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11005 story

翼竜は簡単に飛び立てた? 7

ストーリー by yosuke
From_Deep_Time 部門より

New Scientistの記事より。ケンブリッジ大のMatthew Wilkinsonやフンボルト大学自然史博物館のDavid Unwinらは、 翼竜は考えられていたより高揚力を生み出す機能を持っていたとする論文を、Proceedings of the Royal Society Bの電子版に発表した。
翼竜類には、手首の関節から出て、内翼前方の膜を支えているpteroidと呼ばれる骨がある。この骨の起源や機能については多くの議論が行なわれていた。この骨は多くの化石で肩の方向を指していたため、そのような形でアスペクト比の高い翼前縁を形成していたものと考えられている。しかし、pteroidはもっと自由に動くもので、飛行中に前方や後方に向けることもできたという説もある。
Wilkinsonらは、pteoridを前方や後方に向けることのできるスケール・モデルを作成し、風洞実験を行なった。その結果、pteoridを前方に向けると前縁フラップのような効果が生まれ、揚力が30%も向上することがわかった。また、その効果は翼竜が立ったまま飛び立つときに必要な大きな迎角になっても続くこともわかった。「最大の翼竜でも微風程度の中で翼を広げるだけで難なく飛び立つことができただろう」とWilkinsonは語っている。
なお、最大の翼竜として有名なQuetzalacoatlusは翼開長が12m以上ある。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2005年10月13日 0時32分 (#812999)
    最近の発見によると、翼開長すくなくとも18メートルの翼竜の化石が見つかっているそうです。怖。
    BBC NEWS | Science/Nature | Flying reptiles just got bigger [bbc.co.uk]
  • タレコミ文読んで頭に浮かんだイメージが [wikipedia.org]でした。
    そう考えたら、十数メートルの巨体でも空に飛び立つことができるのは、
    そう不自然じゃないかも。
    • もともと十分羽ばたけるだけの筋力はなかったと思われていたのですよ。つまり凧というのは間違いではないですね。
      今回の発見のポイントは、想像以上に効率のいい凧であることがわかったことかと。

      あまり参考にならない参考:Wikipedia:翼竜 [wikipedia.org]
      --
      /.configure;oddmake;oddmake install
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2005年10月13日 1時16分 (#813024)
    もっと簡単に飛び立てた
  • by Anonymous Coward on 2005年10月13日 2時27分 (#813055)
    2,3年置きに新説が出てきて、「いままでの話は無しってことで・・・」の繰り返し。

    可哀想なのは、最新の説をネタにSFなどを書く作家達。
    タイムトラベルやバイオテクノロジーの実験で、生きている恐竜を目の当たりにした主人公達が、
    予想外の恐竜の生態にびっくりしているところに、
    古生物学者がひとくさり「最新」学説をレクチャーする。

    古い偏見に満ちた学説を、なんでこんな誰にでも分かる
    間違いに気づかずにみんな信じてきたんだか、つくづく
    昔の人はばかだねぇ、と嘆きながら。

    2,3年後、その小説自体が笑い話になることなど考えもしないで。
    • by Anonymous Coward
      ものによっては、出版したときには新発見とかでネタが古くなってたなんてものも。
      そういうことまで含めて楽しむのがSF者なのです。
      間抜けだねえ、とか口では言いながらも、本気で笑いものにはしません。
      作者も、自分の使
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