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391763 journal

Brujoの日記: 怒り 4

日記 by Brujo

「それは自尊心から生まれる。
 誰かが自分にとって重要な影響を与えるという思い込みから、
 自分を防御しつづける。

 虚勢を張って相手をさげすむか、自己憐憫に酔って相手を憎むか。
 どちらも満ち足りた精神とは程遠い。
 そいつらは、その相手が自分の世界から居なくなることを
 望みながら、その相手が存在しつづけることを果てしなく望む。
 その矛盾を相手の存在故だと主張する、その根拠が無くては
 そいつらは自分の存在を維持できないのだ。

 誰かからその標的にされたと感じたなら、姿を隠すのが最善だ。
 そういう時はおまえが自分自身をそいつらの手の届くところに
 無防備に自分を放置している時だ。

 狩人は自らを狩りの対象にしてはならない。」

391761 journal

Brujoの日記:

日記 by Brujo

犬と同じではない。

冗談ではない。犬と同じような忠実さを期待して裏切られたために
彼らを呪うのは間違っているし、見た目の愛くるしさや暢気さに
気を取られて賛美するのもまた間違っている。それが猫の望むところ
かどうかはともかくとして、まんまと術にはまったわけだ。

そう。猫たちは優れた天性をもつ狩人だ。そして、人間と対等な
関係を築くのに相応しい存在だ。

猫たちが甘えた声を出すのは、慣れた人間に相対するときだけだ。
幼い猫をのぞいて、日ごろはああいう声は決して出さない。
彼らには、愚鈍な人間にはわからない秘密の生活が存在する。

391760 journal

Brujoの日記: 師の言葉 4

日記 by Brujo

「おまえはいつも私が実在するかどうかを気にしている。
 そんなことより、おまえ自身が実在するのかどうかを気にして
 みてはどうなんだ?」

「テレビのドラマのような現実を夢見ているな。
 やめるんだ。チャンネルを替えて、電源をきれば終わるような
 そういう現実におまえは生きていたいのか?そういう世界に
 描き出される喜怒哀楽や愛情みたいなのがほしいなら、おまえも
 ブラウン管の中に放り込まれればいいのだ」

「いくら誰かが狂っているように思えたところで、造物主の狂気
 にくらべればかわいいものだ。なにしろ、無からすべてを創造
 したんだからな。わかるか?無というのは最上の完全さなのだ。
 誰も頼る必要もなければ、誰かの存在で自分の実在を対比して
 実在を示す必要も無い。その完全さから、不完全な世界を作る
 なんて、全く狂気だ!」

391755 journal

Brujoの日記: Newmoon::stream

日記 by Brujo

新月や満月をはさむ前後に、事故などが増えるという事実がある。
その時期に瞑想を勧める教義が多いのも、生き物としての人間の
そういう性質を知ってのことだろう。
だが悪いことだけではない、感受性を適切に誘導することができれば
有益にその性質を利用できるわけだ。この時期に今まで気づかなかった
ことに気が付くということもあるが、それには何らかのテクニックが
必要でもある。

11/24新月。ここ数ヶ月の間に自分の感受性が研がれていくのを感じ
ていたが、この新月の期間は居場所を移すための日程に設定したこと
に後で気がついた。おそらく、私はそこに何があるのかをこの期間の
感受性で最初に感じておこうと本能的に思ったのだろう。
移転に忙殺されないように、荷物は最小にとどめるようにしていたが
それでも落ち着いて瞑想できる状態ではなかった。
数日たった今もまだ精神的なざらつきというか、細波のような不安定
さを感じる。唯一夢を見ているときだけが落ち着いた時間だったか。

391753 journal

Brujoの日記: 明晰さ

日記 by Brujo

ある種の力により明晰さはもたらされる。いや明晰さがひとつの力というべきか。
それはわれわれが知りたいと思っていることについて何でも答えてくれる。
その力はすばらしい。だが、大きな欠点でもあるのだ。

明晰さの最大の欠点は「我々が知りたいと思っている事」にしか答えてくれない
ということだ。そしてその答えを得るために我々はエネルギーを使う。
そして明晰さそれ自体はエネルギーをもたらさない。

391750 journal

Brujoの日記:

日記 by Brujo

犬は人間にもっとも近い場所にいる、我々をもっとも理解
する友人であり、そして偉大な教師だ。

遙かな昔、人間はこの動物を飼い慣らし、自らの目的のために改良したと言われている。
猟犬として、番犬として、牧羊犬として、愛玩動物として。
そして、彼らは有史以前から人間にとってもっとも身近にいる友人として、
存在し続けてきた。

彼らは自らの生命に降りかかる一切を否定せず受け入れる。
冬の寒さ、夏の暑さ、空腹、心細さ、それらを否定せず、目の前に現れる災厄にも
全身全霊を持って戦い続ける。彼らは忍耐をもって外れることなく歩み続ける。
彼らは自らの道をよく知っており、それ以外の道など存在しない事を生まれたとき
から知っている。

391749 journal

Brujoの日記:

日記 by Brujo

人間は自分にあまりに意識を集めすぎると病気になる。また、自分から
意識を逸らしすぎても病気になる。
人間の精神や身体が、大いなるものを体現するためのチャンネルである
事を忘れてしまった状態が病を生む。様々な身体症状の多くは、そうした
忘却が招き入れるものだ。そして、それらはいずれも一時的なもので、
人間は本来そうした症状を寄せ付けない力を持っている。

多くの病的な身体症状はそれらの忘却状態の継続によってもたらされており
現代の人間の多くは、自分自身に意識を集める遊びや自分を忘れた振りを
する遊びに耽っている。その遊びの中毒症状が目眩や疲労感などの症状に
つながっていることに気がついていない。

それらの病で命を直接落とすことはない。
命を落とすような病は病ではなく運命と呼ぶ。だが、そうした中毒状態を
継続させることでその人の運命が徐々に形作られていく。

未来を造り運命を創造する能力を持っている事を思い出せ。

391748 journal

Brujoの日記: Crows and Kite

日記 by Brujo

動物たちの行動の多くを人間は装置論的な本能や偶然という言葉
で説明しようとする。だが、彼らも我々と同様に肉体を持ち、
精神や魂を蔵している生き物だ。彼らが我々と関わり合う時にも
偶然はあり得ない。彼らの意図の元に、そうした出会いは起こる。

この谷には様々な鳥たちがいる。
フクロウは夜に深く悲哀に満ちた声で鳴く。カケスが騒がしく鳴く。
カラスは多い。しかし日によっては全く姿を見かけないときもある。
いまはヒヨドリたちがやってきてさえずっているが、トビは見あた
らなかった。先日までは。

カラスは、もっともにぎやかに私の周りを飛び回っているが、その
カラスの中に二種類あることに私は気がついていた。乾いた高い声の
カラス、そして低く深い潤いのある声のカラス。
数としては後者が少なく、よくこの谷にやってくるのは一羽だけだ。

391746 journal

Brujoの日記: 時間

日記 by Brujo

過去から未来へ流れていると考えるのは愚かしい。
我々を含む生き物のいくつかがそういう前提を用いて、
我々は特に因果律という道具だてでそれを補強した。
それがこの世界を把握するための戦略として、そこそこ
成功しているというだけだ。別な戦略もあり得る。

ある事象からどの事象が誘起されるのかは事象の間に
存在する力の強弱関係による。我々が把握できない力によって
それが定まった場合にそれを「偶然」と呼ぶ。
その中には結果と原因の順序が逆転したかのように見える
事もある。そういった出来事を切り捨てるべきではない。
我々の戦略によって網羅しきれなかった分野がそこにある。

「偶然」は無いと考える。

未来が現在によって作られることもあれば、現在が未来に
よって作られる事もある。
過去も無限にあるし、未来も無限にある。

多くの可能性が交差しあうなか、無限に事象が配置された
空間の中を、それぞれの存在が認識したルートで並列に
進んでいる。

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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