「詳細 ネット音楽配信売り上げ ピーク時の6割」本当の原因は?
タレコミ by ex
ex 曰く、
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NHKが「ネット音楽配信売り上げ ピーク時の6割」というニュースを報じている。
このニュースによると、現在のネット音楽配信の売上ピークだった4年前と比べ、現在は6割程度の落ち込んでいるとのこと。
その原因としてNHKでは、日本レコード協会の分析として「海賊版を無料で配信する違法なサイトの利用者が後を絶たないため」としている。
それに対し、日本音楽制作者連盟理事で音楽プロデューサの山口哲一氏はTwitterで、「配信売上が落ちたのはガラケーからスマフォに移って着うた市場が壊れたから」であり「ネット配信の売上減が違法サイトが原因というNHKのニュースは誤報」と指摘。
実際に、日本レコード協会の2012年の統計上も前年比で「インターネットダウンロード」が数量ベースで126%、金額ベースで143%となっているのに対し、「モバイル」が数量63%、金額60%と前年に比べても激減しているのがわかる。
スマートフォンでのダウンロードは「インターネットダウンロード」に含む(同協会「日本のレコード産業2012」(PDF)p1より)ので、これはやはり着うたが使われるフィーチャーフォンから、より一般的なフォーマットの音楽データが使われるスマートフォンへの移行が大きな影響を及ぼしているものと考えられる。この統計はすでにスマートフォンの移行が大分進んでいた2011年から2012年の統計であるから、4年前との比較では推して知るべしであるといえる。
なお、JASRACの統計によると、インターネット等で行われる「インタラクティブ配信」の述べ楽曲報告数は、平成20年度(2008年度)の4億曲から平成22年度(2010年度)の間で7億9千万曲とほぼ倍に増加している。これはJASRACに報告された曲数であり、当然に違法な配信は含まれない(ただし、原盤権を侵害しているものは含まれる可能性はある)。これらを合わせて考えるに、どうやら原因としては「違法ダウンロードの増加」よりも、著作権者側がより新しい環境に適応できず、マネタイズに失敗しているだけ、という可能性が非常に高そうであるとタレこみ者は考えるが、さて皆様は如何だろうか。
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