実現しているのに。
佐藤亮一 in Frankfurt Germany
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
Windows限定ですが。
現行バージョンでは、小学館のじゃないみたいですが。
--S0R5
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
佐藤亮一 in Frankfurt Germany
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
名前が似てたので勘違いしたみたいですね。
失礼しました。
--S0R5
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
> 提供するのは、なかなか難しそうですね。
そのとおりですが、実は、
> OED では実現しているのに。
その OED の用例は、市井の研究者によって集められた用例がたくさん採用されてるんではなかったかな?
日本語の辞書ではそういうのは少ないみたいだけど。
用例収集 (スコア:2, 興味深い)
OEDによる用例収集を題材にしたノンフィクションで,『博士と狂人』 [amazon.co.jp]というのがあり,たいへん面白く読めます。(アサヒ・コムの『服役中の囚人云々』という粗雑な記述はこの逸話のこと。)
OEDが協力を依頼したのは,たしか「市井の研究者」じゃなくて一般市民で,広告かちらしを使って呼びかけたとあったように記憶しています。オープンソースというか今回の試みの見本。それで,OEDの編集主幹マレーの悩みは「外部の協力者が収集した用例は,珍しい語とか新奇な用法に偏りがちで,ありふれた語の特殊な用例や普通の用例がかえって欠けてしまうことだった」というような記述があったと思います。市井の協力者に求めたのは「初出」の例だけではなかったはず。
アサヒ・コムの言うように「新しい日本語を求む」みたいな言い方をすると,マレーと同じ悩みに突き当たることは必定だけど,大丈夫かな。
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
ってのは新潮国語辞典はそうだけど、他の辞典ではどうだったか?
(それなりに日本国語大辞典にはお世話になったけど何か違ったように思います)
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
引用開始
1. 用例を採用する文献は、上代から現代まで各時代にわたるが、選択の基準は、概略次の通り。
(イ)その語、または語釈を分けた場合は、その意味について、最も古いと思われるもの。
(ロ)語釈のたすけとなるわかりやすいもの
(ハ)和文・漢文、あるいは、散文・韻文など使われる分野の異なるもの
(ニ)用法の違うもの、文字づかいの違うもの
なお、文献に用例が求めがたい場合、用法を明らかにするために、新たに作っ た用例を補うこともある。
引用終り
ちなみに初版では75万だった用例が、二版では100万に増加しているようです。電子 媒体からの用例採用があるのか、また作業そのものがどれぐらい電子化されている のかも興味があるところですね。
佐藤亮一 in Frankfurt Germany
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
波動辞書 [wdic.org]がそのまま使えそうですね。一部偏りがある(笑)のは否めませんが、技術用語の詳しさやその深さといった面ではASCII デジタル用語辞典 [ascii24.com]よりはるかに辞書向きじゃないかな、と思います。
...でも、萌え系の固有名詞が後の世代にまで受け継がれるのは ちょびっとばかし恥ずかしいかもしれません(^^;
Re:我々が手伝える分野 (スコア:0)
20年~30年後刊行なら (スコア:1, 興味深い)
がいしゅつ 【既出】 以前にすでに提示されていること。
以前は きしゅつ と読まれていたが、2000年頃から
がいしゅつ と読まれるようになり、今に至る。
こうなりかねん気もする...
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
「既」という字自体に「ガイ」という読み方がないのだから、いくらなんでもそんなアホなことにはならないと思うのだが...まさか漢字の読み方まででっち上げられてしまうのだろうか...
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
「己」という字は普通「き」「こ」「おのれ」とは読むが、「み」とは読まない。
「み」と読むのは「巳」です。
これも字の形が似ているので混同されているのでしょう。
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:2)
構わないみたいですね(不便かもしれないけど戸籍上は)。
たとえば「太郎」とかいて「ジロウ」さんでも可。
「二宜」で「カズノリ」って読ませる人とかいるし。
[udon]
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:0)
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
似た字に混同された例としては、「独擅場(どくせんじょう)」→「独壇場」がありますね。この場合は、「擅」があまりなじみがない字であること、「壇」にしても字の意味的にそれほど違和感がなかったことがこういう読み誤りを生んだ原因なのでしょう。
「既」や「概」は誰でも知っているような字なので、さすがに「概出」に変化するということはないでしょうね。
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
だとすれば
「既」に「木へん」を足した
「概」からの「こじ付け」が、この読み方の発生原因なのか?
とか考えてみる。
#概念(概念)、概要(がいよう)
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:0)