なかなか死なないOS/2、eComStation Demo CD 2.2βリリース
日本 IBM が OS/2 のサポート終了をアナウンスして早6年が過ぎ、何年か前には復活の兆しなんてストーリーもありましたが、いまや知らぬ者も多い IBM OS/2Warp は今もニッチ市場で活躍しています。さらに IBM は現在オランダの Mensys 社に対して OS/2 の OEM 供給契約を更新し続けており、それは eComStation 2 として提供されています。
その最新バージョンにあたるのが2013年4月半ばにリリース予定の eComStation 2.2 です。eComStation 2.0/2.1 から実装された ACPI Subsystem for eComStation が 3.18 から 3.21 に移行するに伴い、多数のシステムファイル(TCPIP32.DLL、DANIS506.ADD、IBMKBD.SYS、AMOUSE.SYS、DOSCALL1.DLL など)も更新され、今までレジュームやサスペンドで問題を抱えていたシステムで改善される見通しです。また今まで別途導入していた OpenJDK6 for eComStation や Qt 4 Application and UI Framework for eCS (OS/2) もパッケージに正式に取り込まれる予定です(eComStation 2.2 rumours and plans)。
そしてそのリリースに先立つ 2013 年 2 月 28 日に公開されたのが eComStation Demo CD 2.2β(英語版)です。登録するだけで無償で入手できる OS/2 の評価用 LiveCD のため、ハードディスクに導入することなくサクッと OS/2 デスクトップの雰囲気を味わうことが可能です。ただし評価用という性格上、導入済みのアプリは Firefox ESR 10.0.11 for OS/2 の他は Qt で移植されたゲームが数種あるだけで、仮想 DOS や Win16 サポートが含まれないというさびしい状況(さらには Java プラグインが省略されているため何のために、Odin Runtime Libraries 0.8.8 や OpenJDK が組み込まれているかわからない謎仕様)。そのためプレゼンテーションマネージャに触れて懐かしい雰囲気に浸れるアレゲ向きでしかないのが残念なところですが。
なおこのタレコミはリクエストにより SassyOS2 がお送りいたしました。
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