秋葉原無差別殺人、容疑者の職場環境 「身震いするほどの孤独」 206
タレコミ by Catfish
Catfish 曰く、
秋葉原の無差別殺人事件の容疑者の職場環境に関して、興味深い記事があった。
boiledema氏のはてなダイアリーの記事でである。
boiledema氏の父は容疑者が派遣労働を行っていた関東自動車の正社員だそうだ。
記事は、彼が父から聞き取った情報と、容疑者の心理状態のシミュレートで構成されている。とする、リストラに関する報道に関して、派遣社員を6月末で200人から50人に減らす計画があったが、加藤容疑者は、自分が対象ではないことを派遣会社から知らされていたという。と、情報の食い違いを指摘している。少なくとも工場の正社員は6月30日付けで派遣はすべてクビと認識していたようだ。
期間工は契約更新しない形で順次数を減らすということ。
最終的には、正社員以外はすべて解雇する。
また、工場の作業場は非常に広く、人の配置もまばらで、数十メートル単位で離れていると見ていいだろうとのこと。
休憩時間や出入りの時間などに意識しなければ人と会話をすることも無いそうだ。
しかも、ハケンは出入りが激しすぎていちいち顔も覚えていないとのことだ。
それをふまえ、以下のように容疑者の心理を推察している。また、仮に容疑者がこのような強行を行わず、自殺を考えた場合、彼の死に関して誰も気がつかないであろう状況から、犯行前に、ツナギがロッカーから消えていたことで、解雇されると思い込み激怒したとの報道があった。字面だけ追えばそんな小さなことで解雇なんて、と思う。
だが、彼の状況を鑑みるに、まともにコミュニケーションが成立していないので、ちょっとしたことにも過敏になってしまうだろう。
しかも、派遣会社の言ってることと現場の言われていることに食い違いがあり、
クビにはならないと派遣会社が言ったところで、会社側が希望する日まで働いてもらうための方便に見えてしまうだろう。と展開している。身震いするほどの孤独がそこには存在する。
人間としてみなされていない人は、他の人も人間としてみなさない。凶行の背景には、凍えるほどの孤独が生み出す負のスパイラルがある。
また、記事の最初で、関東自動車の位置づけを、とし、下請け企業の問題として片付けてはいけないとしている。トヨタ車として売られている自動車のプレスをし、組み立てをし、塗装をする。
トヨタ本体の一部だと思っても間違いではない。
派遣のリストラに関して、と、企業の社会責任にたいして、強く批判を行っている。理由は、原油高による材料費高騰。しかも国内需要も伸びないので、引き続き好調な海外需要については、人件費コストの安い海外工場で生産する。
なんというか、これがトヨタのやり方か。トヨタの経営方針、在庫を抱えず、下請けからすぐに必要な分だけ部品を取り寄せるカンバン方式というのが有名だけど、
まさに、人間までカンバン方式なのだ。
自分たちが、労働者を買い叩いたせいで、若年層を中心に収入が減り、国内需要が減ってしまったら、海外市場は好調なのでとっとと生産拠点を海外に移転してしまう。
また、記事には頻繁に「だからと言って、無関係な人を殺したことの言い訳にはならない。」と、凶行に関しては再三非難している。