訃報:ゲームクリエイターの飯野賢治氏、死去
タレコミ by ymitsu
ymitsu 曰く、
2月20日、『Dの食卓』などの作品で知られるゲームクリエーターの飯野賢治氏が高血圧性心不全のため亡くなった(朝日新聞の記事、株式会社フロムイエロートゥオレンジの訃報)。42歳。
飯野氏は1990年代中頃、当時の次世代ゲーム機の一つとして初代プレイステーションやセガサターンなどとシェアを争ったゲーム機・3DO用のソフトとして、『宇宙生物フロポン君』(1994年)や『Dの食卓』(1995年)などのゲームを制作。『Dの食卓』は100万本を売り上げたという。
3DOが市場から敗退した後も、当初プレイステーション用ソフトとして開発されていた『エネミー・ゼロ』(1996年)のセガサターンへのプラットホーム移行をわざわざプレイステーションのイベントで発表するなどの過激な言動で、当時の次世代機戦争を盛り上げた人物であり、ゲーム業界の寵児としてマスコミで扱われた。
2000年代以降は執筆業や朝日新聞での人生相談などを行ったりして、しばらくゲーム制作の現場からは退いていた時期もあったが、近年ゲーム制作を再開。Wii用ソフト『きみとぼくと立体。』(2009年)などでその健在ぶりを示していた、その矢先のことである。
次世代プレイステーションの発表で、また次世代機戦争の始まる季節を前に、ゲーム業界の巨星が墜ちた。
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