自衛隊のエンブレムに関する物議及び日本刀を意匠とする難しさについての私見。
書いてたら長くなったので先にまとめ
・ロシアのニュースサイトsputnikで自衛隊のエンブレムに日本刀が使われているのを問題視すると謳う記事を目にしたが元を辿ると朝日新聞(亡国主義者の巣窟)のマッチポンプであった可能性が極大。潰れろ。
因みに記事に寄せられたコメントでは肯定的な意見が多数を占めていた。・エンブレムを見た個人的な感想は「正直ガンダムっぽい」。カッコいいけどエンブレムに求められる重厚さや威厳が足りないのは残念だ。
・日本刀を意匠とするエンブレムを見る機会は国内においても少ない。
それは歴史的な要因と実存的な要因に拠る。・日本刀というのは実物こそ人を魅了する美しさがあるのに意匠にすると非常に陳腐なモノに成ってしまう。それでも日本刀を意匠にしようとする人が後を絶たないのは日本刀の不思議な魅力が成す処。兎角不思議なアーティファクトである。
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ロシアのニュースサイトsputnikから。
https://sputniknews.com/asia/20160910/1045160914/japan-ground-forces-logo-slammed-sword.html
日本の陸自の新しいエンブレムに日本刀が意匠として使われていて物議を醸し出していると言う記事を読んで初出を当ってみたが朝日新聞以外特に見当たらなかった。朝日の記事もリファレンスが無いのを見るとマッチポンプ狙いででっち上げ仕掛けてるだけだと思われる。まぁ毎度の事だ。相変わらず亡日主義の阿呆共がアサヒってるな(死語)。合せて記事に寄せられたコメントでは肯定的な意見が多数を占めていたのを記しておく。で。実際エンブレムを見た上で。受けた印象を一言で言うと。
「ガンダムっぽい。」
このエンブレム、確かにキャッチーだしカッコいいのだけれども、「カッコいい」の方向性がアニメとかゲームのノリに見え、往古よりの紋章や家紋に見られる「重厚さ」や「威厳」の様な要素が少し足りていない気がする。勿論自衛隊の皆さんのこれまでとこれからの実績で幾らでもそういった要素はこのエンブレムに付加されるとは思うのだけれども、単体で見るとちょっとコレジャナイ感があるのは否めない。
ところでこの「日本刀を意匠に使ったエンブレム」というのは日本国内においても一般的では無い。これは歴史、習慣としての側面と、実存的な理由が挙げられると個人的には捉えている。
まず歴史的な要因。
実際の所日本刀というのは歴史的に見ても意匠として使われている例は非常に少ない。
家紋を例に挙げる。日本だけで数えて1万を超える家紋が存在するのだけれども、その内日本刀を意匠とする家紋というのはほぼ無い。
刀に限らず武器という括りでも鉞を意匠としたものが幾つかある程度で刀、槍といった「メジャーな武器」を意匠とした家紋はほぼ存在しないと言って良い。
因みに私は鉞をブッ違いにした紋を見たことがある。関西、兵庫だったかの出自の方の紋と覚えている。あれは非常に格好良い。
付け加えると諸刃の剣を意匠として紋は存在するのだけれどもこれは概ね倶梨伽羅剣(不動明王が持ってるヤツね)等仏具、即ち信仰をあらわすシンボルであって武器とは由来やカテゴリーを異にする。次に実存的な理由。つまり単純に日本刀が意匠とするのが非常に難しいモノだというのが要因として考えられる。これは個人的な経験からになる。
会社作るときにロゴ作っていた折に、業種が業種だし日本的な何かを入れようとして日本刀ディフォルメしたの入れようとしたんだけれども、どうやっても陳腐なモノに成ってしまう。というか有態にいうとそもそもまともな形にならない訳で、無理やり形にしようとするともう何かに謝りたくなる位クソダッセェ感じになる訳で。実際自分で日本刀使ったロゴとか試しに作ってみて欲しい。本当に何をどうやってもしょっぱい結果になると保証できる。
そういう意味では自衛隊のエンブレムはちゃんと形になって「カッコいい」と思わせるのは凄いと思う。ガンダムっぽいけど。そう。日本刀というのは不思議な物なのだ。実物こそ人を魅了する美しさがあるのに意匠にしてみると非常に陳腐なモノに成ってしまう。
ただ。それでも日本刀を意匠に使おうとする人は国内外問わず後を絶たないし、自衛隊が日本刀をエンブレムに使用する事に異論を唱える人が少ないのは日本刀が「格好良い」モノだと広く認識されている事の証拠であるわけで。それは即ち日本刀が世界の人々を魅了して止まない証拠だと確信している。誇らしいと思っている。
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