akiraaniの日記: 日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか、を読んで
先日の日記で違法ダウンロード刑事罰化シンポジウムの話をしましたが、そのシンポジウムでも白田先生他が大絶賛していた書籍「日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか(著者:山田奨治 販売元:人文書院)」を先日読みました。
いやなるほど、これは興味深い。方々で良書として推薦されているわけだ。
著作者が自分の著作について著作権侵害を訴えられるというあほな事例(キャンディ・キャンディ、宇宙戦艦ヤマト、ひこにゃん)の紹介、私的録音録画小委員会の議事録からだれがどのようなことを言って、どのように委員会が進んでいったのかを読み解くという法学的な解説では絶対に出てこなくて、かつ現状を知るために大変ためになる話がいっぱいのっています。
著作権法についても、刑事罰量刑の厳しさや、それに至った時系列の整理が行われています。権利拡大に至る権利者団体のいつもの言いわけについても言及されていて、著作権法以外の法律と比較されてますので大変わかりやすいです。