![日記 日記](https://srad.jp/static/topics/journal_64.png)
TOMOYO Linux Ver.1.2 リリース
タレコミ by Matthew
Matthew 曰く、
9月3日、TOMOYO Linux Ver.1.2 がリリースされました。SourceForge.jpのTOMOYOプロジェクトでカーネルパッチとユーティリティのソースが公開されています(参考:TOMOYO Linux Ver.1.0 Released)。このバージョンは幾つかの機能が強化されています。
- ドメイン単位のアクセス許可に条件指定が可能になりました( TOMOYO Linux におけるドメインとはカーネルを基点としたプロセスの起動履歴を文字列として結合したもの)
- ネットワークのアクセス制御で IP アドレスも指定可能
- ファイル強制アクセス制御などで利用されるパターンマッチ機能の強化
- プログラム実行時の argv[0] の内容を制限可能
以前のバージョンから、Fedora Core や CentOS、Debian などの各ディストリビューション用コンパイル済みのカーネルとポリシーも公開されています。アクセス強制制御や、ポリシー学習が体験しやすくなっています。また、有志により、他のディストリビューションや組み込み向けアーキテクチャ用のパッケージなどがあるようです(例えば Nature's Linux 用やOpenBlocks用など)。
1.2 リリース早々に不具合の可能性が報告されています。「 int のサイズが 32 ビットでポインタが 64 ビットの環境」で、なおかつ 「 SMP 環境で使用」している場合には、アクセス許可の追加または削除中にその1つ前のアクセス許可が参照されるとクラッシュする可能性があるそうです。これからこのバージョンを利用使用とする方は気をつけてください。