TCHIGUILAの日記: 図書館たんけん! 1
日記 by
TCHIGUILA
さいたま市立中央図書館で子ども向けの「図書館探検」という催し物があり、丁度私の休みでもあったので我が子を誘ったところ二つ返事で着いて来てくれた。「探検」と言うだけあって、小一時間ほど(小学校低学年でも飽きない)の間にいろいろなところを巡り巡ってきた。
- 探検のルール
- 誰が何を読んだかわかる情報は撮影・口外禁止
- 点訳室
- 点字プリンターで点字本が出力されるまでを解説してくれた
- 図書の録音室・読み語り部屋
- 防音室ですよ!!ちなみに読み語り部屋は、視覚障がい者向けにボランティアが朗読するのだそうだ
- 新刊本の購入を検討する書棚
- さいたま市立の24図書館のどこが購入するか、なんてのも決めるらしい
- 製本作業室
- 市立24図書館に入る書籍は全て中央図書館で製本するとのこと。1冊2分でブックカバーを貼ってしまう。ちなみに定規派(いや、ブッカー貼りには定規派とハンカチ派が居たんです、昔)。
- ブックポスト
- 図書館は8階にあるが、ポストは建物の1階にある。
- CD/DVD研磨機
- 2つの液体が入ったボトルと「これがシャンプーでこれがリンスかな」と言っていたが多分その例えは間違っていると思う
- サーバ室
- 「オンプレミスをクラウドにいかがですか?」との発言をすんでのところで抑えた。
- 自動書庫
- 数万冊の書籍を収納可能で、まだ充分な余裕があるとのこと。1冊1冊の本がどこに仕舞われたかを覚えているので、1つ1つのコンテナには(例外もあるが)脈絡なく本が並んでいる
- 返却本自動仕訳け機
- 予約の入っている本やジャンル別の仕訳けをしてくれる。そこから先は手作業だそうだ。
こうやって振り返ってみると確かに「探検」である。いろいろな設備を見せてくださったものだと思う。手作りの素朴な行事だったけど、子どもは非常に喜んでいた。実は私も昔ブックカバー貼りに青春を燃やしたこともあるので懐かしかったし、帰ってから早速子どもに自慢した^^;
しかし親の立場で非常に残念な事が1つあった。設備の紹介だけなら「便利なレンタル書籍屋さん」でしかないのだ。
なぜ図書館が滅多に閲覧要請のないような書籍を揃えているのか。なぜ「読んだ本がわかる情報」に限定して撮影禁止なのか。なぜ5万冊も収蔵可能な書架を備えているのか。せっかく図書館員さんが子ども達に自分たちの職場を見せるのだから、市民社会での図書館の使命も伝えて欲しかった。好きな本を読めることがいかに大切なものであるかを…。
赤松健の『魔法先生ネギま!』に感化されたか? (スコア:1)
麻帆良学園中等部2-Aの生徒3人が「図書館探検部」の部活をやっている設定。
…という前提であれば公設無料の貸本屋などではないという説明抜きなのだろう。
// こんなひどい物言いでも公共図書館の現状に対して好意的な解釈。