古代の草食恐竜の子供は「みにくい恐竜の子」だった? 8
はいはいする赤ちゃん 部門より
もはや横方向にしか育ちようの無い猫曰く、"カナダ・トロント大学の古脊椎動物学者のRobert Reisz氏らによって、南アフリカの国立ゴールデン・ゲート高地公園(Golden Gate Highlands National Park)で行われた道路建設プロジェクトの際に発見された恐竜の卵の化石の中から、完全な恐竜の胎児の骨格が発見されています(サイエンスハイライトの記事、National Geographicの記事、訳文)。この卵は1978年に発見されていたものの、これまでは誰も中をあけてみようとはしていませんでした。
この恐竜の胎児は、1億9,000万年程前(ジュラ紀)に生きていた、マッソスポンディルス( Massospondylus carinatus )という、竜脚類に属する古い種類の草食性の恐竜のものだとみられています。胎児の体長は15cmほどで、頭と手足が大きく、首と短い尻尾が水平に支えられている事から、孵化した直後はあまり見た目の良くない四つ足の生き物だったようです(化石の写真と、それから描き出された復元図)。"
"マッソスポンディルスは、当時最も普通にみられた恐竜だったので、子供や大人の化石も既に発見されていますが、成獣の体長は約5mで、長い首と小さな頭を持ち、後ろの2本の足で歩いたり立ったりすることが出来たと考えられています(
成体の頭蓋骨と今回の胎児の大きさの比較写真)。
今回胎児が発見された事で、その成長過程の全体が追えるようになったわけですが、成長に伴ってかなり大きくプロポーションが変わっている事が明らかになりました。この発見は、後の時代の竜脚類の恐竜が4本足で歩き回る種になったのは、このような発生の初期状態を保ったまま成体になる方向で進化が起きたからだ、という可能性を示唆するものだそうです。
また、今回発見された2体の胎児の化石には、歯の痕跡がほとんどありませんでした。それに加えて孵化直後の体型ではうまく動き回ることはできなかっただろうとみられるため、Reisz氏は、これらが孵化した後は、親が一度噛み砕いたものを与えてしばらく育てていたのかもしれない、と推測しています。
昨年中国で、白亜紀前期(1億3000万年前)の草食恐竜の保育場かもしれない化石が発見され、一部の恐竜は子育てをしていたかもしれない、と示唆されていましたが、今回の発見によって子育てという行動がより古い時代から行われていたことが明らかにされる可能性も出ているそうです。"
なぜ開けたの? (スコア:1, すばらしい洞察)
開けることになった理由はなんなのでしょうか?
訳文のほうを読む限り、卵自体が貴重なものだった
ことが最大の理由?
でも、それならX線撮影などの他の方法で中を見ることも
できるでしょうし、開けないより開けたほうが
わかることもたくさんある気がするのですが……。
その判断を下すのに30年かかってことなのでしょうか。
Re:なぜ開けたの? (スコア:0)
卵が貴重であることは間違いないと思います。ただそれだけが理由ではないと感じました。
・発見当時には、これほど複雑なものを開けるために必要な技術や能力を持った人間がいなかった。
・そのため、Wits大で保管されることになった。
・長く保管されていたことで、開けるタイミングを失っていた。
・(忘れ去られてたかも?)
・2000年に南アを訪れたRobert Reiszが卵を借り受けた。
・彼の研究室のDiane Scottが1年かけて卵を開けた。
という流れのようです。
まあ、あま
Re:なぜ開けたの? (スコア:0)
見た目 (スコア:0)
人間と同じですね
Re:見た目 (スコア:0)
Re:見た目 (スコア:0)
ちょっと大きめのひな鳥ですね (スコア:0)
生まれてきたばかりの大きさが15センチメートル
それが成長した暁には体長5メートルだそうです。
誕生直後には、本当に頭でっかちなよちよち歩きの赤ん坊なのに、成長に伴ってするすると首が伸び(ろくろくび型ですね)、しっぽもかなり長くなり、後ろ足は前足の数
・・・ (スコア:0)
#ACで