パスワードを忘れた? アカウント作成
16769 story

絵画から辿る気候変動の歴史 29

ストーリー by nabeshin
人間という計測&出力機 部門より

江戸時代の海の波は富士山より高かった 曰く、

CNN Japanの記事(元記事と思われるAP電英語記事)によれば、国立アテネ天文台の研究者グループは、風景画家(研究に用いた画家のリスト)が描いた夕焼け空の絵画から大気変動現象の徴候を見分ける方法を編み出したそうだ。この研究成果はAtmospheric Chemistrey and Physics誌“Atmospheric effects of volcanic eruptions as seen by famous artists and depicted in their paintings”(abstract)として掲載されている(全文PDF)。

(……続く)

彼らは、インドネシア・クラカタワ火山の1883年の大噴火などの、噴煙が成層圏に達するような火山噴火をトピックとして、噴煙によるエアロゾル増加、そして夕焼けの色の変化が風景画家がどのように絵画のなかに表現しているかに着目した。描かれた夕焼けの風景画の赤(R)と緑(G)の比(chomatic ratio)を計算、それを元にエアロゾルの光学的厚さを求める手法を開発した。他の研究(氷床コアに見られるエアロゾル降下量の時系列など)と比較して、研究者グループは「画家たちは驚くほどの正確さで、実際の空の色を再現している」と述べ、「過去数世紀にわたる環境汚染の状況を調べる手段として、風景画が有用であることが分かった」と結論付けているそうだ。記事によると、NASAの大気研究者や(研究に用いられた画家の一人である)Turnerの専門家から批判されている一方、支持する研究者もいるようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

読み込み中...