ファイル共有による著作権侵害事案で米国初の陪審評決、一曲あたり100万円の賠償を命じる
タレコミ by Miyakawa
Miyakawa 曰く、
Ars Technicaによると、米国ミネソタ州裁判所の陪審団は、ファイル共有ソフトKaZaAで音楽ファイルを共有していたとされる女性に対し、一曲あたり9,250ドル(およそ100万円)、24曲で総額222,000ドル(およそ2600万円)の賠償金を複数の原告レコード会社に支払うことを命じた。先行記事によれば、この訴訟は陪審審理に持ち込まれた米国ではじめての事案であり、係争中の事案に大きく影響することが予想される。
また、共同通信配信の記事によれば、この金額は欧州で和解にいたった同様の事案における平均支払額の約80倍にのぼるという。
一曲の値段が3ドルと仮定して、その3000倍にものぼる賠償額は、懲罰的意味合いが込められているにしても膨大すぎると感じる。また、原告と被告との経済力の格差から考えて、あまりに大きな賠償額は垂直的公平性を欠くのではないだろうか。