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宇宙

探査機ホイヘンス着陸・タイタン地表の画像初公開

タレコミ by DoubleFire
DoubleFire 曰く、

既に多くの報道がされていますが(共同通信読売新聞1読売新聞2毎日新聞1毎日新聞2 朝日新聞1朝日新聞2CNN他)、欧州宇宙機関(ESA)の小型探査機ホイヘンスが米東部時間14日午前7時45分(日本時間14日午後9時45分)頃、土星最大の衛星タイタンの大気圏に突入し、約2時間半後にタイタンの地表に人工物体として初めて着地しました。

ホイヘンスが地表の様子を撮影した写真画像が早速公開されており、液体が流れてできたとみられる水路や海岸線のような地形や、何かが凍ったように見える塊が写っています。
米航空宇宙局(NASA)とESAは科学データの分析とともに写真の解析にあたっているとのことです。

ホイヘンスは、約7年にわたり飛行を続けた土星探査機カッシーニ(1997年10月打ち上げ)から昨年12月24日に切り離され、タイタンへの接近を続けていました。

タイタンの大気や地表の組成は生命が誕生する以前の太古の地球に類似していると言われており、液体メタンの海が存在する可能性も指摘されています。そこで、ホイヘンスが送信してくる画像や数値を詳しく分析すれば地球で生命が誕生した謎を解く手がかりが得られるとの期待が寄せられています。
また、毎日新聞の記事では倉本圭(きよし)・北海道大助教授(惑星科学)により、「一見すると火星の表面によく似ている。角が取れて丸っこい氷塊のような物体があることから、少なくとも過去に液体が流れていた可能性は高いが、今でも液体が流れているかどうかは確認できない。クレーターがないことから、地表面の変動が比較的最近まで続いていたといえる。」等の点が指摘されています。

ホイヘンスは、ガスクロマトグラフ質量分析装置など6つの観測機器を搭載しており、降下の途中で大気の成分や温度、気圧、風速などを観測。-179度の地表に着地した後も大地や空の様子を撮影し、親機のカッシーニ経由で1100枚もの画像を地球に送信してくるとのことです。残念ながら順調でも電源は着地後30分しかもたないそうですが、どのようなデータが送信され、またそれを元にどのような分析結果が出るのか非常に興味深いです。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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