IEEE Spectrumのプログラミング言語ランキング、Pythonが2位以下との差を大きく広げる
タレコミ by headless
headless 曰く、
IEEE Spectrum のプログラミング言語ランキングでは 2017 年以来 Python が 1 位を保っているが、2023年版では 2 位以下との差を大きく広げた (The Top Programming Languages 2023、 DEVCLASS の記事)。
IEEE Spectrum のランキングでは昨年まで 1 位のスコアを 100 点としていたのに対し、今年は 1 位のスコアが 1 点となったためそのままの数字では比較しにくいが、昨年 96.8/100 点で 2 位だった C は 0.4641/1 点と半減して 4 位に後退し、Java が 5 位から 2 位へ上昇している。ただし、Java のスコアも昨年の 70.22/100 点から今年は 0.588/1 点まで大きく減少した。昨年の 2 ~ 4 位が大幅に減少したのに対し、昨年 7 位だった JavaScript は 40.48/100 点から 0.4638/1 点まで増加して 5 位に上昇した。このほか、トップ 10 では Go と TypeScript が増加している。
Python は何にでも使える言語となり、よりシェアの少ない専門的な言語からシェアを奪って増加しただけでなく、強力で幅広いライブラリが利用可能な AI などの分野では主流の言語となった。また、ハイエンドコンピューティングにおけるムーアの法則が終焉に向かう一方でローエンドのマイクロコントローラーはパフォーマンスの向上が続いており、インタープリターのオーバヘッドで不利な Python が組み込み開発の競争にも加わるようになったほか、子供たちが最初のプログラミング言語として Python を学ぶことにより長期的なポジションも確保したとのこと。
一方、求人では SQL が Python を上回っている。ただし、純粋な SQL プログラマーが求められているのではなく、Java や C++ など他の言語と組み合わせたスキルが求められているという。また、Java など C ライク言語の総計は Python を上回っており、特に高パフォーマンスが求められるタスクやリソースに制約のあるタスクなど、インタプリターのオーバーヘッドが問題になる用途では Python が不利 (対策も試みられてはいるが) だ。このほか、Python による置き換えの難しい言語として R や Fortran、COBOL が挙げられている。
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