カーボンナノホーンで癌退治、ナノテク医療分野へ
タレコミ by tsuya
tsuya 曰く、
NECは、科学技術振興機構と癌研究会癌研究所との共同研究により、カーボンナノホーンに抗癌剤を内包させる技術を開発し、カーボンナノホーンから放出された抗癌剤が癌細胞を殺傷することを確認した、と発表しました。
飯島澄男によって1991年に開発されたカーボンナノチューブは、さまざまな用途への応用が期待される一方、その微細さから人体への悪影響の可能性がたびたび指摘されてきました。しかし今回の発表は、ナノ素材が医療分野でも有益性を持つ可能性を示すものであり、ナノテクノロジー研究の転換点となりうるのではないでしょうか。なおNECは、カーボンナノホーンを「安全なドラッグキャリアー」としています。
読売新聞の報道によれば、実用化には時間がかかりそう、とのことですが、今回の発表は、ナノ素材のリスクをコントロールしつつ、より積極的に研究を進める、という機運を高めるきっかけになるかもしれません。