ヒトクローン胚、ついに認可される 9
ストーリー by Acanthopanax
最初の一歩 部門より
最初の一歩 部門より
Anonymous Coward 曰く"英BBCによると、英政府の「ヒトの受精・胚研究認可局 (HFEA) 」が11日、世界で初めてヒトクローン胚を使った糖尿病などの治療計画を認める決定を出しました(HFEA のプレスリリース、読売新聞の記事)。認可されたのはニューキャッスル大学などの研究チーム。計画では、糖尿病のほかにパーキンソン病やアルツハイマー病への使用を予定しているそうです。"
国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:2, 参考になる)
この施設は、研究者間の共同作業を促進する環境を提供する事を目的として2000年にNewcastleに設立されました。2003年には不妊治療(IVF)が成功した結果「使われなくなった」人間の予備の受精胚から「胚幹細胞」を取り出した最初の英国のグループのうちの一つにもなっています。
研究者達は、患者の皮膚細胞から核を取り出し、それを核を取り除いた卵子に移植する事によって、「拒絶反応の起こらない」・「汎用性の高い」移植用の胚幹細胞を作り出せる、と期待しています。
また、プレスリリースではこの技術的・科学的な問題で生じる「倫理、社会問題」についての調査を継続することも明記されています。
国連で「人間のクローニング」についての議論が行われるのは、2004年10月の予定です。生殖を目的としたクローンが禁止されるのは明らかですが、治療目的のために技術を使うことをどう扱うのかは各国で意見が分かれています。この点はアメリカの大統領選挙でも争点の一つになっている [mypress.jp]ようです。
ネタもとは、Nature Web News 「UK gives go-ahead to therapeutic cloning [nature.com]」
英国は治療の為のクローニングに許可を与えます [mypress.jp]
Centre for Lifeの発表したプレスリリース(英文) [centreforlife.co.uk]
Re:国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:1)
「胚性幹細胞」しか見たこと無いような.
とぐぐってみると少数派ながら,ありみたいね.
つーかニュースを斜め読みするひとには「ES細胞」が一番わかった気になる,かも.
Re:国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:0)
このタレコミのES細胞と、ご指摘のクローニングは大分次元の違う話でしょう?一緒くたにするのはいかがなものかと。
Re:国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:1)
についてのソースがないのであれですが,
議論の余地があるんだから,人間丸ごとクローニングではなく
ES細胞の利用等が議論のメインであることが推測できる,かと.
> アメリカの大統領選挙でも争点の一つになっている
関係ないけど,レーガンの息子の,私たちは自分の頭で判断するように教えられてきた,
ってのは感動しました.
(レーガンの息子がES細胞利用を中止しないよう民主党で演説した話ね)
Re:国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:0)
という事なので、当然「人間のクローニング」が行われます。
「幹細胞を収穫」するための胚を子宮に定着させることが
Re:国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:1)
借り腹すればドリーみたいにクローン人間が生まれるが,ドリーの成功率を考えれば
現段階で人間に適用しようなんて考えるのはカルト宗教団体くらいでしょう(ラエリアンムーブメントだっけ?).
で中絶の扱いが各国で異なるようにクローン規制も各国で既に異なるわけですよね.
国連の出る幕あるの?というのが疑問.あと,その検討をする下部組織の名称を知りたい.
Re:国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:1)
国連総会第6委員会(法律委員会)での議論を再開,の話なのね.
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt038j/0405_03_feature_articles/200405_fa01/200405_fa01.html
http://tetsugeki.blogtribe.org/entry-9f24509e23e4c1b3beeb435b8d098908.html
治療目的のクローンさえも禁止する条約が出来てもそれに(反対する国は)加盟しなきゃいいだけの話だからなぁ.
条約ってそういうものでしょ?
資料追加 (スコア:0)
基本的には「自己のクローンである胚性幹細胞」でないと治療効果はあがらないのだと思います。で、この人の意見は、胚から分離された細胞が本当に「正常な細胞を作り出す」万能性を持っているかどうかは現時点ではまだ不明であり、自己の身体に存在している、体性幹細胞の
Re:国連での議論は2004年10月の予定です (スコア:0)
患者の皮膚細胞から核を取り出し、それを核を取り除いた卵子に移植し、「患者のクローンで有る」胚を作り、そこから幹細胞(ES細胞)を取り出す
</blockquote>
それをES細胞といい、通常(新聞レベル)はクローンと明確に区別してるんです。