国会図書館の著作権切れ書籍のネット公開に復刻出版社が難色、一部を公開停止
タレコミ by ex
ex 曰く、
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国会図書館がインターネットに公開していた著作権切れの書籍が、日本出版社協議会のクレームによって公開が停止された事が明らかになった。停止されたのは、大蔵出版が復刻した「大正新脩大蔵経」全88巻全巻、「南伝大蔵経」全70巻中21巻。
国会図書館は「国立国会図書館デジタル化資料」 「近代デジタルライブラリー」として、積極的に貴重書・準貴重書のネット公開を進めている。今回公開が停止されたものはそれらの資料の一部として、著作権切れ貴重書としての公開が行われたもの。
日本出版社協議会は6/14付プレスリリースにおいて、6/5に大滝国会図書館館長と面談をし、7日には国会図書館・田中副部長から高須会長に連絡が入り「申し入れを受けて、国会図書館でどう対処するかという結論が出るまでは、館内閲覧に限定する」という事になった、と経緯を説明している。
また、出版協は文化庁の出版関連小委員会においても「古典を新たに組み直したり、翻刻、復刻するなどして出版した出版者」「著作権が消滅した未発行の著作物を発行した出版者」などに「一定の条件をつけて一定期間保護するための法的整備を要望したい」として、絶版出版物の復刻などに関しての権利付与を訴えている(詳細は出版協の提出資料を参照のこと)。
これらを受け、一部ネットユーザや研究者、図書館関係者からは「著作権切れの書籍についてまでそのような申し入れを行う権利はあるのか」「著作権は著作者を保護するものであり、復刻をしたからといっても著作権切れの著作物に対してまで出版社の権利を主張するのは倫理的に問題があるのではないか」という声が上がっている。
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