Intelのパフォーマンス戦略チームが意図的に誤解を招くベンチマーク記事を公開したと批判される
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
Intelが意図的に誤解を招くベンチマーク記事を公開したと批判されている。記事はMediumに掲載されたもので、著者はIntelのパフォーマンス・ディレクターのスティーブン・コリンズ氏。
Intelは、Intel Xeon Platinum 9282のデュアルCPUシステムとAMD EPYC 7742と比較した一連のベンチマークを公開した。具体的には、IntelがAMDよりも優れたパフォーマンスを発揮することを示すものでテスト結果の一つであるGROMACSの数値を強調している。この結果を強調した理由は、XeonがEPYCよりも20%高速であることを示す結果が出ているためだ。
批判の主なポイントとしては、テストに使用されたGROMACSのバージョンは、2019年6月14日にリリースされた「2019.3」だった。その後、GROMACSチームは2019年10月2日に、AMD 用の拡張命令AVX2を検出する機能を持つ「GROMACS 2019.4」をリリースしている。GROMACS 2019.3でAVX2を使用すると、AMD EPYCが不利になるというものだ。記事の公開が11月であったことから、意図的ではないかという指摘をしている。
記事を更新したではこうした批判を受けて記事は更新され、GROMACS 2019.4の更新バージョンによるテスト結果が追加された。それによれば、5つのGROMACSのパフォーマンス平均値に実質的な違いは見つからなかった。2019.4の結果は、以前の2019.3の結果と一致していると主張している(STH、Slashdot)。
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