地球に超大接近していた小惑星
タレコミ by astro-m
astro-m 曰く、
多数の彗星の発見で有名になった地球接近小惑星探査プロジェクト"LINEAR"ですが、そこで発見された小惑星が、2004年3月31日に地球中心から1万3000km(地球表面から約7000km)のところを通過していたことが判明したそうです。(小惑星電子回報MPEC)(さじアストロパークのニュース)
それによると、この小惑星2004 FU162は、LINEARプロジェクトにより3月31日に発見されたものの、地球に大接近していたために見かけの速度が速く、発見が報告されたときにはすでに観測できない位置にあったそうです。わずか44分の観測しかできなかったために軌道を求めるのはかなり困難と思われますが、計算によると地球表面からわずか7000kmのところを通過していたようです。
この小惑星の明るさから求めた大きさは8m程度と見積もられていて、この大きさであれば仮に地球に衝突したとしても大気中で燃え尽きるようです。LINEARの他にもNEATプロジェクトや日本スペースガード協会のBATTeRSなどがありますが、監視の目を潜り抜けて地球にやってくる小惑星はまだまだありそうです。